これがシンガポールの凄さ。 [新聞]

シンガポール 街ごと輸出.jpg

これなんです。シンガポールの凄さ。アイディアを売る。ノウハウを売る。実際的なものを売る。自分たちの「強み」がしっかり把握できていてそれに基づいた活動が出来ている。それも大胆にかつ迅速に。街づくりのノウハウやインフラ全体を売り込むなんていいアイディアだと思いません?そのアイディア自体は、自国で成功事例になっている。ノウハウの輸出という点ではサービスアパートメントも積極的にやっています。海外赴任者を多数受け入れているシンガポールには、短期、中期滞在者向けの施設としてサービスアパートメントやコンドミニアムなどの需要がたくさんあります。(シンガポールに居た際は、僕もコンドミニアムに住んでいました。)住む部屋、建物以外のファシリティ(プール、テニスコート、スカッシュコート、ジム、サウナなど。)も完備されていて大変心地よい環境です。サービスアパートメントはコンドミニアムに掃除や食事のサービスがついたようなものでこれまた最高な住環境を提供してくれます。使うほうからすると最高の住環境ですが提供する側からすると、便利さに加えてセキュリティや各種施設の機能維持、清潔さなどのサービス機能が必要になってきます。多国籍の住民が住んでいるのでそれにすべて対応できないといけない。などのノウハウが必要になります。

(実運営しているからこそたまるのが運営ノウハウ。ちょっと話が離れますが工業製品の製造を日本から中国に移していますが、工場を自分たちの手で運営していたからこそたまった製造ノウハウがたまらなくなる。そういう現象が今後ますます進むというのが日本の抱える切実な問題ですね。表面的なお金の流れだけないそういう見えにくい資産価値の流失もしくは、あらたに蓄えることが出来なくなっていく。そういうのは一企業に負わせるのは無理がある。国としてどうあるべきか、如何進むかを政治が考えないといけないはずなのです。工業化をやめるなら何で食べていくのか。情報化時代にあった産業の奨励とかしなくてはいけないはず。たとえば、電気自動車や太陽電池、蓄電池などの産業が伸びていくような打ち出し、投資などを国がやらないとこの閉塞感から抜けられる筈がないですよね。神風なんて絶対吹かないのです。自ら行動をおこさないで如何するんでしょうか。本当に外圧(黒船)とか、崖っぷちに追い込まれないとなにもやらないんですよね。我々日本人は。


以前、この写真に出ているシンガポールのリー・シェンロン首相が日系の新聞のインタビューで言っていた言葉が忘れられません。「目覚しい発展を遂げ続けているシンガポールですね。停滞している日本に対してアドバイスをお願いします」というコメントに対して、彼は、「デモクラシーは、発展を妨げる。日本は、議論しすぎ。意見を聞きすぎ。政府がリーダーシップを発揮して方向性を定めてまい進するしかない。」さすがに一党独裁の国。でも実際、無駄な議論を国会などでしないお陰で政府は、政策を考えることに集中できている。そういう仕組みを持っているシンガポールは強いのです。

自分たちの強みと資産をしっかり把握していて、自分たちの優位なエリア(戦場)に積極的にアプローチし続けている。大したものです。
電気自動車を本気でシンガポール政府が取り組み始めたら、凄いことがおこると常々思っていましたが、この新聞記事をみたときに、ほ~らやっぱりこういうことやるんだ。この人たち。素晴らしい電気自動車ELLICAを開発されている清水浩さんたちも、日本政府に見切りをつけてシンガポール、もしくはそのライバル国で自動車産業で苦戦しているマレーシア政府にアプローチされたらいいのに。と本気で思った次第です。日本の利益よりもGlobalな利益です。僕だったらそうします。小さめの国で成功させて、Globalへ。それもその気がある。そうい素地があるひとたちと組む。僕ならそうしますね。(脱「ひとり勝ち」文明論の清水さんたちなら、もう既にアクションされているかもしれませんね。失礼しました。
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2010-07-22

ではでは。
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