効果的な見せ方、伝え方。(シーン:実際の撮影風景。技術:タイムラプス・スロモ。) [動画撮影]
これトルコのファッション・プロフォトグラファーであり、ビデオグラファーのCem Taluさんが作ったショートビデオですがいろんなことに気付かせてもらいました。
Sony G Master Lens Test Çekimi from CEM TALU on Vimeo.
プロが実際に撮影しているシーン。よく考えたらあまり目にすることがない。スポーツカメラマンが試合中に撮影しているところをスポーツ中継や実際にスタジアムに観戦に行った際に見かけたり、報道カメラマンの方たちが事件現場、報道会見の場で撮影しているシーンをテレビもしくは、新聞などで見かけるのが関の山。ファッションフォト関連となると、フォトグラファーの方を特集にしたドキュメンタリー番組ぐらいかと思います。
見せ方に関しては、撮影シーンの中でタイムラプスやスローモーションなどの撮影効果を効果的に使っているところに感心しました。
撮り上がった写真を見るだけではなく、実際に撮っているシーンを効果的な動画表現方法によって見せられるとよりリアリティと親近感がわくものですね。
ではでは。
体験してみて理解が深まった。(動画制作にとっての手ブレの意味) [動画撮影]
頭でわかったつもりになっていても、やはり体験が伴わないと本当に理解した。というレベルにはなかなか到達できていないんだ。 と感じた出来事の一つです。
もともと、カメラ撮影する際には手ブレは、映像を見苦しくしてその作品自体の品質を落とすことになってしまう。だから、世の中には、手ブレを抑える工夫がいくつも用意されている。(カメラ内、レンズ内、光学式、電子式、ジンバルなど)
こう見えて結構操作にノウハウが必要。有料の講習会まである位。
一眼カメラで動画を撮影する。となるとステディカムも小さくできるということで
一斉を風靡したMELINE(マリーン) 初期設定及び撮影時の結構バランス取りが難しい。
電動ジンバル。これパワルフだが結構大きくてコンサート会場、結婚式場に持ち込むには不向き。
ってことで登場したのがこの片手電動ジンバル。数社から出ているようだが今回試したのは、Pilotfly H1.
小型でなんかカッコイイ。でも本当にどこまで使えるものなのか。って試してみたのがこれ。
あえて厳しい環境で撮影してみた。(こういうことが出来ちゃうと、こんなシーンでも使えるかも。とあれこれ連想してもらえるかと思ってあえてこんなことしてみました。)
もともと、カメラ撮影する際には手ブレは、映像を見苦しくしてその作品自体の品質を落とすことになってしまう。だから、世の中には、手ブレを抑える工夫がいくつも用意されている。(カメラ内、レンズ内、光学式、電子式、ジンバルなど)
こう見えて結構操作にノウハウが必要。有料の講習会まである位。
一眼カメラで動画を撮影する。となるとステディカムも小さくできるということで
一斉を風靡したMELINE(マリーン) 初期設定及び撮影時の結構バランス取りが難しい。
電動ジンバル。これパワルフだが結構大きくてコンサート会場、結婚式場に持ち込むには不向き。
ってことで登場したのがこの片手電動ジンバル。数社から出ているようだが今回試したのは、Pilotfly H1.
小型でなんかカッコイイ。でも本当にどこまで使えるものなのか。って試してみたのがこれ。
あえて厳しい環境で撮影してみた。(こういうことが出来ちゃうと、こんなシーンでも使えるかも。とあれこれ連想してもらえるかと思ってあえてこんなことしてみました。)
大人の数学 ~指数と対数~ そして、ガンマカーブの表記(見え方)について [動画撮影]
■背景紹介
まず、このテーマを取り上げようと思った背景説明から。
デジタルシネマカメラなどで話題になることが多いLog撮影。
撮影時のヒントやカラーグレーディング作業のプロセスの紹介と同時に、より理解を深めていただけるように技術的なことも説明差し上げるようにしています。
でも、ところどころ混乱されているのを見受けたりします。
というか僕も初めて聞いた時は混乱しました。そんな自分の苦労も含めて記事にすることで「あっ、そういうことなんだ」と思っていただける方が一人でもいたらいいな。
という思いと、自分でも備忘録しておかないと時間が経つとまた説明できなくなっていそうなのでここに記事にしておきます。ってのが背景です。
Log撮影(記録)の原理原則を理解していただくことでクリエーターの方々にカメラのポテンシャルを十二分に引き出していただき、さらに表現の幅を持っていただきたい。という思いからLogカーブそのものを紹介、解説するようにしています。
その際に混乱される方が多いポイントの一つ、ガンマカーブの見え方。(グラフ表記)に関してアプローチしてみたいと思います。
■本題はここから↓
分かったような気になっていてもやはり分かってなかった。
そんな経験、無数にしています。
これもその一つ。指数・対数。
試験対策。という本当にそれが真の目的になりえるのか分からないような目的意識で学習していたこともあって
理解が浅く、理解しているどころか忘れているし、ましてや他人さまに説明なんて到底できないレベルの学力・知識に自分自身でも悲しくなってしまう。
「対数」にたいしての今の自分の理解を整理するために、ここで紙面を割いてこの記事を書いています。
何事もたとえ話にすれば、飲み込みやすくなる。
たとえば、その一見つかみどころがない「対数」も、「わり算」になぞらえるとグッと身近に感じる。
わり算って例えば、「8÷2=□」は、2x□=8となる□を見つけること。
反してLog28=□は、2^□=8となる□を見つけることに過ぎない。[1]
つまり、「かけ算」の逆が「わり算」。ならば、
「指数」の逆が「対数」と言えます。 [2]
なるほど。
Y=logaX
X=a^Y
で、片対数グラフに関してもこの際、理解を深めておきたいと思います。
人間の感覚を含めて自然現象の多くは、刺激に対して対数関数的な反応(振る舞い)をすると言われています。[2][3]
フィルムの感光などもそうだと言います。[4]
で、
デジタル・(シネマ)カメラ系の機材には、通常γ=1/2.2相当の設定以外に、Log Gammaが搭載されています。
γ=1/2.2相当つまり、Rec709で規定されているγと、Logガンマなどを単純に並べてかくとこのようになります。
(あくまでシミュレーション、かつイメージ図です。)
ちなみに、Display側のγは、カメラの逆数γ=2.2相当です。
(Logに対して、De-Logと表現することがあるのはこのためです。この辺りに関しての解説はまた後日とさせていただきます。)
反して、横軸を指数表記すると同じデータもこのように見えます。(純粋に横軸をリニア→対数に変えただけで見栄えが大きく違う。実使用上の感覚に近い表現が横軸Logの片対数グラフでのコミュニケーションが多いです。)半ば繰り返しになりますがこれは全て、「自然現象の多くが対数関数的な振る舞いをするから」です。
フィルムの光に対する反応もその一つです。
ここでのポイントは、二つ。
なぜ、片対数グラフで表記するか。
上記2つのグラフは、同じものを違うヨコ軸表記をしているだけで内容は全く同じである。
ということ。この認識がない状態で両方のグラフが混在した説明を聞かされるとそりゃ、混乱しますよね。
というのが本日のテーマでした。
ちなみに、グラフの横軸の表記はエクセルの機能を使えば簡単に試せます。
自分でやってみると実感が持てると思います。
ではでは。
(近日中に 昨今話題のHDRに関しても要点をザックリ解説してみたいと思ってます。)
[1]
[2]五感覚について・視覚
http://plaza.rakuten.co.jp/satorikagaku/diary/200908130000/
[3](追加) スティーブンスの指数則(感覚の生理と心理 【第1回】SFC授業)
http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2006_14454/slides/01/index_62.html
[4]Logガンマの起源 (Cineon)
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-12-10
[5]え〜っ、もう休みは終わり〜い?(時間の経過に対する知覚も対数)
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2016-01-04
