二人のオヤジに大きく影響された。馬淵澄夫氏。 [講義・授業]

先日の授業は、馬淵澄夫衆議院議員がゲストスピーカーだった。お恥ずかしながら政治に興味がない僕には予備知識がなく、授業の直前にネットでプロフィールを確認。最低限の理解をして臨んだ。

今回の講演全体を通して感じたことそれは、大きく3つ。①馬淵さんが総理大臣を目指しているというのがびっしり伝わってきたこと。②実行力が売りの政治家であること。③判断以上に決断が出来る人である。

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①総理大臣を目指している
 彼自身は、民間建設会社で働いた、さらには経営もした後に代議士になっているわけだが、その就職の際の理由が、まず代議士になるための準備。それも土建屋から一国の総理になった田中角栄氏に憧れたからだそうだ。いわゆる彼にとってのロールモデルは、角栄氏。正直にコメントしていたがその当時は崇高な気持ちと云うより、政治家として成功して金儲けしたい。という気持ちが強かったらしいが。(以前、元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんが言ってた。○○さんのようになりたい。世界ランクTop10の選手ならどういう振る舞い、プレイをしているか。歩き方、仕草まで真似ようとした。そういうのをロールモデルを持った。ただ、そうやっていくうちで思ったことは、「自分は、自分だ。」これは本質的に保つ必要があって、他人に成りきる必要はない。良いと思ったことだけを取り入れて行く。そうやりながらランキングも確かに上がっていった。と。) まあ、そうやってみているとなにやら田中角栄氏がダブって見える気がした。
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彼の代議士になろうと思ったきっかけなどを聴いていると、いやはや、なんともストレートな方だ。と正直思った。と同時に、以前、たしか内田和成先生の授業での言葉「君たちは、就職したのか就社したのか。どちらかハッキリさせた方がいいぞ。就社したんだったら、会社のトップ社長を目指すべきだし、就職したのだったらその道のトッププロを目指さなきゃ。」を思い出した。
 そういえば、僕って何を考えながら会社行っているんだろうか。好きな会社に勤めて、そこそこ(?)好きなことやらせてもらって。。。。何を目指しているんだろうか。会社のトップ?それともその道の超スペシャリスト?怪しいなと自分自身思ってしまった。好きで、好きで選んだ会社ではあるが、トップを目指しているわけではない。(→就社したわけではない。)かと言って、何かのAuthorityになろうとしているわけでもない。自分自身どうありたいか。を再考しなければならないのだろう。ちょっぴり情けなくなった。

 その影響だろうか、最近”起業”に興味を持ち始めている。我が社のトップを目指す。自分でもなんかイメージ出来ない。できないものはしょうがない。ならば、その道の超スペシャリスト。を目指してみようか。となる。その為の近道は、密度濃い実体験をすること。修羅場を経験することだと思っている。僕の場合、興味の対象は、マネジメント&マーケティングだ。その実体験を手応えを持って経験するためには、起業するのが手っ取り早いし確実。会社側にそういう場を与えてほしいと訴えてもなかなか叶えられないこの現状を考えると確かな手段である起業家への道というのが良さそうに思えているからだ。(会社には、販売会社の社長をやらせて欲しい。と言っているのだがどうもいい答えをもらったことがない。かつそんな雰囲気すらない。)この事業をやりたい。というのは明確になく、経営者としての経験を積みたい。というところに課題もありそうだが、僕本人自身は、自己実現、自己能力開発そのものに興味があるのだからしょうがない。実業家、そしてその経験を活かした生き方を死ぬまで続けたい。それえが僕の夢。馬淵さんの話を聴きながらそんなことを考えていた。

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②実務能力、実行力が売りの政治家である
 これに関しては、2003年に初当選。既に大臣を3回経験。という経歴に表れている。
また、馬淵代議士は、国交相時代に自民党の問責にあったが、問責にあうぐらいでないと事をなしていると素人目には見えない。(詳細は知らないが、河野太郎氏などによると、もとは前任の前原大臣自体のことが原因になっていて、馬淵大臣が悪いわけではない。らしいが。また同様に川野太郎氏のブログのコメントによると、前原代議士は、八ッ場ダム、JAL、尖閣問題、原発輸出等々、自分が始めたことが、みんな中途半端で終わっている。世論調査の人気は高いかもしれないが、リーダーとしての手腕はどうだろうか。ともある。)

