『行動観察』、『説得工学』 イノベーションのためにはいろいろ身につけなくてはならない事がある [書籍・雑誌]
イノベーションというテーマは、永遠の課題かもしれない。
自分の周りでもイノベーションが起こせない。どうしたら良いだろうか。
という議論を繰り返している。
イノベーションは、あきらかにインベンション(発明)とは違う。
”Invention(発明)の向こうにあるものだ。
たとえば、
iPS細胞は、発明の域に留まっている。
それに対して、青色LEDは、
イノベーションの域に達している。” [1]
多少飛躍するが、そのイノベーション。なにやら一人の天才のひらめきで実現する。と単純化してしまう向きもあるがそんなに単純なものではない。
もちろん、優れたアイディア、非連続かつ破壊的なアプローチ、アプリケーションでなければならないのは確かであり、論理的なアプローチからはその種は生まれないと思う。
が、アイディアを生み出すのと同時、実現化しなければならないという難題が残っている。
すくなくとも関係者をその気にさせなくてはならない。
周りの人にとって”妥当性”やそれなりの”説得力”が必要になるのである。
もちろん、周囲の人全員を説得しなくてもかまわないがキーマンをその気にさせる必要はある。
たとえ、創業者であっても周囲の説得が必要なのはあの盛田昭夫さんですら口説いていたそうだ。説得工学なるものが必要だとも言っていたそうだ。(Walkmanを進めるにあたって自分の進退をかけたという話も残っているぐらい。ましてや、サラリーマン社長は、さらにイノベーションへのハードルが高くなるのは間違いない。)
アイディア出し、そして妥当性(のある仮説)を生むためのプロセスとして、消費者、マーケットの『行動観察』が有効そうだという考えに要約たどりついた。いままでも”場”に出向いてつぶさに観察することがヒントになることは、何となくわかっていたし自分なりに実行してきたつもりだ。だが、その考えにたいして確信めいたものを手に入れた気分である。[関連文献:2]
そして、妥当性が一見ありそうな仮説を作れたとしても、それをさらに進めるには『説得』が必要になる。
「説得工学」の4つのエッセンス[5]
エッセンス1:「ターゲットとなる目標(大目的)は、ただ一つ。喜んで参加し、達成をしたいとの願望を共有できる、たった一つの明確な目標を設定すること」
エッセンス2:「目標はただ一つだが、目的はいくつあっても構わないし、時に変化もさせる」
エッセンス3:「プロジェクトを推進するプロデューサー役に人材を得ることが、最も肝要な第一歩」
エッセンス4:型にはめない「フレキシブルPERT法」
こんなことやってられるか!と思うようでは、志も想いも不足していることになる。
本当に自分がなんとかしたいことであれば、自然とできてしまうことらしい。
ではでは。
[1]
DHBR 2013『クリステンセンが再発見したイノベーションの本質』
~イノベーションは技術進歩ではない~一橋大学教授 楠木建
[2]
Haruhito Matsunami 『行動観察をイノベーションにつなげる5つのステップ』Diamond Harvard Business Review Aug.2014
[3]
[4]
[5] 盛田昭夫 グローバル・リーダーはいかにして生まれたか 『人とカネは無限にあると考えよ!』
http://www.dhbr.net/articles/-/2472?page=2
自分の周りでもイノベーションが起こせない。どうしたら良いだろうか。
という議論を繰り返している。
イノベーションは、あきらかにインベンション(発明)とは違う。
”Invention(発明)の向こうにあるものだ。
たとえば、
iPS細胞は、発明の域に留まっている。
それに対して、青色LEDは、
イノベーションの域に達している。” [1]
多少飛躍するが、そのイノベーション。なにやら一人の天才のひらめきで実現する。と単純化してしまう向きもあるがそんなに単純なものではない。
もちろん、優れたアイディア、非連続かつ破壊的なアプローチ、アプリケーションでなければならないのは確かであり、論理的なアプローチからはその種は生まれないと思う。
が、アイディアを生み出すのと同時、実現化しなければならないという難題が残っている。
すくなくとも関係者をその気にさせなくてはならない。
周りの人にとって”妥当性”やそれなりの”説得力”が必要になるのである。
もちろん、周囲の人全員を説得しなくてもかまわないがキーマンをその気にさせる必要はある。
たとえ、創業者であっても周囲の説得が必要なのはあの盛田昭夫さんですら口説いていたそうだ。説得工学なるものが必要だとも言っていたそうだ。(Walkmanを進めるにあたって自分の進退をかけたという話も残っているぐらい。ましてや、サラリーマン社長は、さらにイノベーションへのハードルが高くなるのは間違いない。)
アイディア出し、そして妥当性(のある仮説)を生むためのプロセスとして、消費者、マーケットの『行動観察』が有効そうだという考えに要約たどりついた。いままでも”場”に出向いてつぶさに観察することがヒントになることは、何となくわかっていたし自分なりに実行してきたつもりだ。だが、その考えにたいして確信めいたものを手に入れた気分である。[関連文献:2]
そして、妥当性が一見ありそうな仮説を作れたとしても、それをさらに進めるには『説得』が必要になる。
「説得工学」の4つのエッセンス[5]
エッセンス1:「ターゲットとなる目標(大目的)は、ただ一つ。喜んで参加し、達成をしたいとの願望を共有できる、たった一つの明確な目標を設定すること」
エッセンス2:「目標はただ一つだが、目的はいくつあっても構わないし、時に変化もさせる」
エッセンス3:「プロジェクトを推進するプロデューサー役に人材を得ることが、最も肝要な第一歩」
エッセンス4:型にはめない「フレキシブルPERT法」
こんなことやってられるか!と思うようでは、志も想いも不足していることになる。
本当に自分がなんとかしたいことであれば、自然とできてしまうことらしい。
ではでは。
[1]
DHBR 2013『クリステンセンが再発見したイノベーションの本質』
~イノベーションは技術進歩ではない~一橋大学教授 楠木建
Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2013年 06月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: 雑誌
[2]
Haruhito Matsunami 『行動観察をイノベーションにつなげる5つのステップ』Diamond Harvard Business Review Aug.2014
Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2014年 08月号[雑誌]
- 作者: ヤフー安宅和人、大阪ガス行動観察研究所松波晴人、博報堂宮澤正憲ほか。HBR論文ロバート・サイモンズ、ドロシー・レオナルドほか
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: 雑誌
[3]
[4]
[5] 盛田昭夫 グローバル・リーダーはいかにして生まれたか 『人とカネは無限にあると考えよ!』
http://www.dhbr.net/articles/-/2472?page=2
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