まず、このテーマを取り上げようと思った背景説明から。
デジタルシネマカメラなどで話題になることが多いLog撮影。
撮影時のヒントやカラーグレーディング作業のプロセスの紹介と同時に、より理解を深めていただけるように技術的なことも説明差し上げるようにしています。
でも、ところどころ混乱されているのを見受けたりします。
というか僕も初めて聞いた時は混乱しました。そんな自分の苦労も含めて記事にすることで「あっ、そういうことなんだ」と思っていただける方が一人でもいたらいいな。
という思いと、自分でも備忘録しておかないと時間が経つとまた説明できなくなっていそうなのでここに記事にしておきます。ってのが背景です。
Log撮影(記録)の原理原則を理解していただくことでクリエーターの方々にカメラのポテンシャルを十二分に引き出していただき、さらに表現の幅を持っていただきたい。という思いからLogカーブそのものを紹介、解説するようにしています。
その際に混乱される方が多いポイントの一つ、ガンマカーブの見え方。(グラフ表記)に関してアプローチしてみたいと思います。
■本題はここから↓
分かったような気になっていてもやはり分かってなかった。
そんな経験、無数にしています。
これもその一つ。指数・対数。
試験対策。という本当にそれが真の目的になりえるのか分からないような目的意識で学習していたこともあって
理解が浅く、理解しているどころか忘れているし、ましてや他人さまに説明なんて到底できないレベルの学力・知識に自分自身でも悲しくなってしまう。
「対数」にたいしての今の自分の理解を整理するために、ここで紙面を割いてこの記事を書いています。
何事もたとえ話にすれば、飲み込みやすくなる。
たとえば、その一見つかみどころがない「対数」も、「わり算」になぞらえるとグッと身近に感じる。
わり算って例えば、「8÷2=□」は、2x□=8となる□を見つけること。
反してLog28=□は、2^□=8となる□を見つけることに過ぎない。[1]
つまり、「かけ算」の逆が「わり算」。ならば、
「指数」の逆が「対数」と言えます。 [2]
なるほど。
Y=logaX
X=a^Y
で、片対数グラフに関してもこの際、理解を深めておきたいと思います。
人間の感覚を含めて自然現象の多くは、刺激に対して対数関数的な反応(振る舞い)をすると言われています。[2][3]
フィルムの感光などもそうだと言います。[4]
で、
デジタル・(シネマ)カメラ系の機材には、通常γ=1/2.2相当の設定以外に、Log Gammaが搭載されています。
γ=1/2.2相当つまり、Rec709で規定されているγと、Logガンマなどを単純に並べてかくとこのようになります。
(あくまでシミュレーション、かつイメージ図です。)
ちなみに、Display側のγは、カメラの逆数γ=2.2相当です。
(Logに対して、De-Logと表現することがあるのはこのためです。この辺りに関しての解説はまた後日とさせていただきます。)
反して、横軸を指数表記すると同じデータもこのように見えます。(純粋に横軸をリニア→対数に変えただけで見栄えが大きく違う。実使用上の感覚に近い表現が横軸Logの片対数グラフでのコミュニケーションが多いです。)半ば繰り返しになりますがこれは全て、「自然現象の多くが対数関数的な振る舞いをするから」です。
フィルムの光に対する反応もその一つです。
ここでのポイントは、二つ。
なぜ、片対数グラフで表記するか。
上記2つのグラフは、同じものを違うヨコ軸表記をしているだけで内容は全く同じである。
ということ。この認識がない状態で両方のグラフが混在した説明を聞かされるとそりゃ、混乱しますよね。
というのが本日のテーマでした。
ちなみに、グラフの横軸の表記はエクセルの機能を使えば簡単に試せます。
自分でやってみると実感が持てると思います。
ではでは。
(近日中に 昨今話題のHDRに関しても要点をザックリ解説してみたいと思ってます。)
[1]
[2]五感覚について・視覚
http://plaza.rakuten.co.jp/satorikagaku/diary/200908130000/
[3](追加) スティーブンスの指数則(感覚の生理と心理 【第1回】SFC授業)
http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2006_14454/slides/01/index_62.html
[4]Logガンマの起源 (Cineon)
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-12-10
[5]え〜っ、もう休みは終わり〜い?(時間の経過に対する知覚も対数)
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2016-01-04
リアルタイム LUT 機材 (FUJIFILM_IS-mini, ATOMOS_SHOGUN) [動画撮影]
ATOMOS SHOGUNは、本体にプリインストールされているLUT以外のオリジナルLUTやメーカーLUTを登録できるだけではなく、そのLUTをあてた映像をSHOGUNで記録できるし、OUTも可能。
単なるビデオ信号記録マシーンどころか、便利な映像モニターであり、リアルタイムLUT機材でもある。
となんど見ても感心するばかり。
?おやおや?
そういえば、FUJIFILMのIS-miniもリアルタイムLUT機だよな。
それもそれに特化した機材。
でも映像制作現場では、大変重宝されているこのSHOGUNとIS-mini。どころか一緒に活用される場面も多い。
ここは特徴をメモしておきたい。と思いこの記事を書き始めた。
【SHOGUNとIS-miniを活用した映像制作フロー(例)】[1]
SHOGUNとIS-miniの使用方法の例示としてあるプロの運用例を書き出してみた。
①プリ・プロダクション
②プロダクション
③ポスト・プロダクション
この事例では、
SHOGUNは、
LUTのOn/Off状態での映像のチェック(カメラマン)と LUT Off状態でのLog収録(ProRes記録)を担っている。
かたや、IS-miniでは、
撮影(②プロダクション)時にリアルタイムでLUTをあててLUT Onの信号で収録するのに活用されている。
(今回の事例では、ProResでAJAのKi Proで記録している。)
【IS-mini、IS-mini Managerの特徴】
上記いずれの場合も①プリ・プロダクション(ロケハン)の際に作品のルックにあわせてLUTを作っておいたオリジナルLUTを使っている。このLUTを作る際には、理想的には実際の撮影の際に使うカメラで撮影したものをつかいたい。
というのも、同じメーカーのカメラかつLogカーブでも色の特性が異なるからだ。つまり、同じメーカーでも使用しているイメージセンサーが同じだとは限らない。LUTをあてる。という行為は、De-Logすることとほぼ同意義。(多少乱暴だが、あえてこう表現しておく。Log収録した信号をRAWのようにセンサーから出る信号に近いもの。素直な信号にもどすようなものだからだ)
実際、IS-Managerに登録されているLUTを見ると、(FUJIFILM製の)メーカーLUTはメーカー別のLOG基準ではなく、各カメラ別のLUTを指定できる仕様にしてある。
そもそも、複数のカメラを使いながら作品作りをする場合(同じメーカーのカメラであっても、同じLOGをつかっても)カラーマネージメントに苦労する。それを解消するために作られたのがIS-miniであったり、それを制御するソフトIS-Managerだったりするのである。
IS-miniは、SHOGUNのように多機能ではないが、本体の作りも含めてシンプル。
堅牢性、操作性の面での信頼性、安定性を求める現場では、IS-miniの製品性も喜ばれる。
それに加えて、いやそれ以上に大切なのは、IS-Managerに登録してあるカメラ毎のLUT。
理論値のLUTではなく、FUJIFILMが実測してLog特性をカメラ毎に解析した結果をLUTとして登録してある事が現場で喜ばれる理由らしい。
ということで、
多機能性(便利で直感的に使いやすいモニター、ProRes対応記録、ユーザーLUTの登録、On LUTでのLookの確認、記録、出力)が魅力のATOMOS SHOGUN
【結論】
カラーグレーディング、カラーマネージメントに特化したていることが魅力のIS-mini&IS-mini Manager.
