【エルメス】ニッチビジネスの極意。日本もここから学べるかもしれない。 [出張・旅行]

ブログをここ1カ月書かなかった。久しぶりの記事になる。時間が空いてしまった理由は大きく分けて2つ。

1つは、忙しかった。とにかく。昼間は業務、そして夜は学校。行くだけならよいが課題(宿題)やらテストやらで特に7月、8月はフラフラ。睡眠時間は、2~3時間といったところ。(23時頃に帰宅するのは早い日で、それから晩飯、なんだかんだと寝るのは2時、そして起床は5時。それが普通だった。)折角の夏休みも夏期集中講座を性懲りもなく取ってたから。。。。夏期集中講座といえば会社が休みというイメージだが、実際は会社に昼間いって、夜授業。(それもすべて英語でやりとりね。)中々しびれる毎日だった。とにかく眠くて時間が無くて、ブログに手が伸びなかった。

で、もうひとつは、Facebook.完全にハマってしまった。学校に入学する前は、アカウントは持っていたが殆どつかっていなかった。アクセスしても友人のコメントを読むだけ。情報発信は、もっぱらブログとTwitterだった。友人とのやりとりには、メール。誰が読んでくれるかわからないけど情報共有してみたい。という欲求のためにブログ、Twitter。ぐらいの使い分けでやっていた。だけど、夜学に行き始めてからFacebookでのやりとりに嵌ってしまった。いままで持っていたコミュニティとはちがったコミュニティに所属し、異業種の友人との間のやり取りをする場が確保される。自分との共通点も持っている。そういう輪のなかでの情報共有は、複数の人に情報共有してみたい。というのと共有している相手の顔があるていど見える。というブログにはない要素に惹かれたからかと思っている。だからといってブログは止めるつもりもない。要は、選択肢が増えたが、自分自身の使える時間には限りがあるのでブログは以前ほど書かなくなるということだ。僕もご多分にもれずしばらくは、Twitter, ブログ、Facebook, Mailといった道具を使い分けて行くことになりそうだ。それらの間での時間配分を変えながら。


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これ、道路に埋めてあったプレート。オーチャードって正式には、Orchard Mallなんだ。知らなかった。

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アバクロもとうとうシンガポールに出現。どかっと目立った広告。こんな広告国によっては受け入れられない(?)
とにかく目は引く。凝視できるかどうかは別物だが。まずはアイキャッチ。

前置きが長くなってしまったが、今日は先日行ったシンガポールで見かけた事の一つを記事にしたい。
シンガポールは、経済発展著しい国で一人当たりのGDPはいつのまにやら日本を抜いている。というのは有名な話。そのシンガポール人、はたまたシンガポールに駐在している富裕層、観光客らが競って歩きまあるシンガポールの銀座、オーチャードでの出来ごと。いくつものデパートが立ち並ぶエリア。各々のデパートも客引きのための仕掛けに余念がない。そいうデパート側の思惑と、ラグジュアリ―ブランド【エルメス】そして、そういう客層がいるシンガポールという市場が一致して可能にした企画 FESTIVAL DES METIER(エルメス展とでもいうのだろうか。)PARAGONというデパートで開催されていた。

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これPARAGONっていうデパート。タイのバンコクなどにもある。(きっと系列。入口横はGUCCI)
他にも高級ブランドがビッちし。

何やってたの?
エルメスの実演会。エルメスの職人が来て、工房での作業を説明する。それをお客さんが気軽に観ることができて実際、その職人たちと言葉をかわす。質問が出来る。というものだ。(もちろんエルメスなので職人の大半はフランス語しか話せない。仏→英語の通訳つきでの対応。
展示カテゴリーも多岐にわたり(というか全部?)バッグ、スカーフ、時計、皿(陶器)、皮製品小物(財布など)のミニ工房公開というイベント。

工房で作業の実演を間近にみせて、会話もさせるは、写真撮影もOK.これはある種の感動マーケティング。
ブランディング活動以外のなにものでもない。Intangible(触れることができない)ブランドというものを実演を見せること、会話させることでTangible(触れらえる、体感できるもの)にしてしまう。というものだ。

通常、ものづくりをするブランドというものは、作る工程を見せたがらない。真似られることが嫌だからだ。もしくは、それが致命傷につながると考えるからだ。それに反して、このエルメスというブランドは徹底的に見せる。語る。というアプローチにでている。

ココから見えてくるエルメスからのメッセージは、「これだけ手の込んだことを一流の職人の手でじっくり、丁寧につくっています。だからこそ品質も良いし、大量に作ることはできません。それだえの価値のあるものを提供させていただいています。値段も当然お高くなります。」というもの。もっと下品な言い方をするとこうなる。「こんだけ面倒なことをこんな高給取りに徹底的にやらせているんだから高価なものになる。でも、これだけのことを真似られるなら真似てみなさい。きっと出来ない筈だから。」そういう自信とプライドがハッキリ伝わってくるものだった。

