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【嗚呼!涙メシ】 僕にもある。誰にもあるんだろうな。 [機内番組]

ANAの機内番組といえば、【発想の来た道】。いやそれ以外にもある【嗚呼!涙メシ】〜愛と絆の感動料理〜だ。各界の著名人が若かりし頃、苦労していた頃に食べて励みになった、心の支えになったそいう食べ物のことをまつわるエピソードとともに番組にしたものだ。
 でも、ツクヅク思う。これは大きく成功したものだけではなく、食の原体験を通じてこころの奥深くに残っている記憶、大切にしたい思い出を誰しも持っていると思うのだ。僕自身にも当然ある。田舎から東京に出ていくという仮定の中で意識するようになった食べ物というものを僕も持っている。だから尚のこと、この機内番組に共感を覚えるのだ。

註)【涙メシ】とは。
①涙するほど美味だった食
②人生における大切な思い出と結びついた食体験 のこと。

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http://media.ana.co.jp/html/movie/namida_highlight/

■秋川雅史(テノール歌手)
テノール歌手になることを夢見てイタリア留学を目指した、秋川青年は肉体労働をし、かつ生活を切り詰めていた。その空腹をみたしてくれたのが大盛りスタミナ定食(中華料理 暁)4人前のスタミナ焼き、5人前の丼飯。これを食べてエネルギーチャージしていたそうだ。5年ぶりにお店におとづれた秋川さんは懐かしみながらペロリと食べきった。並々ならぬ思いで単身イタリア留学したころを思い出したのだろう。食という原始的な体験と貴重な思い出とは相性がいいのだろう。なんかじ〜んとした。

■荒川静香(オリンピック金メダリスト:フィギュアスケート)
オリンピック1年前にアメリカ単身していたときに、元気づけてくれたのが利寿司の対象。うなぎとアボカトの握りを【静香ロール】と言って出してくれたそうだ。5年ぶりに食した荒川さんが画面に写っていたが本当に輝いていた。

■服部幸應(料理研究家)
どうやら彼は、代々料理研究家の家柄に生まれたようで、料理に関する英才教育を父からうけていたそうだ。課題を父からだされて料理を作ったそうだが、かなり厳しい評価を受けていた。ある日天丼を作ってみなさい。といわれて苦労して作ったのに父親に言われた一言が「まずい。」だったそうだ。それを見て不憫におもった祖母がつれちったのが当時神田にあった「天政」そこで、大将に天ぷらの揚げ方を教えてもらうようにお願いしたところ、答えはOK.親切に教えてくれた大将も優しいというか凄い。で、なんとか天ぷらを揚げられるようになって再度、父に天丼を出した時に言われたのが「うまい!」だったそうだ。料理研究家としての原点がここにある。というストーリー性のある話。人生のターニングポイントの一つ。

それ以外にも
■室井滋(女優)
友人がくれた、とろろ昆布のオニギリ
父の男手ひとりで育てられた室井さんは、弁当を持参して学校に行くということが出来なかったようで、それをみてかわいそうに思っていた友人が差し出してくれたオニギリが忘れられないと語っていた。

http://media.ana.co.jp/html/movie/namida/01.html

■宮川俊二(アナウンサー)
お袋の味、一杯の芋粥。母の多くを語らない、でも凄く心遣いがあることが伝わってくるなにかを愛情一杯の芋粥を通じて思い出として心に残している。という話。その母の思いに気づいたのは50年後だったという話。

■東国丸英夫(政治家)
森迫のうどん(宮崎県都城) 学生の頃、よく食べたうどん。だそうで、今食べても美味しいと思える自分に嬉しくなった。あのころの思いが風化していない自分自身に嬉しかった。とコメントしていた。

そいういう自分自身の嗚呼!涙メシを帰省先の富山県高岡市でいままさに感じている。なんか原始的かつシンプルなモノだからこそ体の奥底に染み付いている。本能に近い部分だからだろうか。懐かしく、かつ力強く残っているものだ。まさに僕にとっての食の原体験。
【僕の嗚呼!涙めし①】 今庄のうどん
以前は、高岡駅の立ち食いうどんとして駅の待合室前にあったが、いまは駅南口を出たロータリーの一角に店を構える。久しぶりに食べたが味は変わっていない。うまい。30年前に上京する際の風景をおもいだしてしまった。

