【糸井重里】ズシリと来た記事でした。「本気」をさぼっていない? [新聞]

2012年2月12日(日)付けの朝日新聞のコラム「仕事力」 「喜んでもらおうよ」糸井重里が語る仕事② を読んでズシリと感じたものがありました。西條剛央先生が糸井さんと東北復興に向けての活動で交流がある。という話を聞いていたこともあり、以前にも増して糸井重里さんに興味をもっていたところにこの記事。”「本気」をさぼっていない? ” なんか、心のど真ん中にズシリズシリ来立って感じです。 その記事を一部抜粋させていただきます。
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 これも東北で知ったことですが、船の乗組員は、中学を卒業したばかりの若い人も歳を重ねたベテランも、ギャランティーが同じなんです。基本的に船長は高額で乗組員の10倍以上でしょう。役割のある機関長は、その半分くらいらしい。比率は確かではないですが、年齢とか経験とか経験で乗組員に差がつく事はない。まだ仕事も憶えていないような10代の人にも、ちゃんと払うそうです。
 もともと人手として同じであり、船の上では同じ犠牲を払って稼いでいるからということだそうです。みんな本気で覚悟しているんですね。だから目上の人に対して、若い人は平気で口を利きます。リーダーも人の意見を良く聴く。漁は危険を伴いますから、船の上でみんなが反対するようなことを押し通したりはしない。そういう怖い場所に居て判断を下し、責任を守れる人が本当のリーダーなのです。
 それは僕が以前から目指して来た、フラットな組織に似ています。うrひも社員を乗組員と呼んでいましたから、面白いですね(笑)。僕も東北の船長たちと同じで、社員が何を言ってくるか、どう考えているかを大事にしています。漁師さんもそうですが、自分が本当に力を発揮出来る場所をつくらないと、みんなもろともに倒れてしまう。結局お互いに本気かどうか、その信頼が支えなのじゃないかな.。ここにいれば大丈夫、倒れませんよと言い合えるようにしていきたいですね。
 モノを動かす現場の人にお前ダメなどと言われること。それを僕は本当に恐れています。生きて行く事に真剣な東北の人たちと出会ってから、その思いは一層強くなりました。あの土地の人々から「もういいよ、こなくて」とか「糸井さん、昔はそういう人じゃなかったよね。」と軽く笑いながら言われたら、それは僕がさぼっていたってことです。その危機感があるから、必死でいろんな隠し球を考えています。
 東京でベンチャーの人に会うより、向こうでベテランのおじさんに会う方がビンビンと響きます。今、ベンチャーの世界には、起業家セットみたいな人たちが居て、戦略を誰かが練って、法律関係は、この人が整えてというような10人くらいの舞台で立ち上げてしまう。それで取りあえずは出来ちゃうんです。
 でも東北の地元で具体的に仕事をやっている所へは、コンサルタントが100人来ようが何も出来ない。ああでもない、こうでもない言う人は山ほど来ていますし、何時間も会議をしていますが、たぶん現地の人たちは、それでどうにかなるとは思っていないでしょう。それより、文句のを言いつつも町長や市長がやっていることを信用しています。そこで生き抜いて行く責任があるからです。
 仕事をしてお金をもらう、その自分の気持ちは必死か、自分の仕事を受け取ってくれる人に喜んでもらえているか。そことのところをやっぱり、いつも考えて行きたいですね。僕は、先生ぶって外から意見を言う人のとのけんかは怖くないけど、肉体労働している人から信頼を失うのは怖い。厳しい仕事人だと分かるからです。

凄く、実感が籠っている内容と読んでいて自分の姿勢を正される。そんな気持ちになりました。
恥ずかしくない、「本気」を全うせねば。

ではでは。
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