日本の鉱物資源戦略 [講義・授業]

先日、授業のゲストスピーカーとして登壇いただいた、経済産業省・資源エネルギー庁鉱物資源課長 安永裕幸さんの話を聴いての自分なりの感想。残しておきたい。

 ありきたりの話といえばそれまでだが、事実大変貴重なお話を伺えたと思う。我々に限らずお役人それも前線で活躍されている方の話を聞く機会などない。田村先生もコメントされていたが実務上のトップかつ当事者ならではの話の内容だったように思う。また、歴史観、世界規模での世界観が俯瞰的に盛り込まれていた。普段は、ちまちま自分の目に入る範囲でしか物事を考えていない自分には大変、刺激的だった。多くの気付きを頂けた。
歴史観と簡単に書いたが、いろんな意味で現代はアングロサクソン時代だという表現は実にグっとくるものだった。実は僕も友人らと議論を重ねていく上で以前からこのアングロサクソン時代という言葉を使っている。同じように思っている人もそれなりに居る筈だが、これをハッキリいうひとは意外にすくない。それも役人でこれを明確に表現するひとはいない。それだけに安永さんには、好印象を抱いた。
こんな表現をしてよいのか。と思いながらも思ったこと、感じていたことを綴るとこうなる。役人とか、とかに強い偏見があるとかではないのだが。接する機会がないのでどうしてもこういう話になってしまうことはご容赦願いたい。以前、官僚に学ぶ仕事術 ~最小のインプットで最良のアウトプットを実現する霞が関流テクニック~久保田崇(著)を読んだ時いかに、官僚の方々が密度の濃い仕事の仕方をするか。短期間で必要な知識を自分の中に吸収するのか。というのに驚いたことがある。それだけに安永さんの引き出しの多さと、その専門性の高さに驚くことは無かった。幸と出るか不幸と出るか。これこそ歴史が語ることになると思うのが日本の外交、諸外国との接し方。かなり紳士的なアプローチにこだわっている。というのが安永さんのお話を伺っていて思ったところだ。以前は、単純に交渉ベタ、押しが弱い日本人外交。としか思っていなかったが諸外国のように手段を選ばず、とかガツガツ行く。というのを意識的にしていない。というのが日本。現状は、不甲斐ない。と思わることが多い日本外交がいつしか尊敬される時がくるのかもしれないと思えてきたのは、安永さんのお話を伺った御陰だろう。誰に対しても何に対しても公平を期するという日本人的美意識がそこにはある。それが理由で遅れを取ることも多々あるだろう。実際にそういうことが多々起きているようにも見える。ただ、反面、中国、韓国のようななりふり構わない、何でもありの姿勢が印象づけているものがどれほどのイメージダウンにつながっているか。反して、日本政府が、企業がいかに国内外にたいしてフェアな姿勢を貫いているか。もちろんそんなに単純なことではないし、答えは一つではないだろう。だがそれだからこそ、国としてのブランドバリューの観点などからも再考してみてよいのかもしれない。
そんなことを徒然考えながら大変有益な話を堪能させていただいた。今年手で僕も修了することになるが、終了生として聴講したい、潜り込んで拝聴したいと思うような内容だった。

いずれにしても、自分の糧にできるか否かは自分次第。有効活用していきたい。

ではでは。


テクノロジーロードマップ―技術知識の俯瞰と分析による新産業創造

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官僚に学ぶ仕事術 ~最小のインプットで最良のアウトプットを実現する霞が関流テクニック~ (マイコミ新書)

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