【僕の嗚呼!涙めし②】 ますや食堂のカツ丼と中華そば
大学生になるときに上京して早30年近く経つが、帰省するたびに家族で行く。僕にとって故郷を思い出させる味の一つ。高岡に住んでいた時以上に食べている気がする。

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(お袋の味はもちろん永久欠番ゼロだ。いまでも食べられるというのは有難い。両親には、まだまだ元気でいて欲しい。)


ではでは。
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【発想の来た道】ロボット製造会社 テムザック社長 高本陽一  [機内番組]

LAXからNRTまでのANA機内で今回もドキュメンタリー番組物を観た。国際線それもANAを乗った際のライフワークになりそうだ。

まずは、ANAが機内用に制作している「発想の来た道」から。

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発想の来た道~十人十色の発想術~ (ANAの機内ビジネス番組) [機内番組]

成田からフランクフルト行きのANA便の中で機内番組”発想の来た道”を観た。今回は、過去に取り扱った10人のスペシャル・ダイジェスト版~十人十色の発想術~もあった。そこに出ていた10人のそれぞれの発想のヒントに関して書き残しておきたい。(やらなきゃならない仕事があるのについついこの記事書いている。これも今回のヒントの一つだ。)こういうことやってると海外にいることもすっかり忘れてしまう。

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①「巨大和紙で建築を変えた」  堀木エリ子(ほりきえりこ)

 *プロフィール*
1962年京都市生まれ。和紙商品開発会社を経て2000年に堀木エリ子&アソシエイツを設立。成田国際空港第1ターミナル到着ロビーなどを始め公共施設、ホテルなど多数の建築空間で作品を展開するほか、舞台美術などで海外でも活躍。日本建築美術工芸協会賞、インテリアプランニング国土交通大臣賞、ウーマン・オブ・ザ・イヤー賞2003、日本現代藝術奨励賞など多数受賞。


 手漉き和紙の常識を変えた。手漉き和紙1500年の歴史に革命をもたらした。

  発想方法は?
 “出来る前提”でものを進めるということは出来る結果を生む。
  出来ない選択さえ捨ててしまえば出来るしか残らない。
  例えば、飛べる前提で飛行機を考えたから出来た。ということ。

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②「衝撃の日本酒を造った男」  井澤治平(いさわじへい)

  ブルーチーズに合う日本酒(元GEN)を造った。
  高級な日本酒を造った。それにジンジャ―エールを入れたり、水で割ったり。
  おにぎりで味わったり。いままでにない日本酒の楽しみ方を提案した。
  日本酒の現状を見たときに面白くない、つまらないと思った。あらゆるシーンで
  盛り上がる酒をつくらないと面白くないと思った。これがキッカケ。

  酒造りの基本は、伝統に決して甘えないこと。

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③「客を呼ぶインテリアデザイナー」  片山正道(かたやままさみち)

 ゴディバチョコイスト原宿店、ナイキ原宿店、ユニクロ世界進出においてNY、Paris
 などの主要都市の基幹店のデザインを手がけた。
 20~30のプロジェクトを同時に手掛ける。
 バブル崩壊で仕事が無かった時は、「日本の社長」という本をみて電話かけて営業もした。

 発想方法は?
 「方程式は捨てて行かないといけない。毎回毎回、ど素人でいたい。」
 出来るだけ素人でいることで発想する。

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④ 「元大統領を驚かせた料理人」  料理人 輿水治比古(こしみずはるひこ)

  美食家で知られるクリントン元米国大統領はが大絶賛。
  燻製醤油。液体を燻製する。という斬新な発想。
  天才料理人とよばれる、輿水だが、料理をならったことがない元歯科技工士。

  「(どんなことでもまず)やってみる事が大事」
  やった人にしか次の答えがない。やった人には、失敗してもなにしてもとにかく次の  
  答えが出てくる。経験ってどんなことでも絶対プラスになる。
  失敗覚悟でやってみることで発想を手に入れる。

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⑤「土壁をアートに変えた男」  左官 挟土秀平(はさどしゅうへい)
 ユニークな施工法。例えば寒天を土壁にいれることで土壁に穴ぼこ模様が出るよう
 にする。
 2008年洞爺湖サミットで大陸移動説 をイメージした作品。
 ペニンシュラ東京で6階まで吹き抜け土壁。
 仕事がゼロでも作品作りに挑戦し続けた。
 東京は、フェアだと思った。しがらみは関係なく仕事がくる。

