ビジネススクールは、役に立つのか? [よもやま話]

かく言う僕も現在ビジネススクールに通う社会人学生であるが、いまは夏休み中。多くの課題レポートも提出し、ホットしたこの瞬間に普段ぼーっと考えていることを言葉にしてみようと思う。あくまで個人的な意見、持論でしかない。自分の今現在の理解と思いを綴るとこうなる。という記事である。

(学校がある期間の)平日は、昼間は職場で働き、19時〜22時までは大学で講義を受ける。授業のスタイルは講師、教授によって様々だが、双方向のやり取りで授業を薦めるパターンが多い。加えてグループワークが好きなのもビジネススクールの特徴だろう。課題が時々でるが、それをグループ討議して次回発表。というのが多い。
 その狙いの一つには、グループで何かを成し遂げることを学ぶこともカリキュラムの重要な要素と考えている事。もう一つは、大勢で語り合う事により生まれる集合知なるものを体感させてやりたいという思いなのだろう。グループ討議を重んじる方が多いのも確かである。とくに社会人経験のある学生間の議論には、自分の業務経験をベースにした話、所謂引き出しネタを多用することも多い。その内容は、自分にとってなじみの無い業界の話が聴けたりして興味深いのも確かである。こういう授業の運営をするのは、学校側、講師側にもそういうやり取りをして欲しい。といった思いが込められているのだと理解している。

 ただ、このグループワークというやつ、なかなか曲者なのだ。授業の選択方法によって違いはあるが(僕のようにほとんど例外無く毎晩22時まで授業を取っている学生にとっては)グループワークをいつやるの?という限られた時間をどうやりくりするかという課題だ。みんな集まれる時間帯ということで結構22時以降にあつまってやることが多いので非常にキツい。
たしかにインターネット全盛のこの時代、Skpeや、Facebookである程度の作業も進める。でも、実際は、仕上げはやはりFace To Faceにならざるを得ない。時間のやりくりを複数人の間でやることになるからかなり高度なTime Management(の訓練?)になる?(笑)

 ここで多少、引いた視点での話にしたいと思う。グループワークや授業を受けていて思う事がある。そもそもビジネススクールとは何の為に存在するのか。はたまた表現を変えると、集う学生は何を求めてビジネススクールに通うのか。大別して2つあると思う。ビジネススクールをマネジメント養成所。軍隊で言うと士官学校的な存在と考える。決して経営者養成所ではない。と考えるスタンス。もう一つは、経営者、アントレプレナー候補を要請。もしくは起業家精神を育み、ビジネススクール在校中もしくは、修了後に起業する学生を何人か輩出したい。と考える学校方針である。

 経営者とは意志をもって決断することが求められるが、マネジメントは、その経営者の意志を汲み、いかにそれを愚見かするかの手法を戦略を立案する立場。何れにしても経営者、トップとはなんたるものか。を理解を深めることが求れることになる。マネジメントの立場でも経営者の考える所はなにか。経営者のマインドとはどういうものなのかが理解出来ていないと、経営のサポートは出来ないからだ。

 で冷静に、先輩、同期、後輩の発言や振る舞いを観ていて思う事がある。経営者を意識している者があまりにも居ないということだ。
たとえば、授業での発言やグループワーク等でも、とにかくフレームワークもしくは、そのアレンジを使ってやたら滅多らデータを分析してその上で考える。なにか見えてこないかな。というスタンス。これは明らかに実践的ではない。現実離れしている。ストーリーはデータから出てくるものではない。論理的であることは必要であるが、どこにも存在していないケースを自分が作っていると認識しながら夢を描き、方向性、シナリオを考えることが経営の根幹だと信じている。
 また、実際の起業においては数字を振りかざしても、グッとくるものが無いとまったく機能しない。論理性があろうと、熱い心を感じない物で人は本心から動かないものだ。さらに言うと、前例や常識にとらわれた考え方ではなく、意志をもってどうするか。それを実現させるために誰に何をさせる。権限を与える。その方向性と目標値、そして時間設定を考えることが本当の経営だと思う。

 しつこいようだが、繰り返したい。たしかに授業や教科書的で習ったフレームワークとか用語とかはふんだんに出てくるデータ分析もそれっぽく出てくるが、本質はついていない。データ分析そのものにも意志が見えない。手に入れたデータをとにかく使いたい。というのが見えてしょうがない。自分は、どうしたいのか自分だったらどうするのかが無い。のだ。ここで言う本質とは、会社、組織に変化を生ませるには、どういうアプローチが必要かを考えながら分析、ストーリーづくりをするとうこと。実際に苦い経験や苦しい体験がベースになっている人は、”とにかくなんとかせねば。”を経験しているので、考察、作業の入り口がそもそも違う。

標題に掲げた”ビジネススクールは、役に立つのか?”に対して僕自身の考えをまとめてみよう。ココまでの展開からは多少の飛躍を感じるだろうがそれも恐れずに表現してみたい。

 ビジネススクールは、役にたつ! ただ、人に依る。本人がどういう姿勢で向かい合うか。どのような目的設定をするかなど次第だ。僕の場合は、40才後半に入学した奥手派。だがそのお陰で実務経験は多岐に渡っているし、僕也の修羅場も経験している。加えて、ビジネススクールで学んだこと、気付きなどを実務に投入しやすい会社でのポジションにいる。実際、得た気付きや、発想を実務に投入したことが多々ある。経営の根幹にちかいところでだ。それに気づいている人もいれは、気づいていない人もいる。これは、ひとえに経営リテラシーが見なしも十分に備わっていないのが日本企業の特徴だからだと思っている。

 これが僕の主張。よってもって、経験値が余り無い人。経営に影響を及ぼすことが難しい人にとっては、実感をもって、ビジネススクールは、役に立つ。とは思えないだろうと思うのだ。年齢は尺度、目安でしかないのも確かだが、大企業の場合は、やはり年齢がある程度に達していないとそういう条件には到達しないのも事実。
 経験してから学ぶか、学んでから経験するか。僕は、経験を十分にしてから学ぶのが良いと今でも信じている。そういう人の口からは、役に立つ。という言葉が自然に出てくる。ことがイメージ出来るのだ。

ではでは。





8月にも入るとビジネスククールもご多分に漏れず夏休みに入る。この休み期間中にも1単位15ターム(1ターム90分を15回にて)構成されているのだが1単位要は、90分x15回を5日間ていど(1日に90分を3回かつ、5日間連続)というのがあったりするので学生によっては、8月中旬まで休み感覚にはなれなかったりする。

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