初級ウェブ解析士 認定試験公式テキストの面白いところ。 [書籍・雑誌]

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初級ウェブ解析士の認定試験にチャレンジしました。

その際の教科書「初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト」がなかなか面白い。

試験が近づくと余裕がなくなってしまって「面白い」と言っている場合でなくなるし、

面白い。と感じたところは実は試験にパスする上ではそんなに重要でなかったりする。という皮肉な部分はあるのですが読み物としてよく表現されている。と感心した箇所をピックアップしておきたいと思います。(繰り返しになりますが、認定試験にパスするためにはあまり重要でないです。)

「多くの経営者のウェブに対するスタンスは2つに分かれます。

①丸投げタイプ
 ウェブは将来重要になるが、今はほとんどの顧客には関係がない。と考えるタイプ。
 彼らは、全部IT担当者に任せて、見て見ぬ振りをする。

②夢見るタイプ
 テレビや飲み会で成功した事例を聞いて、同じ方法を自社や業界にも応用して成功を夢見るタイプ。
 大逆転を夢見て、ウェブ制作会社、コンサルタントなどを呼んで、聞きかじった成功法則に沿った
 ウェブサイトを作らせる経営者。」[1]

これって、何もウェブ関連の話ではなくいろんなところで起きている一般的なこととしても上手に言い当ててますよね。

また、担当者に関しても鋭いというか、リアリティのある表現をしてくれています。そうそう、いるいる。みたいな。

「①もっとウェブを活用したいウェブ担当者
 大抵、丸投げ経営者の下で働いています。
 彼らは、パソコンが詳しい、若いなどの理由でウェブの担当として別の業務と兼務になるケース。
 ...............................................
 昨今のウェブ業界の動きやニュースを見て、自社のウェブ展開への理解が少なすぎることに危機感を
 持っています。がもっと経営者や関係者に理解してもらいたいのですが、あまりにも無関心。
 よって、現場でもウェブへの理解は低く、ウェブ担当者から現場担当者にウェブサイトへの掲載記事
 を依頼しても、協力が得られません。「どうすればもっとウェブに関心を持ってくれるのだろうか」 と憂いています。

 ②多忙すぎて思考停止に陥るウェブ担当者
 こちらは、大抵の場合 夢見る経営者の下で過去のウェブ業界やウェブ担当者としての経験を買われ
 た責任者です。......................................
 ..................................................................
 全てが対応することができない中、どう経営者に妥協してもらうかの交渉力が求められる。
 その一方で、現場はやhり無関心で、ウェブサイトの記事を作るために費やす労力を無駄だと感じて
 います。
 「もうウェブの事より、実務や業務フローを考えて!」と嘆きます。」[1]

これももまた、うまく進まない業務(全般)の状況を良いあわわしているように思います。

ウェブ解析は、ウェブを通じて行う施策の全てを”事業の成果につなげる!”ことが目的。これが大前提。

ウェブ解析のプロは、マーケティングのプロでなくてはいけない。
マーケティングのプロにとって、今やウェブ解析への理解は、必須。

ウェブ解析のテキストの中でも、この点を重要視している事。そして、繰り返し、マーケティング活動の中での位置付け、そして、ウェブ解析自信がマーケティング活動の一部である事を知らしめてくれます。

そういった事を凄く上手に表現されているので、このテキストは面白い。


そして何よりも
本来、マーケティング、いやビジネスの基本である認知してもらってからコンバージョンいただくまでのトラッキング分析を可能としてくれるウェブ解析に触れる事で、原点に戻れます。


認定試験を志さない方にもオススメです。



(* 注意点というか、本テキスト、本認定試験に対しての僕の感想です。

 第1章 ウェブ解析とは
 第2章 事業分析
 第3章 KPIと計画立案
 第4章 ウェブ解析の設計
 第5章 全体傾向の解析
 第6章 参照元の解析
 第7章 コンテンツの解析
 第8章 ウェブ解析の提案とレポート
と構成されていますが、

 ①ウェブ解析用語が何の説明もなく出てくることがあります。
  →詳しい方、もしくはネットで用語の意味を確認しながら読み進むようにしましょう。

 ②用語、現象の紹介が複数の章を繰り返し出てくることがあります。
  →各章を各専門家が単独で記述されたと思われます。
   テキスト全体を管理、統合されていないように思います。どの章から読んでも構わないように
   思います。

 ③表現があいまい。と感じることが多いです。
  →これは、業界としてのスタンダードが定まる前に常に新しい技術、手法を取り入れていることの
   証査だと思います。

   反面、認定試験も含めて、記述されている内容の前提条件が曖昧だと感じることも多いです。
   手法、ツールによっては例外があって一概に回答できない。そんな文中の表現だったり、
   試験問題だったりします。
   表現を簡潔にしたい。ということなのかもしれませんが完成度が低いと感じる方も多いのでは。
   →認定試験で満点を取れる人はいないのではないでしょうか。


[1]

WACA初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2016年版(第7版)

WACA初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2016年版(第7版)

  • 作者: WACA 一般社団法人ウェブ解析士協会
  • 出版社/メーカー: WACA 一般社団法人ウェブ解析士協会
  • 発売日: 2015
  • メディア: 大型本



[2]

売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略

売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略

  • 作者: 佐藤 義典
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2009/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



[3]AIDMAの法則/マーケティングの基本(Web Marketing GP HPより)
http://www.pressure-point.info/marketing/

[4]AISASとは(MarkeTimes HPより)
http://marketimes.jp/consumer-behavior-model
aisas.png
※AISASは電通が商標保有をしている。そうです。

[5]ダブルファネルマーケティングの理論と実践/『ダブルファネルマーケティング』特別公開#2-1
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/06/25/14885

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