  「同時にいくつもの仕事を抱えること」が発想法。
  (仕事が)たくさんあったほうが追いつめられることで発想が生まれる。直面してい 
  ることは人間やりたくないと思う。やらなくてはいけないと思うと頭が逃げて違う仕
  事のことの発想をしてくれる。別のことがバーッと浮かびが上がる。自分が冴えたと
  ころにばかり行けばいいわけだ。仕事の同時進行で冴えた発想をする。

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⑥「ディジタルサイネージ」  開発者 井部孝也(いべたかや)

 電子看板の開発者。カメラが人の顔を認識する電子看板。
 年齢、性別、広告を見ているか見ていないか、最大100人までの認識が出来る。
 人が広告をみているかいないかで表示広告を変える。

 自分の中にあるアイディアを出しつくしてまずは、アイディアを渇らす。
 もう出ないというところまで会議でアイディアを絞り出す。
 そうすれば、普段気にもかけていないことが頭に入ってきて発想につながる。

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⑦「加圧トレーニング」  発明者 佐藤義昭(さとうよしあき)

 体の一部を締めてトレーニングすると効率よく筋肉トレーニングが出来る。
 ヒントは、高校生のころに正座をしていて思いついた。

正座をした後の足と筋肉トレーニングをした時と似た感触がある。
もしかして、筋肉を太くするために血流を抑えるというのが有効かもしれない。と思った。
自分の体を実験台にして何年もデータを取りづづけた。が、なかなか信用してもらえなかった。が30年たって特許がおりた。(有効性が認められた。)
東大病院などでも採用している。

発想法?
「苦しむこと。苦しみの後に発想がくる。苦しみをさけずに自分からぶつかっていく。」

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⑧「日本の未来を変える」  若きテクノロジスト 猪子寿之(いのことしゆき)
 ルーブル宮殿のメインホールにデジタルアートを入れた。丸井のインターネット販売 
 サイトを再構築して売上60%アップ。ハイテクハンガー。

 チームラボ会社の会議室には壁がない。もしかしたら、プロジェクトメンバー以外が 
 良いアイディアをもっているかもしれない。

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⑨「予約殺到のカプセルホテルを創った男」  油井啓介 (ゆいけいすけ)

 9h(ナインアワー)には外国人が殺到。最先端の睡眠システム。
 どこの国の人でもわかるアイコンによる表示。シャンプー、リンス、ボディーソープはすべてオリジナル。都内のラグ ジュアリ―ホテルで使っているものの成分分析もした。
 エジプトメンのタオル、館内着。グッドデザイン金賞などの賞をとった。


 発想法?
 「行きたい場所を先に決める無理やりそこに行く。それにより発想が始まる」

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⑩「夢のツリーハウスを作る男」  小林崇(こばやしたかし)

 日本の第一人者。気に優しい工法で世界でも評価が高い。
この仕事を始める前はダメダメ人間だった。やりたいことがなかなか見つからなかった。
社会に全く順応できなかった。

ツリーハウスのためならどうなってもかまわない。と思ったのがこのツリーハウス。
好きなことをやり続けただけ。気がづけば日本を代表するツリーハウスクリエータになっていただけ。

ああいう大人もいる。とおもえば若い人も気が楽になる。
ちゃんとやっていかないといけない。

発想法?
「生き方に責任を持つ。」という覚悟から生まれる。

なかなか興味深い、さらには含蓄がある言葉の数々。こういう番組を作っている、流しているところにもANAの強さがあるように思う。

なんでこんな記事かいているんだろうか?俺は。自分の所属するコミュニティに共有して居心地をよくしたいからだろう。きっと。つくづく自分ってキュレーターって自分でも思う。(質の高さはまた別の話(笑))
そうだ、仕事をしよう。(ここブラッセルではまだ朝4時。まだまだ挽回が効く?)

