似て非なるもの。「本気」と「必死」 [講演会・セミナー]

 以前、参加したセミナーで強く印象に残っているものの一つが「似て非なるもの」について考える。それもトコトンその違いを単純化表現する。というものだった。

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 話は、早速かわるがチクセント・ミハイが提唱したフロー理論。に関して、直接的もしくは間接的に書いてある本を立て続けに読んでいる。なぜ、そんなに興味をもっているのか?これまた、直接的な理由は、会社経営ノウハウの一助として理解しておきたい。間接的には、より幸福を感じ続けられる人生にしたいと思うからである。

 フローは、マズローの欲求の5段階説では十分に言い表すことが出来なかった領域(段階)をフロー状態と表現している。

フロー状態とは、「一つの活動に深く没入しているので他の何ものも問題とならなくなる状態で、その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすようになる心の状態」つまり、外側から何かを理由にやらされているのではなく、何かしらの内なる欲求、すなわち内発的動機により行動しているときの心の状態。を言う。「やらされてる状態ではなく、集中力が抜群で、活動に完璧に没頭している最高の心の状態」[1][2]

で、「似て非なるもの」に話を戻して、「本気」と「必死」は、似ているが違う。というコトに触れたておきたいと思う。

必死には…プレッシャーがかかれば、誰でもなります。
「必死」とは…危機に直面し、それを回避するために脳内にエネルギーが生まれて行動します。
コレは、読んで字のごとく、マイナスからの危機から生まれます。
追い詰められた時に、飛躍できる人と転落する人がいるってことです。
恐怖や不安、自己防衛が表に出るうちは…レベルアップが難しいです。[3]

なんらかの課題があり、それを解決、取り除く為にもの凄い集中力を発揮する。決して悪い事ばかりでもないが、その課題が解決したら行動が止まる。という性格のもの。

反面、本気になるということは…前向き。誰に言われなくても本人の意志。内面から生まれる自発性、やる気をさすので、継続的な集中力で最高のパフォーマンスを出し続けることが出来る。

集中して、コトにあたる。という点では同じですが、その背景が違う。という例です。

必死な状況を作って、(もしくはそういう状態になって初めて)集中できる。それを薄々わかっていて使ってしまう。という場面もあるように思います。(夏休みの宿題。残り数日にならないと手がつけられない。とか、締め切りギリギリまで仕事が進まないとか。まあ、具体例としては学生時代のテスト勉強ですかね。大学入試もそんな感じだった。。。というかなかなか必死にすらなれなかった。。)

本気が一番理想的。でも、最悪、必死になることで集中することも現実的。どちらにもなれない、論外。ということになるのでしょうか。複雑。[3]

何れにしても「似て非なるもの」を意識すること。効果的な思考かもしれません。

ではでは。

[1]

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)

  • 作者: M. チクセントミハイ
  • 出版社/メーカー: 世界思想社
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 単行本



[2]

「第二の脳」のつくり方

「第二の脳」のつくり方

  • 作者: 辻 秀一
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2010/06/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



[3]稼ぐ戦略 本気と必死の違い(学進ゼミナールHPより)(辻秀一さんの著書だったか、天外 伺朗さんの著書でも同様な記述があったように思うが、見つけられなかったので今回は、ここから引用した。)
http://junes-life.com/kasego/583.html

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