「もう一度目の前で失敗をやってみせてくれ」(大野耐一さん) 凄みを感じます。いまは失敗が許されない時代?本当だろうか。そう思い込んでいるのは、我々自分たちの思い込みなのかもしれない [書籍・雑誌]

今更ながら、トヨタに関していろいろ自分なりに調べている。やはり、トヨタといえばトヨタ生産しシステムが思い浮かぶ。トヨタを印象付ける言葉だ。

 失敗から学ぶ。失敗は隠さず、みんなの目に触れるところにだす。そして、何故、何故、何故、何故、何故を繰り返すことで本質を追求する。という。

 これは僕が、学校で触れることが出来たワークデザイン、機能展開にも通じるものがある。というか本質的には同じものかもしれない。と最近になって思うようになってきた。なにかの事象に対して、その目的は?を繰り返すことでその事象が果たすべき目的は何なのかを突き詰める。より高い次元の目的になればなるほど、本質に迫れるのと同時にその目的を達成するための方法に自由度が増える。それによってブレークスルーが生まれる。

トヨタの何故なぜ、なぜ。に戻ると、なぜを繰り返していくうちにその現象の原因の本質が見えてくる。それを解決する方法も結果、選択肢が増える。というものだ。

先日も記事としてとりあげた、若松義人さんによる例え話、
5+4=□
□+□=9
「ひとつの目的に対し、その手段なり方法は非常に多い」[1][2]
もそれを言い当てている。

でやはり、また同じ本からの抜粋であるが、この言葉の迫力に圧倒された。

「失敗は目でたしかめる。”目の前でもう一度失敗をやってみせてくれ。”」(大野耐一さん)
過去に失敗した。と聞いたからといって納得するようではいけない。アイディアは、とりあえず自分で試してみる。もしうまくいかなかった場合でも、失敗は自分の目で確かめることが大切だという。

大野耐一さ.JPG

「以前にやったことがありますが、失敗しました。だから、こういうやり方の方がいいんですよ。」
失敗者の話を聞いただけで納得したり、実行をためらうようではダメ。というのがトヨタ流。

たしかに、失敗談を聞いて参考にすることも大切だろうが、失敗した時と環境もちがえば、試す人も違う。大いに試してみることが大切だというのがこの教えだ。


それにしても
「もう一度目の前で失敗をやってみせてくれ」という語気には、物凄い迫力、気迫を感じてしまう。

いまは失敗が許されない時代?本当だろうか。そう思い込んでいるのは、我々自分たちの思い込みなのかもしれない。とさえ思えてきた。

ではでは。


[1]

「トヨタ流」自分を伸ばす仕事術 (成美文庫)

「トヨタ流」自分を伸ばす仕事術 (成美文庫)

  • 作者: 若松 義人
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2002/01/31
  • メディア: 文庫



[2] 「5+4=◯」と「◯+◯=9」(目的と手段。例え話)の話
http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2014-05-17
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