ではでは。
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小が大を呑み込む時代。小さいからこそ出来ること。 イトーヨーカドー / Hands Be / 全日食 [機内番組]

最近、つとに大企業病に関して考えることが多い。一人では動かしきれない事を動かすときは、組織をもって動かさざるを得ないし、複数の人間で事にあたることで効率があがるというのも確かだ。ただ、組織が大きくなりすぎてくるとその組織のマイナス面が出てくる。
 結構あることだが、関連子会社の社長が本社の社長に大抜擢というのがある。これは、本社の一ファンクションで専門性を高めた人間よりも、小さな組織ではあるが企業全体の運営を俯瞰的に観てきた人間のほうが経営を運営するという点で相応しい。というのが理由のようだ。実際、一つの城を守ってきたそういう人の方が経営リテラシーは高いと感じる。実際、一つの会社組織をまかされたらそうならざるを得ないといのも確かだ。

これも全日空鵜の機内オンデマンド放送で観たプログラムをヒントにした話。小売業においてもいままでのような大型店舗ではなく、限られたスペースでコンパクトに運営されている小型店舗。狭いスペースもしくは、期間限定。という特徴を逆に活かして魅力的な店舗展開をしている事例の列挙だ。

①Hands Be
これは、東急ハンズが運営している小型店舗。ハンズで売れ筋の商品をぎゅっと凝縮して店舗にならべる。駅ビルなどの小スペースでの展開。東京では秋葉原にあるそうだ。店の面積が限られているのでとにかく売れ筋をいかに効率的に店頭に並べるかがポイントなのと、客単価をとにかく普通以上に気にする。客単価が高くなる商品にフォーカスして営業改善を繰り返しているのが印象的だった。文具の客単価が700円程度。シャンプーなどの化粧品は、1500円位。化粧品を一番のフォーカスカテゴリーとして接客をすすめる。といった具合だ。

(これは、吉祥寺店)
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(こちら秋葉原店)
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②イトーヨーカドー阿佐ヶ谷店
イトーヨーカドーと言えば、食品から衣料まで何でも揃うスーパーマーケットというのが相場だったがこの阿佐ヶ谷店は、駅前付近の地下一階スペースで食品のみの販売。このエリアは、駅付近の人口密度が高い事、さらには独り住まい率が高いことを意識して店舗を作ったそうだ。商品ラインナップのなかでは、小分けのお総菜がそれを物語っている。通常サイズのお惣菜ってだいたい200グラム程度。小さいものでも120グラムというのが相場、しかしこの店ではさらに小降りの80グラムを意識的にラインナップしているとのこと。そもそもスーパーにおいて食品売り場は主役的存在。そこに集中した店作りというのだから成功するのは目に見えている。ちなみに、小分け商品ラインナップ以外にも高級食材や高級ワイン(7万円ていど)なども揃えているそうだ。東京の都心近郊ならば、高級品を欲しがる顧客も多いとにらんでの事のようだ。こういう思い切った商品ラインナップも小型店舗ならではのアプローチなのだろう。かなり絞り込んだターゲット顧客の設定も可能になるというものだ。

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(居抜き物件とは、流石だ。)

③全日食チェーン
郊外型小型スーパーの展開に積極的な全日食。彼らに依ると商圏を考える上で徒歩圏内とは、半径300m。自転車圏内とは半径500mを指す。規模が大きくなっていくとそれだけ取り込むべき商圏が広がってくる。たとえば大型ショッピングセンターの場合は、半径20km、駅前小型スーパーなら半径1kmと言った具合に。店舗進出にたいしてのしきい値が実は低い。というのに加えて、高齢化社会と大型店舗の進出により地方都市で起きている買い物難民を救済する。という理念も持っているのがかれらだ。(実際は、都心もドーナツ化現象と高齢化による買い物難民は増えているのが現実。)
「とにかく、店がお客様に近づくことが重要。」
実際、取材で取り上げられていた団地では、大型ショッピングセンターの進出の影響で団地内にあったスーパーが破綻。一番近い店で1km先。徒歩だと40分もかかる。体力的な問題もあり一度にあまり多く買えない。結局、1週間に一度、運べるだけの食材を厳選に厳選を重ねて買っているというお年寄りの例が取り上げられていた。そういう買い物難民が全国で600万人はいるそうだ。なんとかしたいし、こういうビジネスモデルは価値があると思う。

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取材で取り上げていた事例は、URわし宮団地での出来事。あるスーパが破綻して、そこに全日食が進出するか否かを社内検討していた。もともと100坪の売り場面積のスーパを居抜いてそこに全日食がスーパーをつくるか作らないか。というのが論点だった。団地を事前に視察してみたら思ったよりヤングファミリー層も住んでいる事に気づいて驚いた。若者は、多少遠くてもクルマなどの手段で買い物に出かけてしまう。だとすると、一工夫しないとそのままの居抜きによる店のオープンは難しい。そこでの判断は、100坪の売り場の半分だけを売り場とする。あとのスペースは、お客様のコミュニティスペースにする。というものだ。売り場が広いと固定費がかさむので半分の売り場面積で効率的に運営する。この考えが社内で認められてGO.たしかに、他社が破綻した店をそのままのやり方でやっても上手く行く筈が無いのだ。困っていた老人たちで店は、大にぎわいをしていた。

