LOG撮影ってなに?(その14)色空間とは③ 光源色の表現方法(その1) [動画撮影]
話を『光源色の表現』に移そう。
(それにしてもLOG撮影 ひとつを理解するのに色々な知識が必要になってくる。世の中知らないことばかり。今更ながらに日々精進と気づかされる。年取ってもやることある。と嬉しくもなるのであるW)
カメラは、出来事をありのまま記録するもであり、感動を伝えるためのもの。
道具としては、科学技術にカテゴライズされるが、
目的としては、芸術性と相性がいい。
今回のLog撮影に限らず、表現手法(芸術面)の学びだけではなく、自然科学(光学などの物理、数学、生物学)などの知識も要求される。
「説明してもわからないだろうから、深堀しない。」
「文系の人には、数式見せたらもうダメ。だから(半ば盲目的に)避ける。」
というのは明らかに間違い。
説明する側は、より多くの引き出しを持つこと。
そして深く考察できるだけの知識と経験を持つことが肝要。
その上で、説明する相手の興味や技量にあったレベル、
分野の話を適切に行うことが求められるのではないだろうか。
説明する場面が無さそう。説明の必然性が無さそう。だから
必要無い知識、経験だ。としてしまうのは間違いだと思う。
ということで今回も、信念と意志を持って
そこまで掘り下げるのか?!
という内容にまで触れてみたいと思う。
光の色の3原色RGB。
これは、よく耳にする言葉。
このRGBを混ぜて、様々な色が作れる。
このRGBを用いて色を表現しよう。というのが「RGB表色系(RGB color system)」である。
現在使われているのは、国際照明委員会CIE( International Commission of Illumination)が1931年に策定した国際表示法で、CIE-RGB表色系ともいう。[3]
[背景]ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『色を標準化する話が、20世紀初めころからすでに出ていました。初めは、色の見本を作ってその色を指定していたのですが、色の種類が増えてくると無数に見本を作らなくてはいけないので大変です。最近では、基準となる色を三色定めて、それらの色の混ぜ方で色を決めるという方法が普通に行われています。国際的に定められている基準になる色は次の三つです。』[4]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
基準となる3色は、下記3つ。
それぞれ色は光の波長で厳密に定義されている。
赤R 700.0nm
緑G 546.1nm
青B 435.8nm
波長と色の関係を先ず調べ、その色を実現するためのRGBの配合を調べる。(あくまで刺激値(人間の感度)を基準としているのがポイント。)
それをグラフに表すと下左図 a)のようになり、これを『等色関数(color matching function)』という。
だが、各波長において光の色の3原色の刺激値(感度)を測定したもの。つまりRGB表色系はあくまで人間の感覚基準なので、不思議なことが起こる。先ほどのグラフを見てもわかるように表現したい色(波長)によっては、赤Rの配合を負の値にしなくてはならなくなる。(また実際には、感覚的な3原色RGBだけでは表現できない色も存在する[3])
これは、青Bと緑Gの配合だけだと彩度Cが強くなりすぎる色(波長)の領域ができてしまうので赤R成分を引く。という作業でそれを解消することになる。[4]
赤R成分を引く。というのは不自然。そこで、機器による測色や表色や目の波長感度特性などを詳しく調べ(マイナス成分をなくした)たのが上右図 b) の『XYZ表色系(XYZ color system)』である。
現在のXYZ表色系は、国際照明委員会CIEが1931年に策定した国際表示法で、CIE-XYZ表色系とも言われる。[3]
次回は、光源色の表現方法(その2)。いよいよxy色度図に話しを移す。
これこそよく見かけるがよくわからない代物。理解を深めてみたい。
ではでは。
[1]Color Management Guide by Amaud Frich
http://www.color-management-guide.com/introduction-color-management.html
[2]Bruce Lindbloom.com
http://www.brucelindbloom.com/
[3]
[4]黄色の謎ー色度図を使う (構造色事始HP)
http://blogs.yahoo.co.jp/kozoshoku/45918309.html
(それにしてもLOG撮影 ひとつを理解するのに色々な知識が必要になってくる。世の中知らないことばかり。今更ながらに日々精進と気づかされる。年取ってもやることある。と嬉しくもなるのであるW)
カメラは、出来事をありのまま記録するもであり、感動を伝えるためのもの。
道具としては、科学技術にカテゴライズされるが、
目的としては、芸術性と相性がいい。
今回のLog撮影に限らず、表現手法(芸術面)の学びだけではなく、自然科学(光学などの物理、数学、生物学)などの知識も要求される。
「説明してもわからないだろうから、深堀しない。」
「文系の人には、数式見せたらもうダメ。だから(半ば盲目的に)避ける。」
というのは明らかに間違い。
説明する側は、より多くの引き出しを持つこと。
そして深く考察できるだけの知識と経験を持つことが肝要。
その上で、説明する相手の興味や技量にあったレベル、
分野の話を適切に行うことが求められるのではないだろうか。
説明する場面が無さそう。説明の必然性が無さそう。だから
必要無い知識、経験だ。としてしまうのは間違いだと思う。
ということで今回も、信念と意志を持って
そこまで掘り下げるのか?!
