「プラットフォーム」という言葉そのものに意識を持つ大切さ。 [車内広告]

DSC06712.JPG
この吊り広告みて思い出しました。「プラットフォーム」って言葉。平野敦士カールさんの「新・プラットフォーム思考」って本を最近読んだのですが本としての完成度としてはあまり関心しなかった。というのをAmazonの読者レビューにも投稿しました。考え方としては、他の本や講演会で聴いた話で受けたInspireは無かった。というのが正直なところで、内容も深みを感じなかったといのが正直な感想です。ただ、ひとつだけ、一文だけ心に残っていた。その言葉を思い出しました。プラットフォーム型ビジネスというものは以前から存在していた。が、プラットフォーム思考という考え方で運営されていなかった。(僕なりに意訳すると、プラットフォームでありながらプラットフォームであることを十分理解して意識的にビジネスしてきている例が無かったという話です。)

で、この吊り広告の話に戻りますがこれっていわゆる、Suicaとか、Pasmoのプラットフォームに会社や学校が乗っかったという例ですね。SuicaやPasmoなどは、必要な個人情報や用途が酷似している。だったらひとつにしてしまえ。乗っかる側からすればそういう情報インフラコストは使わなくて良いし、乗っかられる側からするとプラットフォームへのトラフィック(会員数)が増えるというもの。
何気なく見ているとああ、便利だね。そういうのも始めたんだ。で終わるところですがいや、これプラットフォームだな。と考えたとたんにどんなものがこのプラットフォームに乗せられるか。より便利なものになってさらに人が集まるものになるのか。って考えに及ぶ訳です。

プラットフォームって怖いもので、要は人、物、金のトラフィックが集まるところ。逆に言うと、集まるところには集まるが集まらないところには集まらない。それがこのInternet時代、インターネットをベースにしたプラットフォームにおいてはこの動きが加速されるということです。河合忠彦 ダイナミック戦略論.jpg河合忠彦 ダイナミック戦略論2.jpg
これ以前引用した、中央大学ビジネススクールの河合忠彦先生のチャートですが、プラットフォームをつくるには、Fast Moverもしくは、Innovative Fast Followerでなくてはいけない。って表現も出来そうですね。
ATMならローソン.JPG

これ、「ATMならローソン」っていう吊り広告です。ある種、コンビニエンスストアも立派なプラットフォーム。トラフィックが出来る仕組みにいろんなものが付随してますます魅力を増してきている。「セブン銀行」に続けとばかりこういう広告を出しているんですね。かれらがやりたいのは銀行じゃなくて、プラットフォーム化とそれをより魅力的なものにするための仕掛け作りですから。

言葉にする、言葉で意識することで見えてくるもの見え方が変わるもの分かること。いろいろあります。そういうことをツクヅク感じた瞬間でした。


たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考

たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考

  • 作者: 平野 敦士 カール
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/12/18
  • メディア: 単行本



星ひとつしかつけなかったけど、増やしておこうかな。この本のレビュー。

ではでは
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。