Log収録をするユーザーにとっては、どちらも大変有効な機材でどちらもありがたい製品であることは間違いないようだ。
ではでは。
[1]
4K 映像制作ワークフロー (玄光社MOOK Digital Cinema Camera serie)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 玄光社
- 発売日: 2015/11/16
- メディア: ムック
[2]IS-mini 取扱説明書
http://fujifilm.jp/support/broadcastcinema/download/pack/pdf/is-mini_manual_User.pdf
(下記、取扱説明書から抜粋した文章)
IS-miniには以下の3つの大きな特徴があります。
①撮影現場において、Logカメラの映像信号を画像変換して、正確な最終仕上がりをビューイングが
できます。
②モニタキャリブレーション機能により、モニタの誤差を補正することで正確な⾊再現を⾏い、
異なるモニタのマッチングができます。さらに、この機能は特徴①と組み合わせて使⽤可能です。
Logカメラのビューイングを正しい⾊再現のモニタで⾏うことによりさらにビューイングの精度を
向上できます。
③「Image Processing System IS-100」とネットワーク接続することにより、IS-100と連動して
操作できます。IS-100と同様にiPadを使⽤した簡単な操作で、機種の異なるカメラ、機種の
異なるモニタを使⽤しても正確にビューイングすることができ、⼤規模な撮影でも対応することが
可能です。
[3][ゴルディアスの結び目-Gordian Knot-]Vol.23 シネマカメラ設計開発の未来を育む、ソニー社内の撮影現場体験セミナー(石川幸宏さん。PRONEWS) http://www.pronews.jp/column/20160405160005.html
日中野外での動画撮影においては、NDフィルターは必需品。というのはこういうコト。 [動画撮影]
先日、『動画撮影における露出設定の手順。』という題で動画の撮影手順(一部)に触れた。
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-12-16
なんか、まだモヤモヤした部分があってこんなの書いてみた。
他人さまに理解していただけるレベルには、到底届いていないのだが
自分の中では、一区切りできたかな。と思っている。
でも、そんなレベルだと自分自身後日見た時に???ってことになる。良くあること。
分かったつもり。っていうやつだろう。自嘲しながらも備忘録として残しておきたい。
(↓画面をクリックすると拡大する)
なにやら分かり難い表だが、まとめるのには苦労した。
APEXの考え方への自分の理解を確認しながら作業は進んだ。
使用目的は、撮影シーンに合った(露出値)を得るには、どのような設定になるのか。を
撮影シーンのイメージ基準で表現したもの。
一見、難解な表に見えるが見方は意外と簡単(?)なので、簡単に説明を加えておく。
撮影時に露出を合わせるために考慮すべきは、下記4つ。
1.撮影環境の明るさ
2.フィルム、もしくはカメラセンサーの感度
3.シャッタースピード(露光時間)
4.絞り
上記4つの撮影要素の相互換算を行うことが出来るように体系だてたのがAPEXシステム。
異なる次元(単位)の値を同じ土俵にのるように換算するようになっている。
1.撮影環境の明るさ:被写体輝度(Brightness Value) Bv
2.フィルム、もしくはカメラセンサーの感度:フィルム感度(Sensitivity Value) Sv
3.シャッタースピード(露光時間):シャッター速度(Time Value) Tv
4.絞り: レンズ絞り(Aperture Value)Av
つまり、
Bv(被写体輝度)+Sv(感度)=Tv(シャッター速度)+Av(絞り)
が成り立つときに露出が適正になる。というコンセプト。
APEXシステム:
フィルムのガンマ特性が定数を2とするLog(対数関数)で表現できることが
このシステムを成立させている。
Sv = log(ISO/100)/log(2)
Tv= -log(sec)/log(2)
Av = 2*log(FNo)/log(2)
上記の表もいままで表現されていることを自分の理解のために書き換えてみただけなので
なにも真新しいことを斬新なコトを言っているわけではない。
(そうそう、天気、時刻、場所などから露出値を推定しようというもの。
セノガイドCなどが正にそれ。それのシンプル版。書き上げた後に気がついた。。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7118/topics/senoguidec.html )
表の左の部分は、各撮影シーンにおける照度とBv値を結び付けたもの[黄]の列に、
感度Svを加えたものを[緑]の列で表現。
青の列は、各絞りAv値での適正Ev値(=Tv+Avもしくは、Bv+Sv)を表している。
表の中にNDと書いてあるのは、NDフィルター。
★カメラの絞りとシャッタースピード、感度の組み合わせでは、明るすぎて適正露出にできないので
そのギャップを調整するために各種NDフィルターを使う。
★ISO値が記入してある欄は、逆に暗すぎてISO(感度)を上げるしかない範囲をしめしている。
例①
・fps(フレームレート)毎にシャッタースピードを決める(固定する)
→今回の場合は、60fpsなので1/125s よって、Tv=7 に固定。
・感度もISO100に固定。Sv=5
その上で絞りを露出が適切になるように選択。
・撮影シーンが曇りの日ならBv=7となるので、Sv+Bv=12
ISO100で、適正になる絞りは、Av=5 つまり、 F5.6。となる。
例②
解放絞りF1.4でボケのあるシーンを撮りたい。
ただし、撮影シーンは、またもや曇り。感度は画質優先でISO100とすると、
Sv+Bv=12 と同条件。
F1.4なのでAv=1. Tv=7なので、Ev4分調整が必要。ND16のフィルターが必要になる。
こうやってみると、NDフィルターとISOの調整に頼らざるを得ないシーンが大半(上表を見てわかるように昼間の野外撮影ではNDフィルターが必須。)というのが分かる。
動画撮影においては、NDフィルターは必需品といわれる所以。
開放Fで撮影するとなれば尚更のことである。
(高感度センサーに頼らざるを得ない撮影シーンもかなりある。というのも視覚化できた。)
ではでは。
【参考資料】
[1]照度と明るさの目安
http://photon.sci-museum.kita.osaka.jp/publish/text/koyomi/66.html
[2]適正露出値表
http://kobehotter.web.fc2.com/tvflist.html
[3]APEXシステム
http://www.geocities.jp/sd688_2004/
[4]Douglas A. Kerr 『APEX—The Additive System of Photographic Exposure』
http://dougkerr.net/Pumpkin/articles/APEX.pdf
[5]『NDフィルターが欲しい。NDフィルターの選び方とおすすめNDフィルター。』(Wise Camera HP)
http://camera-beginner.sakura.ne.jp/wp/?p=3822
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-12-16
なんか、まだモヤモヤした部分があってこんなの書いてみた。
他人さまに理解していただけるレベルには、到底届いていないのだが
自分の中では、一区切りできたかな。と思っている。
でも、そんなレベルだと自分自身後日見た時に???ってことになる。良くあること。
分かったつもり。っていうやつだろう。自嘲しながらも備忘録として残しておきたい。
(↓画面をクリックすると拡大する)
なにやら分かり難い表だが、まとめるのには苦労した。
APEXの考え方への自分の理解を確認しながら作業は進んだ。
使用目的は、撮影シーンに合った(露出値)を得るには、どのような設定になるのか。を
撮影シーンのイメージ基準で表現したもの。
一見、難解な表に見えるが見方は意外と簡単(?)なので、簡単に説明を加えておく。
撮影時に露出を合わせるために考慮すべきは、下記4つ。
1.撮影環境の明るさ
2.フィルム、もしくはカメラセンサーの感度
3.シャッタースピード(露光時間)
4.絞り
上記4つの撮影要素の相互換算を行うことが出来るように体系だてたのがAPEXシステム。
異なる次元(単位)の値を同じ土俵にのるように換算するようになっている。
1.撮影環境の明るさ:被写体輝度(Brightness Value) Bv
2.フィルム、もしくはカメラセンサーの感度:フィルム感度(Sensitivity Value) Sv
3.シャッタースピード(露光時間):シャッター速度(Time Value) Tv
4.絞り: レンズ絞り(Aperture Value)Av
つまり、
Bv(被写体輝度)+Sv(感度)=Tv(シャッター速度)+Av(絞り)
が成り立つときに露出が適正になる。というコンセプト。
APEXシステム:
フィルムのガンマ特性が定数を2とするLog(対数関数)で表現できることが
このシステムを成立させている。
Sv = log(ISO/100)/log(2)
Tv= -log(sec)/log(2)
Av = 2*log(FNo)/log(2)
上記の表もいままで表現されていることを自分の理解のために書き換えてみただけなので
なにも真新しいことを斬新なコトを言っているわけではない。
(そうそう、天気、時刻、場所などから露出値を推定しようというもの。
セノガイドCなどが正にそれ。それのシンプル版。書き上げた後に気がついた。。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7118/topics/senoguidec.html )
表の左の部分は、各撮影シーンにおける照度とBv値を結び付けたもの[黄]の列に、
感度Svを加えたものを[緑]の列で表現。
青の列は、各絞りAv値での適正Ev値(=Tv+Avもしくは、Bv+Sv)を表している。
表の中にNDと書いてあるのは、NDフィルター。