これって日本の生き方に対してのヒントなんじゃないかな。と思った。以前、聴いた2つの話。ひとつめは、森永卓郎さんが言った「日本人は、イタリア人になりなさい。(中国と張り合うなんて考えないこと。大量生産型じゃなくて、安く一杯便利なものをという発想ではなく、生活を豊かにすることで価値を提供することを考える。)」という話と、もう一つは、菅野敬一さんのAERO CONCEPTの自分が作りたい、欲しいとものを作る。拘ってつくる。という話だ。

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http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2011-04-04

要は、ニッチなビジネスを拘りをもってやる。ということだ。薄利多売型から少量だが付加価値が高いビジネスを日本は目指すべきなのではという投げかけを思い出す。
確かに、ニッチなビジネスというのは基本的にマーケットが小さい。ただ、そういうニッチな市場、カテゴリーをいくつもいくつも持っていれば、日本全体が潤う事ができるのではないだろうか。と今回のこの体験で真面目に考えるようになった。会社で言えば、薄利多売、大量生産のためには、大きな会社、組織が向いているがニッチビジネスには向かない。だが、その大会社であっても活動そしきは、細分化(小さい小さい事業部)とし、最低限のインフラもしくは、資金面でのつながりのみとする。という方針に切り替えるという考え方だ。たしかに、製造効率は下がるが、利益率は上げられる可能性は十分にある。というかそれを目的とした細分化であり、ニッチビジネスにフォーカスをあてたアプローチとする。というものだ。

ヒミツ主義からOPEN主義というのは、INTERNET、SNS(ソーシャルネットワークサービス)時代の流れだけではなく、こういうニッチビジネスにとっての有効なアプローチなのかもしれない。そのためには独自性がありそれが真似ららない。そして企業姿勢として真摯かつ真面目であること。などが条件となりそうである。

近距離で接したのにもかかわらず、ヘルメスに対しての畏敬の念にも似た、憧れを感じた。
いずれにしても、偶然目にした光景だったが感じることが多い一日だった。様々な意味でラッキーな時間だった。
そうそう、先ほど触れたAERO CONCEPTの商品がひと伝えでHERMESの社長の耳に届いて、実際作っていることろを見せて欲しい。と尋ねて来たことがあるらしい。そのときAERO CONCEPT菅野敬一社長は、惜しげも無く見せたらしい。その時HERMESが興味をもったのは金属と革の縫い合わせの部分に特に興味をもったらしい。菅野サンいわく、「ジックリ観ていた。HERMES側はなんか離れ業でもあってパパットやっているのでは?と思って観たかったらしいが結局、真面目にキッチリ手間が掛かる作業をごまかすことなく遣っているのをみて納得して帰って行った。」そんなごまかし技なんてないし、そもそも『高い加工技術と精度』、もう一つは『手間を惜しまないモノ造り』がポリシー。「手間のかかるモノ、手間のかかる生き方、手間を掛けた楽しみ、手間を惜しまないモノ造り」私たち職人の強固な、そして喜びに満ちたポリシーなんだから。と語っていたのを思い出す。(自分自身の記憶とAERO CONCEPTのHPからの引用)

(以下に、当日撮影しまくった写真の一部を掲載する。)

ではでは。


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今回話題にしたい、エルメスによる催事。FESTIVAL DES HERMESの看板。デパートに入る際に目にははいってきたが、ふ~ん、ヘルメスか。ぐらいの印象だった。

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これ全体像。吹き抜けスペースだから、2階、3階、4階からも丸見え。爽快な眺めだった。

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ほらほら、スカーフ。ドドーンと展開。見応えあります。
そういえば確か2年前に東京ミッドタウンでエルメスのスカーフ展みたいなのやってたな。(あのときたしか帰任早々でウイークリーマンション住まいであの辺りに仮住まい。今考えても優雅だったな。)

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財布の革の縁を丹念に補強。エルメスの製品はガチッとした造りではなくきゃしゃ?と思わせる造りという印象があるが実際は丈夫。こういう丁寧な作業のお陰なのだろう。縫製もスッゴク丁寧なのが分かる。暇があったらエルメスの製品を手にとってみるといい。エレガントで丈夫。

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エルメスは、時計ブランドとしては超後発だと思うがちゃんとDNAは入っているようだ。時計専用メーカーに丸投げってことは少なくともなさそう。

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皿の画づけ作業。作業者の白衣姿もなかなか良い。

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スカーフの染め工程。何色もの繊細かつ鮮やかな模様を丹念に丹念に載せて行く。こうやらないとエルメスのスカーフは出来ない。いわんばかり。説明していた職人も熱かった。

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で、いつも人だかりが絶えない鞄。ケリーバッグ?バーキン? 内縫い?外縫い?革の種類は?金具は?そんなことは僕にはどうでも良い。ただただ人気のこのバッグ。やはりストーリーがあるというのは凄い。

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ネクタイってこんな形しているんだ。というのが正直な印象。

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これ、いったいなんだったのだろうか。確認するのを忘れるくらいに興奮していた。

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こんな革からつくってま〜す。見て、そして触ってみて。ってことなんだろう。たしかに良い発色していた。

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催事上の床のカーペットもしゃれてた。

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(こんなゴージャス系の女性も真剣に聴き入っていた。思わずパチリ。)

こんどこそ、ではでは。
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