日中野外での動画撮影においては、NDフィルターは必需品。というのはこういうコト。 [動画撮影]
先日、『動画撮影における露出設定の手順。』という題で動画の撮影手順(一部)に触れた。
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-12-16
なんか、まだモヤモヤした部分があってこんなの書いてみた。
他人さまに理解していただけるレベルには、到底届いていないのだが
自分の中では、一区切りできたかな。と思っている。
でも、そんなレベルだと自分自身後日見た時に???ってことになる。良くあること。
分かったつもり。っていうやつだろう。自嘲しながらも備忘録として残しておきたい。
(↓画面をクリックすると拡大する)
なにやら分かり難い表だが、まとめるのには苦労した。
APEXの考え方への自分の理解を確認しながら作業は進んだ。
使用目的は、撮影シーンに合った(露出値)を得るには、どのような設定になるのか。を
撮影シーンのイメージ基準で表現したもの。
一見、難解な表に見えるが見方は意外と簡単(?)なので、簡単に説明を加えておく。
撮影時に露出を合わせるために考慮すべきは、下記4つ。
1.撮影環境の明るさ
2.フィルム、もしくはカメラセンサーの感度
3.シャッタースピード(露光時間)
4.絞り
上記4つの撮影要素の相互換算を行うことが出来るように体系だてたのがAPEXシステム。
異なる次元(単位)の値を同じ土俵にのるように換算するようになっている。
1.撮影環境の明るさ:被写体輝度(Brightness Value) Bv
2.フィルム、もしくはカメラセンサーの感度:フィルム感度(Sensitivity Value) Sv
3.シャッタースピード(露光時間):シャッター速度(Time Value) Tv
4.絞り: レンズ絞り(Aperture Value)Av
つまり、
Bv(被写体輝度)+Sv(感度)=Tv(シャッター速度)+Av(絞り)
が成り立つときに露出が適正になる。というコンセプト。
APEXシステム:
フィルムのガンマ特性が定数を2とするLog(対数関数)で表現できることが
このシステムを成立させている。
Sv = log(ISO/100)/log(2)
Tv= -log(sec)/log(2)
Av = 2*log(FNo)/log(2)
上記の表もいままで表現されていることを自分の理解のために書き換えてみただけなので
なにも真新しいことを斬新なコトを言っているわけではない。
(そうそう、天気、時刻、場所などから露出値を推定しようというもの。
セノガイドCなどが正にそれ。それのシンプル版。書き上げた後に気がついた。。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7118/topics/senoguidec.html )
表の左の部分は、各撮影シーンにおける照度とBv値を結び付けたもの[黄]の列に、
感度Svを加えたものを[緑]の列で表現。
青の列は、各絞りAv値での適正Ev値(=Tv+Avもしくは、Bv+Sv)を表している。
表の中にNDと書いてあるのは、NDフィルター。
★カメラの絞りとシャッタースピード、感度の組み合わせでは、明るすぎて適正露出にできないので
そのギャップを調整するために各種NDフィルターを使う。
★ISO値が記入してある欄は、逆に暗すぎてISO(感度)を上げるしかない範囲をしめしている。
例①
・fps(フレームレート)毎にシャッタースピードを決める(固定する)
→今回の場合は、60fpsなので1/125s よって、Tv=7 に固定。
・感度もISO100に固定。Sv=5
その上で絞りを露出が適切になるように選択。
・撮影シーンが曇りの日ならBv=7となるので、Sv+Bv=12
ISO100で、適正になる絞りは、Av=5 つまり、 F5.6。となる。
例②
解放絞りF1.4でボケのあるシーンを撮りたい。
ただし、撮影シーンは、またもや曇り。感度は画質優先でISO100とすると、
Sv+Bv=12 と同条件。
F1.4なのでAv=1. Tv=7なので、Ev4分調整が必要。ND16のフィルターが必要になる。
こうやってみると、NDフィルターとISOの調整に頼らざるを得ないシーンが大半(上表を見てわかるように昼間の野外撮影ではNDフィルターが必須。)というのが分かる。
動画撮影においては、NDフィルターは必需品といわれる所以。
開放Fで撮影するとなれば尚更のことである。
(高感度センサーに頼らざるを得ない撮影シーンもかなりある。というのも視覚化できた。)
ではでは。
【参考資料】
[1]照度と明るさの目安
http://photon.sci-museum.kita.osaka.jp/publish/text/koyomi/66.html
[2]適正露出値表
http://kobehotter.web.fc2.com/tvflist.html
[3]APEXシステム
http://www.geocities.jp/sd688_2004/
[4]Douglas A. Kerr 『APEX—The Additive System of Photographic Exposure』
http://dougkerr.net/Pumpkin/articles/APEX.pdf
[5]『NDフィルターが欲しい。NDフィルターの選び方とおすすめNDフィルター。』(Wise Camera HP)
http://camera-beginner.sakura.ne.jp/wp/?p=3822