★カメラの絞りとシャッタースピード、感度の組み合わせでは、明るすぎて適正露出にできないので
そのギャップを調整するために各種NDフィルターを使う。
★ISO値が記入してある欄は、逆に暗すぎてISO(感度)を上げるしかない範囲をしめしている。
例①
・fps(フレームレート)毎にシャッタースピードを決める(固定する)
→今回の場合は、60fpsなので1/125s よって、Tv=7 に固定。
・感度もISO100に固定。Sv=5
その上で絞りを露出が適切になるように選択。
・撮影シーンが曇りの日ならBv=7となるので、Sv+Bv=12
ISO100で、適正になる絞りは、Av=5 つまり、 F5.6。となる。
例②
解放絞りF1.4でボケのあるシーンを撮りたい。
ただし、撮影シーンは、またもや曇り。感度は画質優先でISO100とすると、
Sv+Bv=12 と同条件。
F1.4なのでAv=1. Tv=7なので、Ev4分調整が必要。ND16のフィルターが必要になる。
こうやってみると、NDフィルターとISOの調整に頼らざるを得ないシーンが大半(上表を見てわかるように昼間の野外撮影ではNDフィルターが必須。)というのが分かる。
動画撮影においては、NDフィルターは必需品といわれる所以。
開放Fで撮影するとなれば尚更のことである。
(高感度センサーに頼らざるを得ない撮影シーンもかなりある。というのも視覚化できた。)
ではでは。
【参考資料】
[1]照度と明るさの目安
http://photon.sci-museum.kita.osaka.jp/publish/text/koyomi/66.html
[2]適正露出値表
http://kobehotter.web.fc2.com/tvflist.html
[3]APEXシステム
http://www.geocities.jp/sd688_2004/
[4]Douglas A. Kerr 『APEX—The Additive System of Photographic Exposure』
http://dougkerr.net/Pumpkin/articles/APEX.pdf
[5]『NDフィルターが欲しい。NDフィルターの選び方とおすすめNDフィルター。』(Wise Camera HP)
http://camera-beginner.sakura.ne.jp/wp/?p=3822
動画撮影における露出設定の手順。 [動画撮影]
『写真(静止画)撮影』も『動画も撮影』も同じ。
と言いたいところだが、いやはや共通していること以上に
違うことの方が多い気がする。
例えば、撮影の際の『露出設定』の手順。
■静止画撮影の場合
(もちろん、撮影被写体、表現したいことによって異なるし、撮影者によっても
どのモードで撮るかは違うが、まあ以下のいずれかのモードで撮ることになる。)
・『プログラムAEモード』
・『絞り優先AEモード』
・『シャッタースピード優先AEモード』
・『マニュアルモード』
それに対して、
■動画撮影の場合
基本『マニュアルモード』で撮影するそうだ。
動画の撮影中にカメラの操作(アングルを変えるなど)で露出が変化すると
違和感があるからというのが理由。[2]
(静止画の場合も主要被写体が動き回って背景が変わることで画面全体の露出がコロコロ変わる場合は
マニュアルモードを選択し、露出は主要被写体基準で固定しながら撮影する。いわば動画の場合は、
静止画の連続ショット。ショット毎に露出設定が変わっていたら違和感のあるものになる。と考えれば
分かりやすい。)
実際の設定手順は、下記のようになる。
①フレームレート秒(あたりのフレーム(コマ)数 :p)を選択する。
配信方法、作品の使用目的によって設定値を決める。
例えば、
・過去のTVの流れを汲みTVで標準の;(日本やUSでは)60p もしくは 30p
・映画の世界で標準化された:24p
②シャッタースピードを選ぶ。
フレームレートに合わせた、シャッタースピードに設定する。
具体的には、
シャッタースピード=1/(フレームレートの倍)秒
つまり、フレームレートが24pならその約倍の1/50秒に設定する。
疑問:なぜこのように設定するのか?と純粋に思ってしまう。
つまり、論理的にシャッタースピードは、
「使用できるシャッタースピードの下限」は、1/(フレームレート)秒。
30pの場合は、1/30秒。60pの場合は1/60秒より遅く(長く)できない。
「使用できるシャッタースピードの上限」は、制限がなく、
カメラのスペック次第で早くできる。
上記のように選択の幅があるはずなのになぜ、一義的に
『シャッタースピード=1/(フレームレートの倍)』と決めるのだろうか。
特に動きのあるものであれば、シャッタースピードは早い方が滑らかな表現ができるはずなのに。と思ってしまうのである。
それに対する答えは、
『動画の場合、この量(1/(フレームレートの倍))秒で撮ると
ブレが自然でなめらかな動きになる。』[1][2]
またまた、疑問。僕には、分かんないよー。ってところなのだが、こういうことらしい。
『30fpsといった低いフレームレートでは、
無闇にシャッタースピードを速くしても滑らかな映像にはなりません。
確かに速いシャッターであれば、1コマ1コマはブレのない静止した
状態の絵になりますが、動きが激しい被写体の場合、それを動画
として連続再生すると、動きがぎこちなくなりパラパラ漫画のように
なってしまうのです。
早いフレームレートで撮影したとしても実際の配信・再生環境(ネット配信など)により
フレームレートを下げると、動きがぎこちなくなってしまいます。』[1]
③絞り(F値)を設定する。
決め手は、
・撮影環境の明るさ
・表現意図(深度などを反映するF値)
先述した理由から動画撮影は、基本『マニュアルモード』で撮影するので
F値ももちろん固定となる。
つまり、動画の場合、ズーム操作してもF値が変化しない(Constant F: F通し)の
レンズが理想的である。となる。
④感度設定(ISO/Gain)をする。
基本的に低感度ISOが画質が良いとされているので常用感度下限で撮影する。が、
シャッタースピード、F値が固定されているので
・撮影環境の明るさ
・表現意図(表示の明るさを反映するISO)
を設定する。
作業手順としては、
・明るさが足りなければ上げていく。
・下限にしても明るすぎる場合は、NDフィルターを使う。
(動画の場合は、野外撮影などではNDフィルターを多用することになる)
あくまで優先すべきは撮影意図を反映するF値。
それにあわせてISO感度を選ぶ。「場合によっては、③と④を行ったり来たりする」 ことになる。
この辺は写真と同じかと思う。
NDフィルターの必要性もそうだが、設定手順や理由(背景)も
実際撮影してみないと自分の理解として定着しない。
この辺も写真と同じかと思う。
上記①~④の手順は、あくまで一般的なもの。
実際は、絞りを固定しないでシーンの中で変更しながら撮影する表現方法などもある。
撮り方、設定手順は、無数にあるようである。
ということで、自分でも試してみることにしよう。
ではでは。
[1]第16回 フレームレートとシャッタースピードの関係(鹿野宏さん解説:Shufful by COMMERCIAL PHOTO HP)
http://shuffle.genkosha.com/products/dslr/nofear/8541.html
[2]デジ1動画撮影時の設定
http://dslrmovie.net/archives/51649966.html
と言いたいところだが、いやはや共通していること以上に
違うことの方が多い気がする。
例えば、撮影の際の『露出設定』の手順。
■静止画撮影の場合
(もちろん、撮影被写体、表現したいことによって異なるし、撮影者によっても
どのモードで撮るかは違うが、まあ以下のいずれかのモードで撮ることになる。)
・『プログラムAEモード』
・『絞り優先AEモード』
・『シャッタースピード優先AEモード』
・『マニュアルモード』
それに対して、
■動画撮影の場合
基本『マニュアルモード』で撮影するそうだ。
動画の撮影中にカメラの操作(アングルを変えるなど)で露出が変化すると
違和感があるからというのが理由。[2]
(静止画の場合も主要被写体が動き回って背景が変わることで画面全体の露出がコロコロ変わる場合は
マニュアルモードを選択し、露出は主要被写体基準で固定しながら撮影する。いわば動画の場合は、
静止画の連続ショット。ショット毎に露出設定が変わっていたら違和感のあるものになる。と考えれば
分かりやすい。)
実際の設定手順は、下記のようになる。
①フレームレート秒(あたりのフレーム(コマ)数 :p)を選択する。
配信方法、作品の使用目的によって設定値を決める。
例えば、
・過去のTVの流れを汲みTVで標準の;(日本やUSでは)60p もしくは 30p
・映画の世界で標準化された:24p
②シャッタースピードを選ぶ。
フレームレートに合わせた、シャッタースピードに設定する。
具体的には、
シャッタースピード=1/(フレームレートの倍)秒
つまり、フレームレートが24pならその約倍の1/50秒に設定する。
疑問:なぜこのように設定するのか?と純粋に思ってしまう。
つまり、論理的にシャッタースピードは、
「使用できるシャッタースピードの下限」は、1/(フレームレート)秒。
30pの場合は、1/30秒。60pの場合は1/60秒より遅く(長く)できない。
「使用できるシャッタースピードの上限」は、制限がなく、
カメラのスペック次第で早くできる。
上記のように選択の幅があるはずなのになぜ、一義的に
『シャッタースピード=1/(フレームレートの倍)』と決めるのだろうか。
特に動きのあるものであれば、シャッタースピードは早い方が滑らかな表現ができるはずなのに。と思ってしまうのである。
それに対する答えは、
『動画の場合、この量(1/(フレームレートの倍))秒で撮ると
ブレが自然でなめらかな動きになる。』[1][2]
またまた、疑問。僕には、分かんないよー。ってところなのだが、こういうことらしい。
『30fpsといった低いフレームレートでは、
無闇にシャッタースピードを速くしても滑らかな映像にはなりません。
確かに速いシャッターであれば、1コマ1コマはブレのない静止した
状態の絵になりますが、動きが激しい被写体の場合、それを動画
として連続再生すると、動きがぎこちなくなりパラパラ漫画のように
なってしまうのです。
早いフレームレートで撮影したとしても実際の配信・再生環境(ネット配信など)により