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やはり他人がやっているとおりやっても意味がないのだ。自分が新しく取り組むなら、世の中に求められるものを無かった形で提供すべきなのだ。

ではでは。

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仁王立ちの革命家 (発想の来た道) 堀木エリ子 [機内番組]

これも先日の菅野敬一さんを取り上げていた ANAの機内で観た「発想の来た道」からの話。なかなか異色のキャリアをもつ女性和紙工芸作家 堀木エリ子さんの話。

大学を出て彼女は、銀行に務めていた。何にでも熱中するあるのが彼女の特徴らしく、学生時代は学業やクラブ活動にとことんは励んだ。銀行に務めたときは、業務というよりディスコ通いに熱中するイケイケギャルだったとのこと。そのイケイケ度は半端なかったとのこと。

その彼女に訪れたターニングポイント。そもそも「頑張る」性格にターニングポイントが訪れて化学反応を起こした。とにかく、和紙作りをしている工房を観た時に受けた衝撃を表現するとそうなるらしい。和紙作りに見せられて、それを紹介するイベントをやりたくなり呉服屋をスポンサーにつけイベントを盛大にやった。イベントとしては大好評だったが、事業としては大赤字。3000万円もの赤字を出してしまった。とのこと。当然、社長は怒ったそうだ。堀木さんは、初期投資とおもって欲しかったらしいが伝わらなかった。

彼女の作品は、ジャパンモダニズム。和紙を大胆につかった内装、オブジェ。和紙は、通常畳三畳くらいの大きさを漉くのが限界とされていた常識をやぶり、茶室全体を一枚の和紙で包み込む。そんなチャレンジを成功させた。「お茶室は、宇宙。」という言葉を聞いて、宇宙には継ぎ目が無い。それでは一つの大きな紙で茶室全体を包もう!と思ったそうだ。思うだけでも凄いが、それを作ってしまったから凄い。施工依頼先も彼女の仕事の質の高さに感服。出来上がりは一発目から完璧だったという。
そういう彼女の斬新なデザインとアイディアで作られた作品がいろんなところに存在しているとのこと。(例:上野原縄文の森展示館(鹿児島)、善き牧者愛徳の聖母修道会(大阪)、東京ミッドタウン(六本木)など)
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どうやってそんなに大きな和紙をつくったかというと、いままでのような道具を使わずに地面の上で和紙を作ったそうだ。そういう堀切さんの「発想の種」はどこにあるのか?という問いに対しては、とにかく「なぜ、なぜ、なぜ」の自問自答を繰り返す事だという。全ての事には理由がある。それを解読することが発想に繋がるということらしい。

新しいものを作る事になる、誰も作らなかったものをつくることになるので、職人さんの道具は使わない。道具を作るところから全てが始まるとのこと。習った通り、人が遣っている通りのところからは変革は生まれないというのが彼女の主張。

最後に彼女が言っていた言葉も痛快だった。「本出そうと思っているんだけど題名はね、”仕事が趣味でなぜ悪い!”」だって。大変魅力的。彼女の生き方に憧れてしまう。

こんなんまで作ったとのこと。彼女も凄いが京都という街も凄い。
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「あなたの気付きは凄い。」と友人、知人、先輩方から言って頂く事がある。嬉しい。が、気付きで終わらせるつもりもないし、実際次のアクションにつなげているつもり。まだまだ成果が足りないのか。僕自身も堀木さんや、菅野さんのようにガッツり見える形で結果をだしていきたい。

ではでは。
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「かっこいい還暦男」これだ! 菅野敬一 AERO CONCEPT [機内番組]

これもロスから成田への帰国の際の全日空機内での出来事。時差ぼけやら、メキシコ、サンディエゴ、そしてロサンジェルスでのハードな出張を終えて疲労感と充実感、達成感を憶えながら帰国の飛行機に倒れ込むように乗った。ほんの1週間弱の出張だったが中身は濃かった。行って良かったと思える旅が出来て今回も満足している。

