凄く共鳴した。感動した。 ”英国王のスピーチ” (なによりも実践的であること) [映画]

先日、ロサンジェルスから東京に戻る際の飛行機内で観た映画にいたく感動した。家に戻って妻にその話をしたら彼女は以前僕にこの映画の事を話していたらしいが詳細なところまで彼女の話を憶えていなかった。もっとシッカリ聴くようにしようと思う。情報源としては、彼女は確かなものをもっている。すくなくとも僕にはと再認識させられた出来事だった。

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情報に乗り遅れていたために知らなかったがアカデミー賞も4部門、それも作品賞、主演男優賞、脚本賞、監督賞という主要4部門を総なめしたとのことで巷の評判もよいとのこと。そこまでの認識をしないで観たのが確かに素晴らしい作品、映画だった。アカデミー賞に限って言えば、助演男優賞を是非、彼ジェフリー・ラッシュにあげて欲しかった。味のあるいい演技なんとも言えない存在感があった。

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この映画を観て感じた事が2つある。
一つは、英国王ジョージ6世が自分の負の部分を克服することで大きく飛躍したこと。自分の短所である”吃音というコンプレックス”を克服していくなかで自信と勇気を身につけて行く。立場のある、影響力のある国王という立場の人にそれが起きたことで英国という一国に大きくプラスに働いたという事実。やはり物事には2面性があり、かつその良いところは悪いところにもなり、さらにはその良さ、悪さの大きさは、相関性がある。大きくマイナスなことは、大きくプラスに転じる可能性を持っているということ。
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今回の東日本大震災も日本全体で大きなプラスに展開して行きたいところだ。

もう一つは、学術(アカデミック)と実学(プラクティカル)との関係。どうも世の中の傾向としては、アカデミックなアプローチに敬意を示し、実践的なアプローチを低いものだと見る傾向がある。大学に権威を感じ、大学発のアカデミックなアプローチにはなにか、崇高なものを感じ、企業などから発信されたプラクティス(実践)は、なんだかうさん臭く扱われてしまっているのが現実。(この辺は、多摩大学の橋本先生の表現がより肚に落ちる。近日中に僕らの勉強会でも取り扱ってみたい。)

僕自身、経営コンサルタントおよび、大学院講師になって社会貢献することを将来の夢としているが、実践的な経験をバックグラウンドとしていることを売りにしたいと思っている。要は、これらの世界でもMBAホルダーでないと、軽視される傾向がある。学術的なバックグラウンド在り。というエビデンスが求められる(空気がある。)それもあって僕もこの4月から大学院に通う予定だが、本心はそういう証書よりも人間関係形成、異なった人たちに出会うことで自分自身への気付きを期待している。

 そういう意味で今回の映画に出てきたセラピストが僕にとってイメージだ。スピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネルに共感を憶えた。医師免許はないが、実績はある。学術的なアプローチよりも実践的なアプローチを好む。一般的な手法でない。と言われても自分で手応えを感じている手法で治療を続けて行く。必要なのは、エビデンスではなく実績、実力。求められているのは結果をだすことであって権威ではない。というところだ。それを今回の映画では、ジェフリー・ラッシュが実に好演してくれていた。

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現在の業務を進めて行くお陰で話をする機会が出来たアイルランド出身の同僚は、学術的なバックグラウンドは無いが、お店経営を通じてお客様への洞察力を身につけている。学術的な背景を持つかれの同僚とは、全く意見が会わず衝突しているようだが、どうみても実践的かつ、お客様の意志を掴めているかれの意見にぶがあるように感じる。重要なのは権威ではなく、結果を出す事。それが分かっている人、自然と身に付いている人というのがそのアイルランドの同僚。仕事を通じての出会いは、この上なく貴重だ。目指すところが同じで、真剣勝負を一緒にしているからだろう。なにものにも代え難い。

 大学院と業務との間で時間の配分を何処まで上手くこなせるか。バランスをとっていけるかがこれからの課題だが、明らかに僕の中では、業務へのプライオリティが高いのは間違いない。業務に活かすために大学院に通う。MBAホルダーになることは、オマケでしかないのだから。
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ジェフリー・ラッシュ(左)が堪らない。
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ではでは。
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