フレームレートを下げると、動きがぎこちなくなってしまいます。』[1]
③絞り(F値)を設定する。
決め手は、
・撮影環境の明るさ
・表現意図(深度などを反映するF値)
先述した理由から動画撮影は、基本『マニュアルモード』で撮影するので
F値ももちろん固定となる。
つまり、動画の場合、ズーム操作してもF値が変化しない(Constant F: F通し)の
レンズが理想的である。となる。
④感度設定(ISO/Gain)をする。
基本的に低感度ISOが画質が良いとされているので常用感度下限で撮影する。が、
シャッタースピード、F値が固定されているので
・撮影環境の明るさ
・表現意図(表示の明るさを反映するISO)
を設定する。
作業手順としては、
・明るさが足りなければ上げていく。
・下限にしても明るすぎる場合は、NDフィルターを使う。
(動画の場合は、野外撮影などではNDフィルターを多用することになる)
あくまで優先すべきは撮影意図を反映するF値。
それにあわせてISO感度を選ぶ。「場合によっては、③と④を行ったり来たりする」 ことになる。
この辺は写真と同じかと思う。
NDフィルターの必要性もそうだが、設定手順や理由(背景)も
実際撮影してみないと自分の理解として定着しない。
この辺も写真と同じかと思う。
上記①~④の手順は、あくまで一般的なもの。
実際は、絞りを固定しないでシーンの中で変更しながら撮影する表現方法などもある。
撮り方、設定手順は、無数にあるようである。
ということで、自分でも試してみることにしよう。
ではでは。
[1]第16回 フレームレートとシャッタースピードの関係(鹿野宏さん解説:Shufful by COMMERCIAL PHOTO HP)
http://shuffle.genkosha.com/products/dslr/nofear/8541.html
[2]デジ1動画撮影時の設定
http://dslrmovie.net/archives/51649966.html
Logガンマの起源 (Cineon) [動画撮影]
Log撮影に関して、いろいろ勉強してきたつもりだが、まだまだ理解が足りない。というか正しく解釈できていないな。と思うことがあったので書き残しておきたい。
各社Log撮影のためのガンマカーブを設計・提供しているがこのLogガンマってそもそも誰が考え使い始めたの?って話。
『デジタルインターメディエイト(DI):フィルム記録された情報をデジタイズする技術。1995年頃。Cineon(シネオン)と呼ばれるLog形式の記録方式が登場したことに始まります。これはフィルムで撮影された素材をデジタル化するために規格化された10bitのフォーマットで、デジタル値の1がフィルムのネガ濃度0.002に対応しています。フィルムの情報を記録するには十分な2.048という濃度域を、1024階調ある10bitデータに収めることができます。Cineonとは、一言で言えばフィルムのデジタルコピーであり、ハリウッドでは「Digital Negative」とも呼ばれ、いわゆるD.I.(Digital Intermediate:デジタル・インターミディエート)のスタンダードフォーマットとして利用されています。
(中略)
フィルムのデジタルコピーと言われるCineonがなぜ、「Log」と呼ばれるのか。それは、ネガフィルムそのものの特性に関係しています。
(略)
ネガフィルムが露光量を対数化(Log化)したLog Exposureに比例した特性を持っているためで、デジタルコピーであるCineonも同様の特性を持っているのです。そのため、輝度に対して均等な比例関係=リニアな特性を持つ通常のビデオガンマを「リニア」と呼ぶのに対し、Cineonは「Log」と呼ばれるようになりました。』[1]
つまり、CineonのLogは、フィルムの特性をもとに作られていて、それがLog特性をもっている。ということらしい。
ただ、こんなことも言えるのではないかと思っている。
なぜ、フィルムは扱いやすいのか。
それは、人間の視覚ににた特性をもっているから。
つまり、暗いところでの感度に比べて、明るいところでの(露出値基準)感度が低い。
(例えば、カメラの仕組み、システムも1段(2倍)、2段(4倍)と指数・対数の考え方がベースになっているし、
フィルムのダイナミックレンジは、ラチチュードが広いと言われる所以は、(長い直線部)に加えて、+明部、暗部での緩やかなカーブ特性が有効に活用できるからである。)
『フィルムの物性』も『人間の視覚』もいずれも自然現象。
人間の視覚も他の知覚同様、露光量にたいしてLog特性をもった官能性能を持ち合わせている。
フィルムも視覚のいずれも露光量に対してLog特性を持っているのでLog記録(ガンマカーブ)は、
視覚という観点からも理に叶っている。
ゆえに、暗部から中間部ではデータビットのステップ(割り振り)を細かく(グラフで言うと傾きが立った状態)にし、フィルムおよび視覚の感度が低い ”明部”ではステップを粗くしたカーブで対応できる。
データ(ステップ)が離散値であり、限られたデータ数で表現することが求められるデジタルデータ処理に適した知恵がLog撮影技術に盛り込まれている。
これが『効率よく広いダイナミックレンジ』を表現する秘訣と言われる所以である。
改めて感心するばかり。
フィルムの特性からCineonは考えられた。とされているが
もし、視覚感度特性をもとにカーブを考えていても似通った結論をえられたのではないかと思うのだ。
つまり、
『フィルムなどの化学反応同様、人間の官能も“自然現象”の一つ』[3]
と考えれば、”フィルム”あるいは、”人間の視覚(官能値)”どちらを起源としたとしても同じ結果にたどり着くのではないだろうか。
というあくまで僕なりの仮説であるがそう大きく外していない気がする。
(ちなみに、[5] LOG映像 基礎講座 ”そもそもLOGって何?”(FUJIFILM HP)では、
映像制作における「LOG」の概念を理解するために、『例え話』として、「人間の視覚特性」に触れてくれています。理解を深めるための『例え話』である。というところがポイント。でも、このたとえ話のお陰で理解は格段に進んだのを覚えています。まだまだ、勉強不足ではありますが。)
『目の仕組みと色の概念』 に関して調べた際に感じたことでもある。
色とは、光という様々な波長をもつエネルギーの波長の違いを人間の知覚で色という概念で認知しているに過ぎない。光にはそもそも色が無い。色として感じるのは、反応出来る波長帯がことなる3種類の視神経(赤、緑、青)が反応しているからに過ぎない。といういのを思い出してしまった。
『錐体細胞は、暗いところで役に立たないが、波長の違いを識別できるので色彩を感じ分けることが出来る。
これらの刺激(エネルギー)を脳の中で混合することで色として認識できている。
ちなみに錐体細胞には、
吸収の極大が560nm付近にあって黄緑から赤の光に相当するる波長を主に感じる赤錐体(L錐体)と
吸収の極大が530nm付近で緑から橙の光に相当するる波長を感じる緑錐体(M錐体)、
そして吸収の極大が420nm付近で紫から青の光に相当するる波長を感じる青錐体(S錐体)の三種類がある。
そういえば、人間の眼では、おもに感度領域の中央(緑色の光)で明るさをとらえ、感度領域の両端(青や赤)で色合いを決めている。というのが通説。』 [2]
映像技術は、光・工学技術と人体(感性)との両方に精通していることで理解できる。そんなことの塊なのだろう。と今更ながらに思った。
いまマイブームのHDR技術、規格に関しては、刺激値(輝度と色空間)と感性(視覚、心理)との関係を出発点に議論されているように思う。規格化の背景などに着目しながら理解を深めていきたい。
ではでは。
[1]Canon Log Technical Site (Canon HP)
http://cweb.canon.jp/cinema-eos/special/canon-log/history/
[2]五感覚について・視覚
http://plaza.rakuten.co.jp/satorikagaku/diary/200908130000/
[3]
(上記[3]を参考に自分なりの考えを述べるとこうなる。
細菌増殖など自然界によくみられる爆発的な増加、経済、音楽、星の等級、地震のマグニチュード、
カメラの露出の考え方(APEXなど)、計算尺などなどこんなにも指数・対数が活用されている。
これもひとえに自然現象を表現するのに、指数・対数が便利であるという証左といえるだろう。)
[4]
[5]LOG映像 基礎講座 ”そもそもLOGって何?”(FUJIFILM HP)
http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/solution/color_management/is-mini/promotion/log/02.html#start
各社Log撮影のためのガンマカーブを設計・提供しているがこのLogガンマってそもそも誰が考え使い始めたの?って話。
『デジタルインターメディエイト(DI):フィルム記録された情報をデジタイズする技術。1995年頃。Cineon(シネオン)と呼ばれるLog形式の記録方式が登場したことに始まります。これはフィルムで撮影された素材をデジタル化するために規格化された10bitのフォーマットで、デジタル値の1がフィルムのネガ濃度0.002に対応しています。フィルムの情報を記録するには十分な2.048という濃度域を、1024階調ある10bitデータに収めることができます。Cineonとは、一言で言えばフィルムのデジタルコピーであり、ハリウッドでは「Digital Negative」とも呼ばれ、いわゆるD.I.(Digital Intermediate:デジタル・インターミディエート)のスタンダードフォーマットとして利用されています。
(中略)
フィルムのデジタルコピーと言われるCineonがなぜ、「Log」と呼ばれるのか。それは、ネガフィルムそのものの特性に関係しています。
(略)
ネガフィルムが露光量を対数化(Log化)したLog Exposureに比例した特性を持っているためで、デジタルコピーであるCineonも同様の特性を持っているのです。そのため、輝度に対して均等な比例関係=リニアな特性を持つ通常のビデオガンマを「リニア」と呼ぶのに対し、Cineonは「Log」と呼ばれるようになりました。』[1]
