『至誠』であろうとするゆえに、(他者を信頼して)こころの底をあます語りつくさずにはいられない。 [書籍・雑誌]

つくづく(社内)政治に向かないタイプだと自分自身で思う。

他者を信頼して、いつでも心の底をあまさず語りつくしてしまうところがある。

別に言わなくてもなんとかなることでも、黙っておくのは公正ではないのではないだろうか。という自分の中での考えに立ち返り語ってしまうところがある。

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そういう自分だからこそなのか、吉田松陰という人に凄く惹かれる。

吉田松陰も『「至誠」であろうという性格から 脱藩の後と、密航に失敗した後と2回繰り返された、不必要だったとも思える自主や、隠しだてや逃亡がしきれずに自ら語ってしまっている』 [1]

結果として、政治的な謀略などを遂行するどころか、本人は失敗の連続。

しかしながら、松陰は、『幕府に期待するのでもなく、藩に頼るのでなく、また陰謀をめぐらせるのではなく、ひとりの人間として「至誠」をもって事にあたれば、たとえ同志から理解されず、自らの命を落とすことがあるとしても、必ず「草莽が崛起して」(そうもうくっき:在野の人々が立ち上がって)世の中は変わる』 そんな思想を持ち得ていたそうだ。「草莽崛起」の思想 [1]

実際に、彼の弟子らも松陰の考え行動が過激になっていくのを諌めていたが、安政の大獄での松陰の死そして、かれが死の直前に書き残した『留魂録』によって一気に討幕に行動を移していくことになる。

そんな大それたことが出来る人間でもなんでもないが、僕も『至誠』を大事にする。そんな生き方を貫ければいいな。と思っている。目先の利益は、間違いなく取りこぼすことになるのだろう。今まで通りに。。。 それぐらいの覚悟は必要なのは間違いない。

『一誠、兆人を感ぜしむ』 吉田松陰
(ひとつの志、真心が、あらゆる人の心を動かすことができる)

『余寧(むし)ろを信じるに失するとも、誓って人を疑うに失するとも、誓って人を疑うに失することなからんことを欲す』 『講孟余談』 吉田松陰
(人を信じて失敗したとしても、人を疑って失敗することは誓って無いようにしたい)

『凡(およ)そ学をなすの要は己(おの)が為にするあり。己が為にするは君子の学なり。人の為にするは小人の学なり』 『講孟余談』 吉田松陰
(学問の要は自分を磨き高めることにある。自分のための学問は立派な人を志す人の学問である。他人にほめられるための学問は、取るに足らない人の学問である)

ではでは。

[1]

吉田松陰と松下村塾 (別冊宝島 2235)

吉田松陰と松下村塾 (別冊宝島 2235)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2014/09/10
  • メディア: 大型本



[2]

人はなぜ勉強するのか―千秋の人 吉田松陰

人はなぜ勉強するのか―千秋の人 吉田松陰

  • 作者: 岩橋 文吉
  • 出版社/メーカー: モラロジー研究所
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本



[3]

吉田松陰『留魂録』 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)

吉田松陰『留魂録』 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)

  • 作者: 城島明彦
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2014/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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