「こやつ出来るな。」と思われたかったら。(斉藤和義) [よもやま話]



「かつてのアップルには、「少数派だからこそかっこいい」、「エスタブリッシュメントに果敢に挑戦するからこそ応援したくなる」、「(みんなが持っていないから)持っていると個性を表現できる」的要素があり、だからこそ熱烈なファンが存在したのだ。

しかし、今やiPodは携帯音楽プレイヤーとしては主流中の主流だし、ご存知のように、アップルは今年になって時価総額でもマイクロソフトを抜き、世界最大のIT企業として君臨するに至ってしまった。

このブログ・エントリーのインスピレーションとなった日経記事の終わりのほうに、「人気が拡大するほどブランド力を失う危機が高まるというパラドックス」とある。」

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これ、石塚 しのぶ さんの記事の引用なんですがこの手の話って結構あるんですよね。BEAMSなどはこのあたりの消費者の意識を利用したビジネスモデルだと聴いた事があります。ファッションに興味がある方に多いですが多少人と違うデザインとか素材を身につけていることに喜びとか意義を見つける方が多い。違うからいいのであって、皆と同じになってしまったらもう興味なし。これって、BEAMSから派生したUnited Arrowsなどのブランドもまったく同じ手法をとっていますね。そういう市場の特性ってあるんですね。

イノベータ論でいうところのロジャーズの普及モデルで表現すると。
■イノベーター(革新的採用者)
■アーリーアダプター(初期採用者)
■アーリーマジョリティ(初期多数採用者)
■レイトマジョリティ(後期多数採用者)
■ラガード(採用遅滞者)
そのアーリーアダプターあたりに火がついたところで、お店のラインナップを切り替えていく。そういう手法ですね。さもなくば、イノベータやアーリーアダプターが立ち寄るお店になれない。彼らは、あるしゅマーケットに影響力のあるインフルエンサー。そういう人たちに指示されているお店、ブランドというのが存在意義としたそうですね。これもある種の「ブランドが顧客を選ぶ。」というものなのかもしれません。直接的で無いにしろセグメンテーションとか、ポジショニング、ターゲティングってのは結局そういうことを言っていてどこまで徹底するか。という事ですから皆遣っているわけです。

セグメンテーションする際には、背景にちゃんとした理由付け、説明がつくセグメンテーションをする必要がある。20代と30代をなぜ分けるのか。分ける必要があるのか。29歳と30歳でなにが違うのか。など突き詰めて考えるひつようがある。差がない。理由がハッキリしないのであれば分ける分けては行けない。というのを何方かがおっしゃっていたのを思い出しました。その点で言うと、ロジャーズの普及モデルの分類は、大変意義がありますね。

ここで重要なのは、イノベータ止まりだとそれはそれでマニア向けで留まってしまってビジネスとしては厳しい。そうとうなニッチになってしまう。アーリーアダプター位は巻き込みたい。アーリーマジョリティまで巻き込もうとするとハードルがまたさらにそうとう高くなる(キャズム)のと、先のマイノリティ感を楽しむ層から嫌われてしまうという難しさが伴う。そういう話ですね。

で、話をアップルに戻します。石塚 しのぶ さんのような心配事は、まだまだ先の事だと思うのと携帯電話(スマートフォン)などに観るように依然、アップル対アンドロイド(マジョリティ)の図式が多数存在して反体制の状態であること。そしてなによりもイノベーター層、アーリーアダプター層がある種宗教観にもにた支持をSteve Jobsに対して持っている。良く言われることですが、Steve Jobsが後継者にアップルをバトンタッチした時にアップルのブランドへの真価が問われる時なのではないかと思うのです。

で、表題の斉藤和義さんですがそんなような観点で好きな歌手というと、アーリーアダプター(初期採用者)的な目で見られたかったらこの人。と妻から入れ知恵されたという話です。たしかにTVCFなどで耳に残っている歌だったが、歌手名まではしらなかった。

ではでは。
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