つまり、CineonのLogは、フィルムの特性をもとに作られていて、それがLog特性をもっている。ということらしい。
ただ、こんなことも言えるのではないかと思っている。
なぜ、フィルムは扱いやすいのか。
それは、人間の視覚ににた特性をもっているから。
つまり、暗いところでの感度に比べて、明るいところでの(露出値基準)感度が低い。
(例えば、カメラの仕組み、システムも1段(2倍)、2段(4倍)と指数・対数の考え方がベースになっているし、
フィルムのダイナミックレンジは、ラチチュードが広いと言われる所以は、(長い直線部)に加えて、+明部、暗部での緩やかなカーブ特性が有効に活用できるからである。)
『フィルムの物性』も『人間の視覚』もいずれも自然現象。
人間の視覚も他の知覚同様、露光量にたいしてLog特性をもった官能性能を持ち合わせている。
フィルムも視覚のいずれも露光量に対してLog特性を持っているのでLog記録(ガンマカーブ)は、
視覚という観点からも理に叶っている。
ゆえに、暗部から中間部ではデータビットのステップ(割り振り)を細かく(グラフで言うと傾きが立った状態)にし、フィルムおよび視覚の感度が低い ”明部”ではステップを粗くしたカーブで対応できる。
データ(ステップ)が離散値であり、限られたデータ数で表現することが求められるデジタルデータ処理に適した知恵がLog撮影技術に盛り込まれている。
これが『効率よく広いダイナミックレンジ』を表現する秘訣と言われる所以である。
改めて感心するばかり。
フィルムの特性からCineonは考えられた。とされているが
もし、視覚感度特性をもとにカーブを考えていても似通った結論をえられたのではないかと思うのだ。
つまり、
『フィルムなどの化学反応同様、人間の官能も“自然現象”の一つ』[3]
と考えれば、”フィルム”あるいは、”人間の視覚(官能値)”どちらを起源としたとしても同じ結果にたどり着くのではないだろうか。
というあくまで僕なりの仮説であるがそう大きく外していない気がする。
(ちなみに、[5] LOG映像 基礎講座 ”そもそもLOGって何?”(FUJIFILM HP)では、
映像制作における「LOG」の概念を理解するために、『例え話』として、「人間の視覚特性」に触れてくれています。理解を深めるための『例え話』である。というところがポイント。でも、このたとえ話のお陰で理解は格段に進んだのを覚えています。まだまだ、勉強不足ではありますが。)
『目の仕組みと色の概念』 に関して調べた際に感じたことでもある。
色とは、光という様々な波長をもつエネルギーの波長の違いを人間の知覚で色という概念で認知しているに過ぎない。光にはそもそも色が無い。色として感じるのは、反応出来る波長帯がことなる3種類の視神経(赤、緑、青)が反応しているからに過ぎない。といういのを思い出してしまった。
『錐体細胞は、暗いところで役に立たないが、波長の違いを識別できるので色彩を感じ分けることが出来る。
これらの刺激(エネルギー)を脳の中で混合することで色として認識できている。
ちなみに錐体細胞には、
吸収の極大が560nm付近にあって黄緑から赤の光に相当するる波長を主に感じる赤錐体(L錐体)と
吸収の極大が530nm付近で緑から橙の光に相当するる波長を感じる緑錐体(M錐体)、
そして吸収の極大が420nm付近で紫から青の光に相当するる波長を感じる青錐体(S錐体)の三種類がある。
そういえば、人間の眼では、おもに感度領域の中央(緑色の光)で明るさをとらえ、感度領域の両端(青や赤)で色合いを決めている。というのが通説。』 [2]
映像技術は、光・工学技術と人体(感性)との両方に精通していることで理解できる。そんなことの塊なのだろう。と今更ながらに思った。
いまマイブームのHDR技術、規格に関しては、刺激値(輝度と色空間)と感性(視覚、心理)との関係を出発点に議論されているように思う。規格化の背景などに着目しながら理解を深めていきたい。
ではでは。
[1]Canon Log Technical Site (Canon HP)
http://cweb.canon.jp/cinema-eos/special/canon-log/history/
[2]五感覚について・視覚
http://plaza.rakuten.co.jp/satorikagaku/diary/200908130000/
[3]
(上記[3]を参考に自分なりの考えを述べるとこうなる。
細菌増殖など自然界によくみられる爆発的な増加、経済、音楽、星の等級、地震のマグニチュード、
カメラの露出の考え方(APEXなど)、計算尺などなどこんなにも指数・対数が活用されている。
これもひとえに自然現象を表現するのに、指数・対数が便利であるという証左といえるだろう。)
[4]
Newton 対数の威力: 科学を支えつづける 数学の便利な“道具”
- 出版社/メーカー: 株式会社ニュートンプレス
- 発売日: 2015/07/05
- メディア: Kindle版
[5]LOG映像 基礎講座 ”そもそもLOGって何?”(FUJIFILM HP)
http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/solution/color_management/is-mini/promotion/log/02.html#start
『4K映像』に関する用語 EOTF(表示階調特性) [動画撮影]
画素数をHDの4倍にすることで解像度を上げることで十分魅力的な映像になるが
それだけが4K映像の魅力ではない。
解像度を上げると同時に
・色のダイナミックレンジを拡張
・輝度のダイナミックレンジを拡張
することで、今までのダイナミックレンジでは表現できなかったような「肉眼で見ているような」リアティのある映像表現を実現しよう。というのが4K HDRの流れ。
絵画で言えば、光と影 の世界観と言えるかもしれない。
また、これを理解するとLog記録の目的がより明確になる。
せっかくLog撮影しても今までの規格709ベースで表示するのではもったいない。
と思えるようになる。(NHKは、すでに8K/HDR を進めているとも聞く)
だが、4K HDRを理解するためには、学ばなければならないことが多々ありそうだ。
ということで、第二弾。EOTF.
これ何?ってレベルで調べてみたい。
と息巻いたが。。。。
ガンマは、
EOTF(Electro Optical Transfer Function) CRTに代表されるガンマカーブやLogカーブなどを含めた総称.[6]と言われてもわからん。わからん。
とにかく矢継ぎ早に参考になりそうな記事をググるしかない。
[1]次世代映像技術の台風の目、HDRで“世界が変わる” (2/2) (IT Media HP)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1508/10/news090_2.html
[2]HDR時代の「EOTF」とは?
https://m.facebook.com/notes/%E6%98%A0%E5%83%8F%E8%AA%BF%E6%95%B4%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/hdr%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AEeotf%E3%81%A8%E3%81%AF/1110130105670475/
[3]4K/HDRによる革新。4Kテレビの本命は2015年モデルか (西川善司の大画面[☆]?マニアHP)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20150113_683374.html
[4]RED Epic Dragon - 4K/HDR: "Nature"
(まあ、再生するモニターがHDR対応していないとこのポテンシャルは十分発揮できないのだが)
[5]光と影 ~オランダ天才画家の生涯~ レンブラント・ファン・レイン
http://www.salvastyle.com/menu_baroque/vermeer.html/
[6]BVM−X300 商品の特長(ソニーHP)
http://www.sony.jp/pro-monitor/products/BVM-X300/feature_1.html
[7]コンシューマー・エレクトロニクス協会、HDR互換性ディスプレイの基準を制定
http://www.pronews.jp/news/20150910180554.html
[8]HDR方式の比較
http://www.soumu.go.jp/main_content/000375840.pdf
■HDR10の定義[7]
EOTF:2084 SMPTE ST
カラーサブサンプリング:4:2:0(圧縮ビデオソースの場合)
ビット深度:10ビット
色原色:ITU-R BT.2020
メタデータ:SMPTE ST2086、MaxFALL、MaxCLL
それだけが4K映像の魅力ではない。
解像度を上げると同時に
・色のダイナミックレンジを拡張
・輝度のダイナミックレンジを拡張
することで、今までのダイナミックレンジでは表現できなかったような「肉眼で見ているような」リアティのある映像表現を実現しよう。というのが4K HDRの流れ。
絵画で言えば、光と影 の世界観と言えるかもしれない。
また、これを理解するとLog記録の目的がより明確になる。
せっかくLog撮影しても今までの規格709ベースで表示するのではもったいない。
と思えるようになる。(NHKは、すでに8K/HDR を進めているとも聞く)
だが、4K HDRを理解するためには、学ばなければならないことが多々ありそうだ。
ということで、第二弾。EOTF.
これ何?ってレベルで調べてみたい。
と息巻いたが。。。。
ガンマは、
EOTF(Electro Optical Transfer Function) CRTに代表されるガンマカーブやLogカーブなどを含めた総称.[6]と言われてもわからん。わからん。
とにかく矢継ぎ早に参考になりそうな記事をググるしかない。
[1]次世代映像技術の台風の目、HDRで“世界が変わる” (2/2) (IT Media HP)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1508/10/news090_2.html
[2]HDR時代の「EOTF」とは?
