商売の本質 『前垂れ商法』 ~銀行王・安田善次郎~ [書籍・雑誌]
これもまた、安田善次郎ネタである。
戦前の商売人と現代のビジネスマンとの違いを言い表す表現だと思う。
『最近の起業家は、収益性の高いビジネスに力を注ぐが、
善次郎はもちろんのこと戦前の商人は、
”客あしらい”にもっと力を入れた。
客の気持ちになり、彼らの欲しているものを提供し、
彼らに気持ちよく帰ってもらうことで、
ひいきの客を作っている。
これこそ商売の基本であり、いわゆる”前垂れ商法” である。』 [1]
たしかに、ネットなどでの価格情報の流通などにより購入価格に機敏に反応する購買行動が目につく。
なんだかドライなビジネスばかりが目立つ昨今ではある。
だが、商売は人と人との信頼関係の下に成り立っている。
短期的には、価格コンシャスな反応も否定できないが、
長い目で見た場合重要なのは、やはり『この人から買いたい。』と思ってもらうことではないだろうか。
改めてそう思うのである。
ではでは。
[1]
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