”事業戦略”と”ブランド戦略”との関係 〜 その④〜Best practice "ディズニー映画”(アナと雪の女王) [映画]

グローバル戦略、グローカル戦略に関して少々考察してみたが、これぞBest Practice!と呼べる事例を目の当たりしにたのでここに書き残しておきたい。

 ディズニー映画といえば、親が子供に安心して観せることが出来る良質の映画。子供だけではなく、大人がみても充分に楽しめるクオリティをもったエンターテイメント性がある。というのが世間一般の評判のように思う。僕も一切この評価に対して異存はない。まったくもって同感。

 その確固たるポジショニングを最大限に活かして、ヒット映画を連発している。(もちろん、ディズニー映画にも栄枯があり、いつも好調だったわけではない。Pixerの出現がなかったら。。。という時期も経ている。)

 で、今回テーマに取り上げたいのは、現在世界中で大ヒット中の映画「アキと雪の女王(原題 FROZEN)」。ストーリーは、複雑すぎずかつ、アニメミュージカルというスタイル。(ディズニー映画が確立したポジショニング故に成立するカテゴリーのように思う。この点が実は凄い大変凄い。)

original.jpg


 ミュージカル・アニメなので、楽曲の出来が大事なのはもちろんのこと、字幕バージョンだけだと楽しめる層が限られてしまう。歌詞がセリフなのです〜っと観客に入らないといけない。ということで重要になるのが各国での吹き替えを誰がやるのか。声室だけでは選べない。歌唱力が問われる。ディズニーのクオリティにマッチした声優(俳優・女優)の起用が肝になってくる。

 ディズニーブランドのグローバル戦略を満足しつつも、ローカル戦略・戦術を実現出来ることがいつも以上に要求されるのがこのタイプの映画だと思う。

 それを見事にやりきった。というのが僕の評価。もちろん、僕は日本語吹き替えバージョンを観た。素晴らしかった。とくに松たか子さんの歌声えに痺れっぱなしだった。神田沙也加さんもなかなかのもの。7歳の娘も大満足だったが、僕の満足度もそれ以上だったかもしれない。サントラを早速購入して、通勤途中などに聴いている。



『アナと雪の女王』松たか子さんアフレコ写真.jpg

 で、日本以外ではどうなんだろう。と興味が沸くところだが、サイトでのニュースを見る限り公開した国ではことごとく第一位を獲得しているという。

 こんな素晴らしい歌声まで出ているそうだ。[1]



グローバル化は、簡単ではない。だが、見事にやりきっている例もある。だただた関心するばかりだが、自らもチャレンジしてみたい領域である。

日本語タイトルのアキと雪の女王。これも良かったのだろう。なにせ原題は、FROZEN.直訳では、難しかった筈である。

(みんな素晴らしい。でも僕は、やはり松たか子さんのLet it Go(ありのままで) が一番好きだな。英語で感情移入出来るレベルじゃないのでW May.Jさんのはちょっと濃すぎる。 あくまで個人的な好みの話です。)

ではでは。

後記(2014年4月29日);やはり並々ならぬ戦略と戦術がそこにあったようだ。日本での工夫の一つは、「楽曲の素晴らしさをいかに日本語で伝えるかに、全力を挙げました。歌詞の内容はもちろん、たとえばサビは語尾の母音を『オ』で揃えて、英語と日本語の口の動きを合わせるといった工夫をしています」とのこと。全て結果に結びつけているところがまた凄い。[2]

[1]「アナと雪の女王」のテーマソングを歌う11歳が上手すぎる【動画】(The Huffington Post)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/01/frozen_n_5073967.html

[2]アナと雪の女王」ヒットの裏に日本の独自戦略あり (The Huffington Post)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/27/frozen_n_5223448.html

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