https://m.facebook.com/notes/%E6%98%A0%E5%83%8F%E8%AA%BF%E6%95%B4%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/hdr%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AEeotf%E3%81%A8%E3%81%AF/1110130105670475/
[3]4K/HDRによる革新。4Kテレビの本命は2015年モデルか (西川善司の大画面[☆]?マニアHP)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20150113_683374.html
[4]RED Epic Dragon - 4K/HDR: "Nature"
(まあ、再生するモニターがHDR対応していないとこのポテンシャルは十分発揮できないのだが)
[5]光と影 ~オランダ天才画家の生涯~ レンブラント・ファン・レイン
http://www.salvastyle.com/menu_baroque/vermeer.html/
[6]BVM−X300 商品の特長(ソニーHP)
http://www.sony.jp/pro-monitor/products/BVM-X300/feature_1.html
[7]コンシューマー・エレクトロニクス協会、HDR互換性ディスプレイの基準を制定
http://www.pronews.jp/news/20150910180554.html
[8]HDR方式の比較
http://www.soumu.go.jp/main_content/000375840.pdf
■HDR10の定義[7]
EOTF:2084 SMPTE ST
カラーサブサンプリング:4:2:0(圧縮ビデオソースの場合)
ビット深度:10ビット
色原色:ITU-R BT.2020
メタデータ:SMPTE ST2086、MaxFALL、MaxCLL
『4K映像』に関する用語 Hybrid Log Gamma(ハイブリッド ログガンマ) [動画撮影]
勉強しても勉強しても全く追いついていない。
何事もそうなのかもしれないが、動画映像に関する技術に関してそれを痛感している。
映像業界でホットな話題の一つ、4KやHDRが僕にとってのそれ。
先日の記事
『InterBEE 2015(国際放送機器展)幕張メッセ ② HDR』
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21-1 でも触れたが
『撮影デバイス(カメラ)』
撮影能力におけるポテンシャルが上がった(ワイドダイナミックレンジ:広い色域、高輝度)
『表示デバイス(モニター)』
表示能力におけるポテンシャルが上がった。(ワイドダイナミックレンジ:広い色域、高輝度)
だが、709などの現行規格ではそのポテンシャルを活かせない。
ならば、新しいルールでそのワイドダイナミックレンジを活かそう。というのを4K&HDRで実現しようという流れがNHK,BBCなどの放送業界と機材メーカーとが今推し進めている流れのようである。
撮り方、編集の仕方、表示の仕方
それぞれに新たな技術が投入されることになるが、それらを自分なりに理解するところから始めないといけない。
ということで、ちょっと調べ始めてみた。
まずは、Hybrid Log Gamma(ハイブリッド ログガンマ)
先日のInterBEE2015の会場では
□Hybrid Log Gamma
ーBBC,NHKで検討中。
ー10bit前提
とまでだけメモ書きしていたが、それ以上のことは不明。ということでまずは、ウィキペディア。
Hybrid Log-Gamma (HLG) is a high dynamic range (HDR) standard that was jointly developed by the BBC and NHK. The HLG standard is royalty free and was approved as ARIB STD-B67 by the Association of Radio Industries and Businesses (ARIB).HLG is compatible with standard dynamic range (SDR) displays.[4]
(ハイブリッド ログガンマ(略してHLG)は、BBCとNHKとによって開発された規格です。HLGは、フリー(無料)で使用できる規格としてARIB STD-B67として承認されました。HLGは、標準的なダイナミックレンジ(SDR)ディスプレイの規格と互換性があります。)
[7]
浅倉怜士さんの解説を引用するとこうなる。
『ハイブリットガンマの考え方では、
高域を立てる二次曲線型や、
低域を強調するlogカーブ型などがあてられます。
これならばフィルター的な使い方が可能で、生中継
であっても後の編集作業なしにHDRを適応させられ、
放送やインターネットなどを通じてユーザーへ届け
られます。
対応テレビではこの特別なガンマカーブが用いられ、
非対応モデルではリニアな画が出てくるという仕組みです。』[8]
つまり、現状のSDRテレビでもHDR対応テレビでも対応できる
信号が作れる。それがHybrid Log-Gammaという技術のようである。
Hybrid Log-Gamma以外にも、HDR10のガンマも話題になっている。
(1)「HDR10」は、ピーク輝度を100cd/m2から1万cd/m2まで、大幅に引き上げることが可能る
(2)Hybrid Log-gammaでは2000cd/m2、
(3)SDRでは100cd/m2 [9]
まだまだ、調べないと。。
[1]生中継までカバーする“Hybrid log-gamma”カーブとは?
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/avt/20150901_718753.html
[2]ハイブリッド・ログ・ガンマでのHDR再現も問題なし
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2015/11/19/42190.html
[3][IBC2015]NHK、IBC 2015出展概要を発表。HDR対応の8Kディスプレイを展示
http://www.pronews.jp/news/20150904174521.html
[4]Hybrid Log-Gamma (WIKIPEDIA)
https://en.wikipedia.org/wiki/Hybrid_Log-Gamma
[5][IBC2015]Vol.05 8KだからこそHDR、そして放送以外のビジネスの可能性
http://www.pronews.jp/special/20151001160528.html
http://www.inter-bee.com/ja/newsroom/broadcast/detail.php?id=29965
[6]S-Log to Cineon conversion
https://pro.sony.com/bbsccms/assets/files/mkt/cinema/solutions/slog_manual.pdf
[7]“HDR”が新たな軸に。高画質な放送に向け各社が協力
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20151118_731347.html
[8]次世代映像技術の台風の目、HDRで“世界が変わる” (2/2) (IT Media HP)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1508/10/news090_2.html
[9]放送のダイナミックレンジ、焦点はガンマカーブの進化 (日経テクノロジーHP)
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/090800231/?bpnet
何事もそうなのかもしれないが、動画映像に関する技術に関してそれを痛感している。
映像業界でホットな話題の一つ、4KやHDRが僕にとってのそれ。
先日の記事
『InterBEE 2015(国際放送機器展)幕張メッセ ② HDR』
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21-1 でも触れたが
『撮影デバイス(カメラ)』
撮影能力におけるポテンシャルが上がった(ワイドダイナミックレンジ:広い色域、高輝度)
『表示デバイス(モニター)』
表示能力におけるポテンシャルが上がった。(ワイドダイナミックレンジ:広い色域、高輝度)
だが、709などの現行規格ではそのポテンシャルを活かせない。
ならば、新しいルールでそのワイドダイナミックレンジを活かそう。というのを4K&HDRで実現しようという流れがNHK,BBCなどの放送業界と機材メーカーとが今推し進めている流れのようである。
撮り方、編集の仕方、表示の仕方
それぞれに新たな技術が投入されることになるが、それらを自分なりに理解するところから始めないといけない。
ということで、ちょっと調べ始めてみた。
まずは、Hybrid Log Gamma(ハイブリッド ログガンマ)
先日のInterBEE2015の会場では
□Hybrid Log Gamma
ーBBC,NHKで検討中。
ー10bit前提
とまでだけメモ書きしていたが、それ以上のことは不明。ということでまずは、ウィキペディア。
Hybrid Log-Gamma (HLG) is a high dynamic range (HDR) standard that was jointly developed by the BBC and NHK. The HLG standard is royalty free and was approved as ARIB STD-B67 by the Association of Radio Industries and Businesses (ARIB).HLG is compatible with standard dynamic range (SDR) displays.[4]
(ハイブリッド ログガンマ(略してHLG)は、BBCとNHKとによって開発された規格です。HLGは、フリー(無料)で使用できる規格としてARIB STD-B67として承認されました。HLGは、標準的なダイナミックレンジ(SDR)ディスプレイの規格と互換性があります。)
[7]
浅倉怜士さんの解説を引用するとこうなる。
『ハイブリットガンマの考え方では、
高域を立てる二次曲線型や、
低域を強調するlogカーブ型などがあてられます。
これならばフィルター的な使い方が可能で、生中継
であっても後の編集作業なしにHDRを適応させられ、
放送やインターネットなどを通じてユーザーへ届け
られます。
対応テレビではこの特別なガンマカーブが用いられ、
非対応モデルではリニアな画が出てくるという仕組みです。』[8]
つまり、現状のSDRテレビでもHDR対応テレビでも対応できる
信号が作れる。それがHybrid Log-Gammaという技術のようである。
Hybrid Log-Gamma以外にも、HDR10のガンマも話題になっている。
(1)「HDR10」は、ピーク輝度を100cd/m2から1万cd/m2まで、大幅に引き上げることが可能る
(2)Hybrid Log-gammaでは2000cd/m2、
(3)SDRでは100cd/m2 [9]
まだまだ、調べないと。。
[1]生中継までカバーする“Hybrid log-gamma”カーブとは?