その機内では、時差ぼけを調整するためもあるがトコトン機内のオンデマンドビデオを観まくった。先日記事にした「英国王のスピーチ」「トロン•レジェンド」と映画も観たし、「ガイアの夜明け」やグローバルビジョン(全日空機内専用コンテンツ)などのドキュメンタリーものも楽しませてもらった。今日は、そのドキュメンタリーもの中の「発想の来た道」を観たときの感想を記してみたい。

■菅野敬一 カッコいい還暦男

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どこかで見かけたかもしれないが、ハッキリとは認識していなかった話の一つ。トコトン拘って作り込んだアルミと革でつくった鞄や名刺入れなどを提供しているブランドAERO CONCEPT。宣伝は一切しない。口コミだけで広がったそんなブランドと商品。
 気づけば、ユマ•サーマンや、ジョージ•クルーニー、ロバート•デ•ニーロなどのセレブが直接オーダーし、愛用しているブランドに。エルメスの社長も興味をもって商品の作り方などにまで調査をかけた。いまや英国王室御用達のお店、ギーブス&ホークスなどにもラインナップされている数少ないブランドだ。
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元々は、超精密機械部品のプレス板金製造をやっていた会社で、航空機部品や新幹線などの部品を手がけていた。ところが景気の冷え込みなどの影響を受けて経営がトコトン厳しくなった。借金の山を築きどん底まで落ちてしまった。。。その時見えてきたものそれが「死ぬまでに自分の、自分オリジナルのものを作りたい。」だったそうだ。

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ただ、ただ自分が欲しいものを作った。宣伝などは、お客様が嫌いなものまでも好きだ。と錯覚させるくらいの効果があったりするが、そういうアプローチはしないし。マーケティングなどにより「この方がいい。もっと厚目にしたほうが売れますよ。」とかアドバイスがあったりするのだろうが、そういう手法は使わないし、そもそもそういう事は知らない。だから宣伝もしないし聞かない。とにかく自分が欲しい。と思う物を作ってきた。始めて作った鞄も売るつもりは無かったが友人に欲しいと言われ作り始めた。そしたらモナコの国王などからも発注がくるようになって。
拘り?たとえば、この鞄の閉まる音。「ライカカメラのシャッターの音って聞いた事あります?その音が出るように作り込んだりしている。時間はかかるよ。でも作りたい。欲しいと思うんだ。」

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そういう本能的に感じたものを形にする。とにかくロジックではなく、感情を大切にしている。
だから、便利とか不便とかもあまり考えない。そもそも”不便”ってお洒落なんですよ。「面倒なことが心を豊かにすることがある。」(英国風のものに、ヨーロッパ人が大切にするものの中にもそういうものが多い気がする。日本の文化もそうかな。特に伝統的な風習(祭り)とか習慣(茶道、華道など)、建造物(純和風な家)などにも言えるかもしれない。機能的とは言えないが、味わいがあるみたいな。そういえば、そういう事を以前、妻にも言われた。「お洒落なことって、得てして不便なものよ。」)

「心を豊かにするもの」をこれからも作って行きたい。「かっこいい還暦男」かっこよく生きたい。

そういう菅野さんの言葉を聞いていて、目指すものは違うが僕も生きている間は、「かっこよく生きたい、生き続けたい」と思っている。それが僕の場合は、生涯、働くというかたちで社会貢献したい、好きなマーケティングおよび、経営などにまつわるコンサルティング、大学講師などによる若者への教育という形で達成したい。それが夢だ。そう考えると僕自身の親父(第一線は昨年退いたとは言え取締役相談役)も義理の親父さんも生涯現役経営者だ。実にカッコいい!自分の身近にもカッコいい先輩がいる。僕も頑張るぞ。

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Mac Air買ったらこのケースに入れたいな。本体並みの値段も覚悟だ。
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この拘りの数々、マス•マーケティングでは醸し出すことの難しい「しずる感」がありますね。この菅野さんの生き方ふくめて結果としてしずる感のあるストーリとなっている。たまらない。

で、これi-PadとPortfolioとの組み合わせ。APPLE社の商品との相性も抜群!
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ではでは。

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通信販売が伸びている理由(わけ)。 [機内番組]

先日、ラジオ販売の女王の話をして多少話が前後してしまうが通信販売業界そのものに関して述べてみたい。
通信販売が伸びている理由はなにか?宮島和美さんらのコメントを引用すると、

