「ソーシャルメディア時代のリーダーシップ」。まさに、クリエーター佐藤尚之さん。 [講義・授業]

先日、コミュニケーション・ディレクター 佐藤尚之さんの講演を聴く機会を得た。
ソーシャルネットワーク、メディアに関しては、個人的にも業務的にも興味がある領域なので大変興味深く話を聞かせていただいた。
現在、世の中でホットな話題である、ソーシャルメディア。その活用事例として、佐藤さんご自身が取り組んできた内容を直接聴けたことは価値があったと思う。早い段階から個人サイトを運営していて、あえて自分が誰であるかを明確にしながら継続的に自分の考えを発信し続けている。ある種の公開日記サイトを日本で一番早く始めた人。先行者故の知見、経験からくるNEWメディア観を聴けたのはラッキーだった。

コミュニティー内にその集団の属性にあわせた情報を投下すれば、よかった時代から情報を探してもらう時代。ソーシャルグラフ内のキュレーターが選別して取り上げてくれることが大事になる。キュレータの存在がますます鍵になる時代。時間がないので表面をさらりと説明いだいた。そのなかでTV業界が落ち込むどころかもっと存在価値を上げるフェーズに入る。とコメントされた背景説明を聞けなかったが察するに、TVがキュレーターの役割をするということだと理解している。この辺を説明するには、あと2〜3時間くらい必要になるとの話だったが聞いてみたいとこだ。

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クリエーターの人は自己実現、自己表現をなにを使ってやるか。をいつも模索しているような気がする。佐藤尚之さん以外にも、糸井重里さんや、日比野克彦さんらの活動、アプローチにもそれが見受けられる。

自己表現と簡単に書いてしまったが、彼らから感じることはインターネットという新しいメディアの可能性を探りつつ、そのポテンシャルを自らのクリエイティビティで拡張しようとしているところに僕自身彼らからの共通項を感じたように思う。具体的なアプリケーション(応用)例としては、東日本大震災復興プロジェクト。佐藤さんが「助け合いジャパン」を始められているように、糸井さんも復興活動に熱心。ふんばろう東日本の西條剛央先生とも協力し合いながらアクションを取っている。あくまで個人的な印象でしかないのだが、佐藤さんらの「助け合いジャパン」は、情報発信性がコアになっているのに対して、西條先生のふんばろう東日本は、アクション性、即時性を感じる。加えて言うと西條先生からは、ふんばろうの組織、活動運営の苦労話や、それにたいしてどのように対応してきているかを直接伺う機会を何度か得られたのにたいして、佐藤さんからは今回の講演会を伺っただけ。という違いがあるからかもしれない。ふんばろう東日本も勿論、ボランティア集団。ボランティアという組織を動かしていくのは、企業という共通した価値観を持ち合わせた集団を運営していくのとは異なる難しさ、リーダーシップが必要であることを教えてもらった。報酬はお金でも、地位でもない。活動に参加している各々の価値観、想い、そのいずれにも正しい、正しくないがない。そういう集団の力を最大限に引き出すための工夫を聴くと同時に、実際の活動にも触れさせてもらったことが大きいのだろう。授業の主旨を考えると、そういうところにフォーカスして貰いたかったと思う。

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授業がリーダーシップ論ということもあって「ソーシャルメディア時代のリーダーシップ」が今回の題目となっていたが内容は無理があったと正直思う。佐藤尚之さんの話を聴きたい、聞かせたいという配慮もあり、注目の的であるソーシャルメディアと授業の主旨であるリーダーシップを無理やり結びつけた感があったのは歪めない。これに関しては、佐藤さんご自身が申し訳ながっていたのを正直感じた。

リーダーシップを考える、もしくは、ソーシャルメディアへの考えを深める。いずれの目的に対しても中途半端だったのは歪めないと思う。とはいえ、ソーシャルメディア関連では、武田隆さん。そのアプリケーションとしては、西條剛央さん、糸井重里さん。いろいろ考えさせ直させてもらった貴重な体験であったことは間違いない。

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ではでは。


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