で、どこに彼の実務能力の高さの秘訣があるか。だが、馬淵氏によると、組織の特性を理解していることだと思った。20代後半から幾多もの救済型M&Aを手がけた。起業を再生した経験を持つ。その中で大切にしたことは、命令するのではなく、お願いすること。を徹底したそうだ。いくらM&Aを仕掛けた側だとしても、所詮その業界のことに関してはど素人。偉そうに上から目線で命令しても現場は動かない。買収された側の能力を引き出すことに徹した。尊重する立場を取ったことで成功に結びつけた。この知恵は、M&Aの総元締めである親会社のトップ”オヤジ”によるアドバイスだったそうだ。”行ったらな、絶対命令したらあかんぞ。馬淵。お願いするんや。” この経験が現在にも活きていると主張。たとえば国交大臣になったとしても、その分野に関してのことは、その道のプロ達(官僚)の知識、経験にはかなわない。命令するのではなく、お願いする。の姿勢で進めている。実務運営が上手くいかなかった民主党大臣が多いのはそのせいだともコメント。反面、その辺がうまかったのが自民党。族議員というもので関係省庁との繋がりをつよめることで安定した政治運営を可能にしていた。それが行き過ぎ、シガラミが出来てしまったのも確かだが。
 単身で乗り込む経験を企業に務めていた頃に一杯してきた。そういう修羅場を多く経験してきたからこそ掴んでいるものがある。といえそうだ。

これに付随して面白い話を紹介してくれた。これもまた、工務店勤務時代の”オヤジ”からのメッセージだそうだ。
「(馬淵、)お願いをしたら。お礼をしろ。」
えっ、そんな必要あるんですか?
「当たり前だろう。お願いをしたらお礼をするんや。だだし、お礼はタダや。給料はあげたらあかんぞ。」

なにやら”商売”というものを感じさせられる話だった。決して、ビジネスという言葉が持つイメージとは違う泥臭さと本質を感じた。

③判断以上に決断が出来る人である。
 常日頃から、経営者(トップ)には決断力が必要だ。と僕も思っている。馬淵氏にはそれを感じる。実際彼自身その重要性を強く意識している。と感じさせられる話が多かった。
 特に印象づけられたのが、東日本大震災のときの福島原発事故の対応にあった時の彼の行動の数々だ。
極限での判断、決断を求められた時に彼がとった行動の数々は、決断力を感じさせられる。死ぬかもしれない状況に自らが率先して望む。そしてそれに同行してもらう人間を決める。決断とは、正解が無いものにたいして誰かが決めなくてはいけない状況で必要になるもの。参考意見や、情報を集めることができたとしても最後に決めるのは一人のトップの腹で決める。もの。確固たる信念と胆力がないと成し得ないことだと思うが、馬淵氏にはそれがある。と強く感じさせられた。
 蛮勇を発揮してもしょうがない。まずは、現状把握。一人ではできない。まずは、考えずに動け。という人がいる。現状を知るために動けという意味だと考えてほしい。単純に実行に移しているわけではない。という主張にもなにかグっとくるものを感じた。

◎おわりに
 授業の一貫でゲストスピーカーの話を聴く。その授業のテーマは、「リーダーシップ」なのだが、今までのゲストの多くは、リーダーシップとは直結しない話、テーマが多かった。それらとは違い、馬淵さんは、終始リーダーたるもの。を話題にしてくれていたことは何よりも嬉しかった。話の節々に福島原発事故への対応の話が盛り込まれていた。極限にちかい状況での話には、いろんな要素を煮詰めた状況をイメージさせるものがある。余計なモノがなく、凄く凝縮されてて、自分のもったテーマを考えるのに大変有効なのだ。と今回も感じた。

参考:(株)ウーブル・ロールモデル研究所 HPより転写
http://www.oeuvre.co.jp/program/index.html
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ではでは。
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