ラグジュアリーブランドとして。 [講義・授業]

  General Manager ,TAG, LVMH Watch & Jewelry Japan KK Antoine Pinさんのお話を聴く機会に恵まれた。大変興味深いお話を聴けた。
 ラグジュアリー時計の分野におけるマーケット情報、各社の取組み。そしてTAG HEUERとしてのブランド戦略など。多岐に渡った内容かつ私にとっての異業種ビジネスに触れる貴重な時間であった。Pinさんは、ラグジュアリーブランドでのキヤリアが長く、LVMHグループ以外でもGUCCIでの経験や、スイス、イギリスなどでの勤務経験も持ち合わせている方。お若いようだが多種多様な体験を通じた自らの実感に関しても惜しみなく語っていただけたと思う。また、紹介いただいた情報の質もかなり高かった。消費者である我々にとってラグジュアリーブランドのビジネスは神秘的かつ、不透明なもの。とくに、売上げ、マーケットシェア、財務情報などは通常目にすることが無い。それだけに紹介いただいたどの資料も大変刺激的だった。それらのデータを見て率直に思ったことは、日頃なんとなく思い描く各ブランドの売上げの大小のイメージと実際データの間にはギャップあるということ。特に、各市場におけるのラグジュアリーWatchビジネスの規模に関しては、中国市場がいかに巨大かということも実感することもできた。(ラグジュアリーWatch市場において、大きな市場は#1香港、#2米国、#3中国本土。香港も中国の一部、かつ香港市場での売上げの大半は中国本土からのお客様だとするとやはり中国市場は巨大ということになる。)などなど。貴重なお話、Dataを披露していただきPinさんに感謝すると共に、本講義を受講して良かったと改めて感じた時間だった。
 TAG HEUERのブランド戦略および施策を伺っていて率直に思ったことを最後に述べてみる。多少批判的に聞こえてしまうかもしれないが、授業の主旨として思ったままに表現するとこうなる。
Pinさんのお話を伺っていて終始感じていたのが一貫性を感じないマーケティング戦略。ラグジュアリーブランド戦略を進めていくのかと思えば、マスマーケティングのアプローチと思えるアプローチが随所に出てくる。Pinさんのプレゼンテーション、データの中でも出てきたようにOMEGAやROLEXなどと一緒にTAG HEUERもPower Brandとカテゴライズしたり、比較すること事態は通常のマーケティングアプローチでしかない。販売数、シェアを一義的な目的とするとそうならざるを得ないのだと思う。だが、TAG HEUERがやりたいのはラグジュアリーブランドとしてのビジネスの筈。ラグジュアリーブランドであるためには、唯一無比の商品、サービスサポートを提供しながら、お客様を引きつけていく。やはり比較論ではやはりいけない。ましてや価格の話が全面に出てくること事態に違和感を感じた。高価なもの=ラグジュアリーでは決してない筈。まず、価格ありきに聞こえてしまって

僕ごときが言うことではないとは思うが敢えてコメントするとこうなる。創るー作るー売る(販売&サービスサポート)この一連の企業活動のなかで一貫性を持つことは何よりも大切であり、ブランディングの基本である“ブランドとして或ことを約束し、それを徹底的に守り継続すること”それがブランディングの筈。唯一無比の(とくにROLEXはなぜ強いのか。の質問に対してのホンネのコメントが印象深かった。)


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