映画ソーシャル・ネットワークを観た。(まだ観ていない人は、この記事読まないこと!) [映画]

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いまシンガポールに向かう機内でこれ書いている。たった今、話題の映画ソーシャルネットワークを観た。
Facebookの起源というか、彼のモチベーションはどこにあったのか。映画の中では、かなり単純というか若者らしい欲求とエネルギーの賜物がFacebookということだった。友達と会話したい、友人知人が何しているか、自分が何をしたかを友人たちと共有したい。知りたい、知らせたい。で、女性にもてたい。そしてヤリタイ(下品だが事実本能だからショウガナイ。)。そういう思いをもったITオタクマーク・ザッカーバーグらが作ったのがFacebook.

それによって世代を超えても若者文化、欲求には違いはなく違うのは、ツールが違うだけだ。という考えをまた強くした。確か、以前に秋元康さんの講演会で聞いたことがある。それを思い出した。たとえば、若者がハマるのは、音楽、恋愛、ファッション。これって世代が変わっても基本的に変わっていない。変わっているのは、方法(ツール)だけだ。音楽(レコード→CD→インターネット配信)、恋愛(交換日記→SNS:Facebookなど)、ファッション(その時々の流行を追いかける。)などなど。
映画の中で描かれた、この青春群像と彼がやったこと。それによって以前の状況に変化を起こした内容を整理してみる。

冒頭で主人公マーク・ザッカーバーグが好きな彼女とちょっとしたことから大喧嘩をしてしまう。腹いせに彼女の悪口をいいふらす。(昔なら言いふらす。いま、ブログ。)
そののりで、ちょっとした仲間との悪ふざけで始めた友人知人関係者女性の美人ランキング付する。(これって結構男性なら好きな遊び。女性の方々、不快でしょうが許してやってください。そういう生き物なのです。とくに若いときはこういう悪ふざけ大好きです。昔なら、電話とか飲み屋のあつまりなどで。いま、彼らはインターネットを使った。)
で、最後はFacebookを作ってSNSを作る。(ちょっと違うかもしれないが、学生などは友人のネットワーク形成に躍起な奴って昔もいた。昔は、電話とか飲み屋で。でそれが電子メールとか駆使して、いまはSNSを多様している。)
とっくにお気づきだと思うが、やりたいことは変わっていなくてそれが簡便になって規模が大きくなっている。それを可能にしているのがインターネットということ。つまり、題名であるソーシャルネットワークも昔からあった。それがFacebookなどで広がり感が飛躍的に大きくなったということだろう。それによる社会的影響力も巨大化した。(Facebookがトリガーになって市民運動がおこり、専制政府が崩れた例もあるぐらい。)

もう少し、観ていて印象になったポイントにいくつか触れておく。
Facebookを作っている本人マーク・ザッカーバーグにもFacebookというもがどう変わっていくか。可能性を見せるものか分かっていない。別にとことん、コンセプトや未来図が描けているわけではなく見えている範囲で面白いと思えたから作った。それが自分の想像を超えた成長、進化を遂げていくというのだ。実際、主人公が「ファッションと同じでFacebookは、完成しない。(変わり続ける。進化しつづける。)」これがそれを物語っていた。

Facebookの創世期にナップスターを開発したショーン・パーカーも絡んでいること自体知らなくて驚いたが、その彼のアドバイスで始めは、The FacebookとネーミングしていたのをTheをとってFacebookにした。「Theが無い方がクールだろう。」彼自身は、のちに薬物で逮捕されるが、彼の果たした役割も大きかった。ことが動くときは、不思議な連鎖が運命で決められていたかのように絡み合う。もし、あの時XXだったらこれは無かった。ということが無数にあるがこれもそういう神話性を感じさせる。不思議だ。

Facebookの巧妙なところは、やはり巧妙な排他性だろうか。社交が目的ではあるがだれとでも。というわけではなく心地よい相手としかコミュニティを作らない仕掛けが良く出来ている。ハーバード・コネクションというFacebookに似たコンセプトを考えている面々も出てくるがFacebookとの決定的な違いは、閉鎖性。ハーバード大学のドメインを持っている人間のみが操れて、優越感を感じたい。というのとは、Facebookのフレキシブルさは違う。閉鎖性は無くすが、排他性は残す。絶妙だ。

僕がCEOだ、なめるな!「I’m CEO, Bitch !」と名刺に書け。とショーン・パーカーがマーク・ザッカーバーグにアドバイスしたシーン。これも心に残った。いくらITリテラシーが高くて頭がよくても(東海岸の古い)社会では、子供扱い。投資話とかビジネスの本質のところには入れてもらえない。だから、文句を入れろ。ちょっと乱暴だがおもしろかった。おなじアメリカでも東海岸と西海岸とでは、ビジネス環境が大きく違うという描写も絶妙だった。こういう優秀な学生が起業することにたいして積極的支援をすることで有名なスタンフォード大。FacebookもGoogle同様、結局スタンフォード大付近に居を構えた。場所は、ビジネス環境の違いを生むんだな。とつくづく感じた。本社の場所を変えるだけですごいインパクトが生じる。その典型だろう。(すべては、人。その人との出会いを作るのは場所という環境要素が大きいのは間違いない。)

で、エンディングの部分で主人公がケンカした彼女エリカ・ブライトのFacebookページを眺めているシーンになる。なるほど、それがメッセージか。Facebookを作るきっかけを作った主人公の彼女。結局はエリカ・ブライトがFacebookを作った。作らせたんだな。新しいもの凄いものを作る優秀な男性も凄いが、その動機付け、エネルギーを引き出してしまう女性というのは、やはり凄い。とてつもなく凄い存在だ。
ではでは。

では、では。(シンガポールのホテルから発信。やっぱり暑い。シンガポール。良いことだ。)


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