シンガポールの仕組みってホント、良く出来ています。 [よもやま話]

いま、シンガポールです。これから日本に帰るとこです。空港のラウンジで書いてます。以前、シンガポールに住んでいたこともあって多少は詳しいです。
今回着て見て改めて感じましたが、開発ラッシュがいまも絶え間なく続いています。人口を増やして活力をさらに出そうと言う狙いで海外からの赴任者を増やそうという計画がシンガポール政府の意図にあるのですが、それを実現するための準備としてコンドミニアムの建設を増やして収容人数を増やすとか本気で進めています。ドバイが失速したのとは違い、こちらは継続的に建設が続いています。観光資源を作って人を呼び込もうと言う狙いでカジノを作ったり、UniversalスタジオをSentosa島に完成させたりといろいろ目白押しです。こういうことを大胆にかつ迅速に出来るのもシンガポール政府が一党独裁、野党が無いおかげですね。実際、リー首相が「デモクラシーは、発展を妨げる。」という発言をされているのを新聞で読んだことがあります。さらに、いま苦労している日本に対してアドバイスがありますか?の問いには、「日本は、皆の意見を聞きすぎ。あれでは事が進まない。」とまでハッキリコメントしてました。なんか複雑な心境ですが、実際そういう気がしますね。日本は、首相、政府がおもうように政治が出来ないのが現状ですから。

で、下の写真をつかってシンガポールのお国柄に触れてみましょう。これ、ERPっていって自動車や、バイクに対しての通行料をチャージする仕組みです。目的は、交通規制、渋滞緩和を目的としていて、曜日、時間帯によってチャージする金額がこまめに調整されています。(時間帯によっては無料のときも当然あります。)興味深いのがこれの影響力です。知人のお店をのぞきにいったらお客様が極端に少ない。どうしたの?って聞いたらERPが有料時間帯に入ったので街の中への車のながれが減ったせい。だとのこと。ERPで加算されるのは1ドル(=60円ぐらい)程度なのですがさすがシンガポール人、金目のことになると敏感に反応するようです。

スライド2.JPG

で、このERPでの課金の車側の仕組みがこの写真です。ERPチャージカウンターにゲートを通過した際に課金額が表示されて、そこにあらかじめ曾遊してあるプリペーとカードから金額が引かれる仕組みになっています。ちなみにこの写真はタクシー車内のものですが、それ以外にも迎車希望のお客様の情報が表示されるようになっています。ON Callといって携帯電話からでもどこからでも電話で迎車リクエストする仕組みがあるのですがOn Callした人がいる近くにいるタクシーにその情報が飛んでいって表示される。それを確認したタクシードライバーにその気があればそこでこのタッチパネルで迎車する意思表示をする仕組みになっています。スライド1.JPG

今回久しぶりにタクシーを多用しました。なんか料金が高くなった気がしますが、まだまだ日本などにくらべると気軽にのれる交通機関として便利です。この料金体系にもシンガポール政府の方針が反映されているとのことです。

いろいろなことが機能的になっていて、それでもって安全な国。シンガポールって本当に住みやすい国です。いつかまた、住んでみたい国ですね。いろいろな政府の政策などをみていても
シンガポールって政府そのものがマーケティングを意識的にやっている。そんな印象を受けます。これもすべてアジアの巨人”リー・クアンユー(Lee Kuan Yew, 李光耀)シンガポールの初代首相、現顧問相の偉業だとシンガポール人は認めています。僕もそう思います。(ちなみに現在の首相 リーシェロンさんは、彼の長男です。)
542px-Lee_Kuan_Yew.jpg

ではでは。
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