という内容にまで触れてみたいと思う。
光の色の3原色RGB。
これは、よく耳にする言葉。
このRGBを混ぜて、様々な色が作れる。
このRGBを用いて色を表現しよう。というのが「RGB表色系(RGB color system)」である。
現在使われているのは、国際照明委員会CIE( International Commission of Illumination)が1931年に策定した国際表示法で、CIE-RGB表色系ともいう。[3]
[背景]ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『色を標準化する話が、20世紀初めころからすでに出ていました。初めは、色の見本を作ってその色を指定していたのですが、色の種類が増えてくると無数に見本を作らなくてはいけないので大変です。最近では、基準となる色を三色定めて、それらの色の混ぜ方で色を決めるという方法が普通に行われています。国際的に定められている基準になる色は次の三つです。』[4]
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基準となる3色は、下記3つ。
それぞれ色は光の波長で厳密に定義されている。
赤R 700.0nm
緑G 546.1nm
青B 435.8nm
波長と色の関係を先ず調べ、その色を実現するためのRGBの配合を調べる。(あくまで刺激値(人間の感度)を基準としているのがポイント。)
それをグラフに表すと下左図 a)のようになり、これを『等色関数(color matching function)』という。
だが、各波長において光の色の3原色の刺激値(感度)を測定したもの。つまりRGB表色系はあくまで人間の感覚基準なので、不思議なことが起こる。先ほどのグラフを見てもわかるように表現したい色(波長)によっては、赤Rの配合を負の値にしなくてはならなくなる。(また実際には、感覚的な3原色RGBだけでは表現できない色も存在する[3])
これは、青Bと緑Gの配合だけだと彩度Cが強くなりすぎる色(波長)の領域ができてしまうので赤R成分を引く。という作業でそれを解消することになる。[4]
赤R成分を引く。というのは不自然。そこで、機器による測色や表色や目の波長感度特性などを詳しく調べ(マイナス成分をなくした)たのが上右図 b) の『XYZ表色系(XYZ color system)』である。
現在のXYZ表色系は、国際照明委員会CIEが1931年に策定した国際表示法で、CIE-XYZ表色系とも言われる。[3]
次回は、光源色の表現方法(その2)。いよいよxy色度図に話しを移す。
これこそよく見かけるがよくわからない代物。理解を深めてみたい。
ではでは。
[1]Color Management Guide by Amaud Frich
http://www.color-management-guide.com/introduction-color-management.html
[2]Bruce Lindbloom.com
http://www.brucelindbloom.com/
[3]
カラー図解でわかる光と色のしくみ なぜ空は青く虹は七色なのか? どうして花は彩り生物は光るのか? (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 福江 純
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/08/13
- メディア: 新書
[4]黄色の謎ー色度図を使う (構造色事始HP)
http://blogs.yahoo.co.jp/kozoshoku/45918309.html
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