名選手、名監督にあらず。名参謀の存在。革新的なアイディアと実践。 [書籍・雑誌]

川上哲治さんの著書を読んで、白石豊さんの著書を手に取る事になった。
そして、いまテックス・ウィンターさんの著書『バスケットボール トライアングル・オフェンス』(2007年 大修館書店)を手に取っている。

テックス・ウィンターさんは、大学バスケットボールのコーチの経験をへて、1985年にシカゴ・ブルズのアシスタントコーチに就任。フィル・ジャクソン・ヘッドコーチのもと3連覇を含む計6回のNBAチャンピオンシップ。2000年〜2002年の3年連続NBAチャンピオンシップをおなじくフィル・ジャクソン・ヘッドコーチのもとロサンゼルス・レイカーズで獲得している有名コーチ。
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バスケットボールにこれといった思い入れがない僕がこの本を手にとったのは、白石さんが著書『心を鍛える言葉』(2005年 生活人新書)でフィル・ジャクソンさんの監督哲学に関して触れていたからだ。

フィル・ジャクソン監督も川上哲治さん同様、名監督で名選手。なにせNBAで幾度もチャンピオンシップを獲得している。共通点は、監督哲学の根底に禅があるという。これもまた、川上さんとの共通点。
(フィル・ジャクソンさんには禅導師を意味する「ゼン・マスター」というあだ名があるそうだ[2])
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ジャクソンさんも選手時代は、俺が俺が。という選手だったそうだが、監督になってからは”自分を捨ててチームのために”と言い出したといわれている。

シカゴ・ブルズ時代にマイケル・ジョーダンに
「君は得点王だけど、チームは勝てないよね。得点王になるのとチームが優勝するのどちらが良い?」と聞きながら

「バスケットで一番いいのは、このチームが一番になることだ」という答えを引き出した。
そこから彼がフォア・ザ・チームに徹して、連戦連勝のシカゴ・ブルズ帝国誕生となった。
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シャキール・オニール選手も同じ。
以前は、「何がチームプレーだ。俺は俺のバスケットをやる」と公言していたのに、ジャクソンさんに会ったとたんに「こんな素晴らしい人に会えるとは思っていなかった。この監督のために俺はバスケットをやる」と一変したという。
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フィル・ジャクソンさんが川上哲治さんなら、
テックス・ウィンターさんは、牧野茂さん。名監督に名参謀の関係。
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その名参謀の著書の名著がこの『バスケットボール トライアングル・オフェンス』だと言われている。(ちなみにこの著書は、テックス・ウィンターさんが大学コーチ時代に書いたものらしい)

いろんな示唆がここにはある気がしてならない。

ではでは。

[1]

バスケットボール トライアングル・オフェンス

バスケットボール トライアングル・オフェンス

  • 作者: テックス ウィンター
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本



[2]ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3

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