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/avt/20150901_718753.html
[2]ハイブリッド・ログ・ガンマでのHDR再現も問題なし
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2015/11/19/42190.html
[3][IBC2015]NHK、IBC 2015出展概要を発表。HDR対応の8Kディスプレイを展示
http://www.pronews.jp/news/20150904174521.html
[4]Hybrid Log-Gamma (WIKIPEDIA)
https://en.wikipedia.org/wiki/Hybrid_Log-Gamma
[5][IBC2015]Vol.05 8KだからこそHDR、そして放送以外のビジネスの可能性
http://www.pronews.jp/special/20151001160528.html
http://www.inter-bee.com/ja/newsroom/broadcast/detail.php?id=29965
[6]S-Log to Cineon conversion
https://pro.sony.com/bbsccms/assets/files/mkt/cinema/solutions/slog_manual.pdf
[7]“HDR”が新たな軸に。高画質な放送に向け各社が協力
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20151118_731347.html
[8]次世代映像技術の台風の目、HDRで“世界が変わる” (2/2) (IT Media HP)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1508/10/news090_2.html
[9]放送のダイナミックレンジ、焦点はガンマカーブの進化 (日経テクノロジーHP)
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/090800231/?bpnet
色の表し方 [動画撮影]
以前書いた、記事
LOG撮影ってなに?(その15)色空間とは④ 光源色の表現方法(その2)http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-11-01-2 の終わりに、
「XY表示系は、XYZ表示系。ただし、色相H、色彩Cの情報はあるが、この表記系では、明度Vの情報はカバーされていない。」
この点から話しをしてみたいと思う。
と記述しながら、結局この点にダイレクトに触れる記事を書いていなかったことに気づいた。
なかば、反省というか、自らの理解の整理のために考察してみたいと思う。
『色の表示系』には、パーフェクトなものがなくいくつかの手法が並立している。というのが基本理解。いくつもある表示系にたいしての断片的な理解をつなぎ合わせて、すこしでも理解のための糸口を探っていきたいと思う。
■顕色系体系
①マンセル表色系
3つの座標軸(HVC)をもっていて、表色系は立体を形成する。
マンセル表色系の場合、
色相ごとに最高彩度やその明度の位置が異なるため、いびつな形をしている。[1]
・マンセル色相(Hue:H)
・マンセル明度(Volume:V)
・マンセル色彩(Chroma:C)
・マンセル表色系は、教育、環境調査、インテリア、工業、食品、景観条例、薬学、安全色彩など、幅広い分野に用いられており、国際的に容認された、主要なカラー・システムである。[1]
・マンセル表色系は、測色管理用の色体系としてJISに採用されており、JIS標準票は、この修正マンセル表色系を採用したものである。
■混在系表色体系
(顕色系では光源色や半透明色を測色できないため、光の刺激値を測色して数値を定めた混色系の体系。代表的なものにRGB表色系、XYZ表色系、L*a*b*表色系などがある。
①XYZ表色系(xy色度図で表現される)
x+y+z=100%を前提としているので
x,yの値を代表パラメータとして表記している。
(3次元情報→2次元表記が可能になっている背景)
xy表示系
②L*a*b表色系
xy色度図は光の原刺激値を基準にしているので
人間の感度が高い緑色の領域が広い。
CIEは、2色の色差が座標上の幾何学的距離に等しくなる
ような均等色空間で表現した。それがL*a*b*表色系です。
カメラやモニターなどの技術説明でよくつかわれる①XYZ表色系に戻そう。
この表示系xy色度図では、色相、色彩は表現していても明るさは表現されていない。
巷では、4K放送にむけてより魅力的なコンテンツにしようということで各社HDR(High Dynamic Range)話題にしている。(4Kが決まるまえに、さらに8KのHDRを検討、推進しようという動きもあるらしいが。)[4]
何がちがうの?
いままでは、709基準での表現を前提として撮影デバイス(カメラ)も表示デバイス(テレビ、モニター)の動作範囲が決めていたが、カメラの性能、モニター側の性能も格段に伸びている。
ならば、そのポテンシャルを生かした色域(表現できる色相、色彩、そして明るさ)に拡大しよう。
というのがHDR。
撮影側と表示側、双方がHDRに対応していないと成立しないがHDR化すると4Kで解像度がアップした映像が高輝度、高コントラスト化によりさらに活き活きした映像に生まれ変わる。
[3]
これをグラフで表現するとこうなるそうだ。
言うなれば、敷地面積を広くしつつ建物の高さを高くした感じ。
(8階だったものから14階建てなった感じ。)
これにより色相・色彩の領域が広がると同時に明るさ方向の情報も拡大される。
意外とこのあたりをスパッと表現してくれる人も資料もなかったりするのでモヤモヤする。
[3]
これに対応させるために撮影側(カメラ)は、709のガンマではなくLog撮影もしくは、RAW記録をすることになる。
ちなみに、色域も単純に広くすれば良い。というものでもなさそうだ。
あまりにひろい色域を同じ階調(256)で表現しようとすると、ステップ幅が粗くなってしまう。トレードオフの関係があることも忘れてはならない。
なんか少しは、色空間への理解が深まった気がする。
[5]
ではでは。
[1]
[2] “色といろいろ日記” http://mycolorm.exblog.jp/265766
[3]BVM-X300(ソニーHP)
http://www.sony.jp/pro-monitor/products/BVM-X300/feature_1.html
[4]【コラム】IBC報告2 放送用4Kズームレンズ出そろう BT2020対応モニター開発へ、量子ドットによる発光技術に期待 BBC R&Dは音声の自動テキスト化を研究(InterBEE HP)
http://www.inter-bee.com/ja/magazine/creation/detail.php?magazine_id=2582
[5]
[6]InterBEE Online 2015
http://www.inter-bee.com/ja/magazine/creation/detail.php?magazine_id=2890
LOG撮影ってなに?(その15)色空間とは④ 光源色の表現方法(その2)http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-11-01-2 の終わりに、
「XY表示系は、XYZ表示系。ただし、色相H、色彩Cの情報はあるが、この表記系では、明度Vの情報はカバーされていない。」
この点から話しをしてみたいと思う。
と記述しながら、結局この点にダイレクトに触れる記事を書いていなかったことに気づいた。
なかば、反省というか、自らの理解の整理のために考察してみたいと思う。
『色の表示系』には、パーフェクトなものがなくいくつかの手法が並立している。というのが基本理解。いくつもある表示系にたいしての断片的な理解をつなぎ合わせて、すこしでも理解のための糸口を探っていきたいと思う。
■顕色系体系
①マンセル表色系
3つの座標軸(HVC)をもっていて、表色系は立体を形成する。
マンセル表色系の場合、
色相ごとに最高彩度やその明度の位置が異なるため、いびつな形をしている。[1]
・マンセル色相(Hue:H)
・マンセル明度(Volume:V)
・マンセル色彩(Chroma:C)
・マンセル表色系は、教育、環境調査、インテリア、工業、食品、景観条例、薬学、安全色彩など、幅広い分野に用いられており、国際的に容認された、主要なカラー・システムである。[1]
・マンセル表色系は、測色管理用の色体系としてJISに採用されており、JIS標準票は、この修正マンセル表色系を採用したものである。
■混在系表色体系
(顕色系では光源色や半透明色を測色できないため、光の刺激値を測色して数値を定めた混色系の体系。代表的なものにRGB表色系、XYZ表色系、L*a*b*表色系などがある。
①XYZ表色系(xy色度図で表現される)
x+y+z=100%を前提としているので
x,yの値を代表パラメータとして表記している。
(3次元情報→2次元表記が可能になっている背景)
xy表示系
②L*a*b表色系
xy色度図は光の原刺激値を基準にしているので
人間の感度が高い緑色の領域が広い。
CIEは、2色の色差が座標上の幾何学的距離に等しくなる
ような均等色空間で表現した。それがL*a*b*表色系です。
カメラやモニターなどの技術説明でよくつかわれる①XYZ表色系に戻そう。
この表示系xy色度図では、色相、色彩は表現していても明るさは表現されていない。
巷では、4K放送にむけてより魅力的なコンテンツにしようということで各社HDR(High Dynamic Range)話題にしている。(4Kが決まるまえに、さらに8KのHDRを検討、推進しようという動きもあるらしいが。)[4]
何がちがうの?
いままでは、709基準での表現を前提として撮影デバイス(カメラ)も表示デバイス(テレビ、モニター)の動作範囲が決めていたが、カメラの性能、モニター側の性能も格段に伸びている。
ならば、そのポテンシャルを生かした色域(表現できる色相、色彩、そして明るさ)に拡大しよう。
というのがHDR。
撮影側と表示側、双方がHDRに対応していないと成立しないがHDR化すると4Kで解像度がアップした映像が高輝度、高コントラスト化によりさらに活き活きした映像に生まれ変わる。
[3]
これをグラフで表現するとこうなるそうだ。
言うなれば、敷地面積を広くしつつ建物の高さを高くした感じ。
(8階だったものから14階建てなった感じ。)
これにより色相・色彩の領域が広がると同時に明るさ方向の情報も拡大される。
意外とこのあたりをスパッと表現してくれる人も資料もなかったりするのでモヤモヤする。
[3]
これに対応させるために撮影側(カメラ)は、709のガンマではなくLog撮影もしくは、RAW記録をすることになる。
ちなみに、色域も単純に広くすれば良い。というものでもなさそうだ。
あまりにひろい色域を同じ階調(256)で表現しようとすると、ステップ幅が粗くなってしまう。トレードオフの関係があることも忘れてはならない。
なんか少しは、色空間への理解が深まった気がする。
[5]
ではでは。
[1]
徹底図解 色のしくみ―初期の光学理論から色彩心理学・民族の色彩まで (カラー版徹底図解)
- 作者: 城 一夫
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
[2] “色といろいろ日記” http://mycolorm.exblog.jp/265766
[3]BVM-X300(ソニーHP)
http://www.sony.jp/pro-monitor/products/BVM-X300/feature_1.html
[4]【コラム】IBC報告2 放送用4Kズームレンズ出そろう BT2020対応モニター開発へ、量子ドットによる発光技術に期待 BBC R&Dは音声の自動テキスト化を研究(InterBEE HP)
http://www.inter-bee.com/ja/magazine/creation/detail.php?magazine_id=2582
[5]
すぐにわかる!使える!!カラーマネージメントの本―仕事で役立つ色あわせの理論と実践マニュアル
- 作者: 上原 ゼンジ
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
[6]InterBEE Online 2015
http://www.inter-bee.com/ja/magazine/creation/detail.php?magazine_id=2890