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2015-12-16
なんか、まだモヤモヤした部分があってこんなの書いてみた。
他人さまに理解していただけるレベルには、到底届いていないのだが
自分の中では、一区切りできたかな。と思っている。
でも、そんなレベルだと自分自身後日見た時に???ってことになる。良くあること。
分かったつもり。っていうやつだろう。自嘲しながらも備忘録として残しておきたい。
(↓画面をクリックすると拡大する)
なにやら分かり難い表だが、まとめるのには苦労した。
APEXの考え方への自分の理解を確認しながら作業は進んだ。
使用目的は、撮影シーンに合った(露出値)を得るには、どのような設定になるのか。を
撮影シーンのイメージ基準で表現したもの。
一見、難解な表に見えるが見方は意外と簡単(?)なので、簡単に説明を加えておく。
撮影時に露出を合わせるために考慮すべきは、下記4つ。
1.撮影環境の明るさ
2.フィルム、もしくはカメラセンサーの感度
3.シャッタースピード(露光時間)
4.絞り
上記4つの撮影要素の相互換算を行うことが出来るように体系だてたのがAPEXシステム。
異なる次元(単位)の値を同じ土俵にのるように換算するようになっている。
1.撮影環境の明るさ:被写体輝度(Brightness Value) Bv
2.フィルム、もしくはカメラセンサーの感度:フィルム感度(Sensitivity Value) Sv
3.シャッタースピード(露光時間):シャッター速度(Time Value) Tv
4.絞り: レンズ絞り(Aperture Value)Av
つまり、
Bv(被写体輝度)+Sv(感度)=Tv(シャッター速度)+Av(絞り)
が成り立つときに露出が適正になる。というコンセプト。
APEXシステム:
フィルムのガンマ特性が定数を2とするLog(対数関数)で表現できることが
このシステムを成立させている。
Sv = log(ISO/100)/log(2)
Tv= -log(sec)/log(2)
Av = 2*log(FNo)/log(2)
上記の表もいままで表現されていることを自分の理解のために書き換えてみただけなので
なにも真新しいことを斬新なコトを言っているわけではない。
(そうそう、天気、時刻、場所などから露出値を推定しようというもの。
セノガイドCなどが正にそれ。それのシンプル版。書き上げた後に気がついた。。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7118/topics/senoguidec.html )
表の左の部分は、各撮影シーンにおける照度とBv値を結び付けたもの[黄]の列に、
感度Svを加えたものを[緑]の列で表現。
青の列は、各絞りAv値での適正Ev値(=Tv+Avもしくは、Bv+Sv)を表している。
表の中にNDと書いてあるのは、NDフィルター。
★カメラの絞りとシャッタースピード、感度の組み合わせでは、明るすぎて適正露出にできないので
そのギャップを調整するために各種NDフィルターを使う。
★ISO値が記入してある欄は、逆に暗すぎてISO(感度)を上げるしかない範囲をしめしている。
例①
・fps(フレームレート)毎にシャッタースピードを決める(固定する)
→今回の場合は、60fpsなので1/125s よって、Tv=7 に固定。
・感度もISO100に固定。Sv=5
その上で絞りを露出が適切になるように選択。
・撮影シーンが曇りの日ならBv=7となるので、Sv+Bv=12
ISO100で、適正になる絞りは、Av=5 つまり、 F5.6。となる。
例②
解放絞りF1.4でボケのあるシーンを撮りたい。
ただし、撮影シーンは、またもや曇り。感度は画質優先でISO100とすると、
Sv+Bv=12 と同条件。
F1.4なのでAv=1. Tv=7なので、Ev4分調整が必要。ND16のフィルターが必要になる。
こうやってみると、NDフィルターとISOの調整に頼らざるを得ないシーンが大半(上表を見てわかるように昼間の野外撮影ではNDフィルターが必須。)というのが分かる。
動画撮影においては、NDフィルターは必需品といわれる所以。
開放Fで撮影するとなれば尚更のことである。
(高感度センサーに頼らざるを得ない撮影シーンもかなりある。というのも視覚化できた。)
ではでは。
【参考資料】
[1]照度と明るさの目安
http://photon.sci-museum.kita.osaka.jp/publish/text/koyomi/66.html
[2]適正露出値表
http://kobehotter.web.fc2.com/tvflist.html
[3]APEXシステム
http://www.geocities.jp/sd688_2004/
[4]Douglas A. Kerr 『APEX—The Additive System of Photographic Exposure』
http://dougkerr.net/Pumpkin/articles/APEX.pdf
[5]『NDフィルターが欲しい。NDフィルターの選び方とおすすめNDフィルター。』(Wise Camera HP)
http://camera-beginner.sakura.ne.jp/wp/?p=3822
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