①社会の仕組みや環境
(高齢化、デフレ)
②インフラの整備
(インターネットの普及)

これらが合致した為。ということらしい。加えて、ビジネス規模が大きくなったことで店主とお客様との距離が離れてお客様にたいしてOne to One Marketingが難しくなっているのが昨今だが、通信販売では顧客の属性や購入履歴などを把握でき、電話などのやりとりのなかで家族構成やペットを飼っていることなどのライフスタイル全般を把握することも可能。その強みをITの発達などと合わせて活用出来るようになってきたことも大きい。ということだ。
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また、ジャパネットたかたによると彼らの販路別売上構成は、テレビ20%、カタログチラシが40%、ネット30%、その他(ラジオなど)10%というものだそうだ。ジャパネットといえばテレビ販売。と安直に考えがちだがかなり手広くバランス良く商売をしていることになる。
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それにしても高田社長、消費者の心理と放送媒体の特性を熟知されている。テレビ販売での生放送を増やしていく発想、着眼点などは恐れ入った。
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ムトウの販売が予想以上にインターネット販売比率がたかくなっていることに驚いた半面、ムトウがカタログに対しての思い入れと役割を理解していることに感心した。このグラフをみたら、カタログやめてもいいかな。と思ってしまいそうなところをカタログがるからインターネットビジネスがWorkしている。と結論付けている。現在210億円の売り上げがカタログやめたら50億円に激減するはずだ。と観ているところがまたいい。
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今後は、国境を越えた流通がいままで以上に活発になっていくことも想像にかたくない。ますますチャイナパワーがさく裂しそうな気配を感じる。

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そのなかで日本は、どう対応していくかだが、サービス業主体の世の中になればなるほど、日本基準がじつは凄くアドバンテージになるはずだ。というのは興味深い。日本人にとって当たり前のことが他のくにでは、感謝されたり場合によっては感動を生むことすらあると。

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たしかに小売業の性格を考えると何でもかんでも中抜きになって顧客がブランドと直接取引するなどの行為がMajorになるとも思えないが、大きな一つの潮流になることは間違いないのではなかろうか。

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閉塞感にさいなまれているどころか、やはり21世紀は日本にとって飛躍できるチャンスの時代なのではないだろうか。それに気付くかどうかだけがポイント。そもそもExecusion力のある国民日本人。あとは実行あるのみ。だおとあらためて思うのだ。


ではでは。


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ラジオショッピングの女王。なるほど。森靖子 [機内番組]

先月、出張の帰りの飛行機のなかでたまたま観た「ガイアの夜明け」で知った。いろんな流通(デパートやコンビニエンスストアですらも)売り上げが伸びない、落ち続けているなかで通信販売での売り上げが活況なことは良く取り上げられているし実感としてもある。

が、しかしラジオ販売などというものが思っていた以上に元気がいいということに驚いた。たしかに通信販売という形態のひとつであることは間違いないがラジオという音声だけの販売なんてイメージ出来なかったからだ。

森靖子さん。彼女はラジオショッピングの女王とまで言われるくらいの人気者だそうで、幾つも番組を持っているらしい。彼女の番組のファンのコメントも出ていたがなんでそんなにひかれるのかとの質問に「森さんは、自分で使って体験してそれを自分の言葉で伝えている。私たちリスナーの気持ちになって商品紹介をしてくれる。それを感じるから好きなんだ。」とのこと。

実は、森さんには介護が必要なお母さんがいてそのお母さんが切っ掛けでこの商売を始めたそうだ。新しい商品、製品の販売をする時は必ずお母さんにアドバイスを貰っているとのこと。身内にターゲットカスタマーが居て、具体的な商品の選択と薦め方が出来ている。一人称のマーケティングとでもいうのだろうか。(FrancFranに似ている部分を感じた。)

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流石に時代を反映させてか、ラジオ一辺倒ではなく、TVやインターネットも駆使してビジネスを盛り上げているようだ。

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買い物難民とか騒がれたりしている昨今、またこのデフレが低価格で購入したいという傾向に拍車をかけていることで益々、通信販売への傾斜傾向が強まるのは間違いない。
通信販売といえば、なんだか如何わしいイメージすらあったのは昔の話。いまは、完全に市民権を得てさらなるビジネスチャンスを模索し続けているのが現状。目が離せないのは僕だけではないはず。

ではでは。
タグ:森靖子
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