方便も大切。ヨシダソースの創業者 吉田潤喜さんから得るヒント 「「サラリーマン経営者も ぶっちゃけ開き直ればいいんじゃないかな。」 と思うのです。」 [書籍・雑誌]

 いろいろそれなりにかじって来た。学んだ。とはオコガマシクて到底言えない。

 ちょっと本を読んだり、学校に通った程度では学んだとは言えないだろう。仕事も所詮サラリーマン。中途半端な管理職、会社に帰属した状態での海外勤務もたかが知れている。

 そんないつまでたっても未熟な僕だが、生意気にも”戦略(論)”とか、勝ち負け、みたいな事への興味執着がいつの間にか無くなっている。

 思い起こせば、20数年前ぼちぼち就職か。と言う時に、なぜ社会にでて働くのか?とのアンケートで答えの選択肢に、「社会に貢献するため」という類のものを観た時に違和感を感じていた。出世とか、お金持ちになる。といった自分自身の立身出世的な項目に素直に反応していたように思う。

 だから、それからの20年以上はずっと、勝ち負け。人との比較にこそ自分の価値観を感じていた。MBAに進学して学ぼうと思ったこと、興味を第一に感じていたことも競争、競争戦略だった。それなりに突き詰めて考えたと自分でも思う。他社に勝つ為にはどうしたらよいか。勝ち続けるためにはどうしたらよいか。不調の弊社を勝ち組にするには。その一点に興味を集中させていたように思う。

 だが、次第にいろいろな矛盾、違和感を感じ始めるようになった。何のために、企業は存在して自分は、サラリーを貰えているのだろうか。また、成功し続けている企業とはどんな企業なのだろうか。そんなことを純粋に考える、感じるようになり始めたら自然と社会貢献、自分が社会に貢献した分の見返りとしてサラリーを得ている。勝ち負けよりも、どれだけ世の中の為に貢献出来たか、出来るか。そこにこそ本質があると思えるようになった。

 生き生きと皆が社会貢献に勤しむ。そこにいる皆が厳しくも楽しくそれが出来る。そんな組織こそが理想的な企業であり、社会からも求められる。だとすると、勝ち負けという視点では決して無く違うところにその解をもとめることにこそ意味があると心から思えるようになってきた。

 ただ、実際のところはそんなに美しい心の動きではなく、凡人らしく”世の中から認められたい”という気持ちが常にあったように思う。分かったような事を良いながらも、正当に評価されていない。貢献した分のサラリー、ポジションを貰えていない。という低次元な発想から抜け出せなかった。ゆらがない、とらわれない心に憧れたり、論語に近づいたり、でも結局、その煩悩にかき消されることの繰り返しを続けているように思う。天外 伺朗さん流に表現すると、「そういう繰り返しをしながら一生を終えるのが凡人」だとか。全くその通りだと思う。[2]

 そういう前段も意識しながら本日の本題に入って行きたいと思う。前段では自分で生きていく上で働いてく上で大切にしたいことを述べたつもりだ。だが、その本質を形にするには自分だけではどうしようもない。自分を取り巻く周りも同調させて行く必要がある。みなが、僕と同じ考え、理解をしていれば、自分の本質と信じる所をそのまま表現して行動に移せばよいのだが、そうはいかないのが現実である。
 自分自身のなかでも、考えが定まらなかったり、迷ったり、あやふやだったり、日によってイメージが変わったりし続けているものを他人と協調出来るレベルにするには、なんらかの方法、方便が必要になる。その方便は、帰属組織、社会の成熟度によって変わるのだろう。(これも天外さんの受け売りだ。)

 事例として伝わりにくいだろうが、自分のなかでは分かり易いWこんな比喩がある。
ビジネス(製品、サービスの提供をする際)は、4Cで考えよ。決して4Pではない。
4Cとは、カスタマーの視点で考えよ。けっして、マーケティングの4P(プロダクト、プライス(価格)、プロモーション(広告)、プレース(流通))で考えては行けない。というのは、本質論だが、企業内活動においては、その4Cを4Pに置き換えなければ形に出来ない。実行に移せないというのが実際である。つまり、4Cという本質で考え、4Pという方便に翻訳して実行に移せ。というのが実践的な考えである。

 周りを巻き込むには、本質と方便を適宜使う必要がある。というのが理解である。

 で、本日の標題、『方便も大切。ヨシダソースの創業者 吉田潤喜さんから得るヒント』も正に本質を大事にしながらも、方便は?という意識も大事にしたい。という思いで読み始めている。

第一章 自分の中に熱(エネルギー)を持て
 悔しさをエネルギーに変える
 自分を認める
 『アイラブマイセルフ』を口癖にする
 やりたいことは口に出せ
 決断は10秒あればいい
 感動を口に出す

第二章 情熱を傾ける
 燃えなければはじまらない
 素人の強みを生かす
 99%と100%のパッションは違う
 できるという自己暗示にかける
 ルールがあるからエキサイトする
 落ち込んだらリセットボタン

第3章 チャンスをつかむ
 直感を大事にする
 一か八か賭けてみる
 ものを売るよりも自分を売れ
 第一印象に気をつける
 チャンスは過去にある!?
 運を引き寄せる方法
 最後は自分の心に聞け

第4章 他人を巻き込む
 周りの人を巻き込むには?
 必ず誰かが見ていてくれる
 相手を認める
 モチベーションを引き出す
 若者に学ぶ姿勢を持つ
 苦手な人を巻き込むには?
 大人のビジネスゴルフの流儀
 組織にチームは必要か?

第5章 成長をつづける
 トップの人間はレイジーになれ
 事業にはほれない
 弱点と向き合う
 上り調子のときこそ足元を見ろ
 失敗は許せ、嘘は許すな
 人脈はほしくて作る物ではない
 成長のためのお金の使い方
 一流とは?

第6章 恩返しの力
 恩返しというエネルギー
 家族は最高のモチベーション
 恩を強要しない
 人間の使命とは?

第7章 成功の方程式
 成功に方程式はあるか?
 武道から学んだこと
 経営者は孤独か?
 仕事はゲームだ
 奇跡はあるか?
 逃げるということ
 笑顔は人生を物語る



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以上が本書の章立てであるが、方便のなかにも本質があるやもしれない。そんな気にさせてくれるかもしれない。

これから著書を読み進む。愉快痛快かつ、実践的な内容のなかにも哲学があるように思えて来た。楽しみである。

ではでは。

[1]

無一文から億万長者となりアメリカンドリームをかなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則

無一文から億万長者となりアメリカンドリームをかなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則

  • 作者: 吉田 潤喜
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2011/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




[2]

マネジメント革命 「燃える集団」をつくる日本式「徳」の経営 (講談社+α文庫)

マネジメント革命 「燃える集団」をつくる日本式「徳」の経営 (講談社+α文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/03/20
  • メディア: Kindle版



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