脱「ひとり勝ち」文明論。(シンガポールで成功事例をつくりませんか?) [講演会・セミナー]

俯瞰的な考え方、捉え方。脱「ひとり勝ち」文明論。http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/2010-06-20 の続編です。

講演会などに出かけるとその講演者の方の本があれば読むようにしています。読書があまり得意(?)でなかった僕には、いちど筆者の顔をみたことがあって、話を聞いた事があるとなると比較的スムーズに読める。というのと、やはり聞いたことが復習出来るという利点があるからです。

脱「ひとり勝ち」文明論

脱「ひとり勝ち」文明論

  • 作者: 清水 浩
  • 出版社/メーカー: ミシマ社
  • 発売日: 2009/06/05
  • メディア: 単行本



読む前と読んだあとで印象が変わることは無いのですが、理解の深さ、記憶の定着度合いには差があるような気がします。まあ、学生時代、予習(宿題含めて)、復習もロクスッポやらなかった僕としては相当な進歩です。勉学エリート(学歴が良いひとをそう呼んでいます。社会的なエリートと必ずしも同意義ではない。というのがポイントです。)の方々からすると、ようやく気づきましたか。って所なんでしょうけどね。

詳しくは、以前書いた僕の記事をみていただきたいのですが、清水浩さん(慶応義塾大学教授)って、電気自動車開発に情熱注いだ技術馬鹿。へんなおじさんと以前は思っていたのですがもっともっと壮大なスケールで物事をとらえ、事象にあたる。政治家のような視点もお持ちの方なんだなーっとツクヅク感じました。「イノベーションのジレンマ」とか、日本の閉塞感などとくだらない事を言っている暇があったら、「ひとり勝ち」(いままでのような先進国だけがハッピー)な世界から脱却して人類全員で幸せになろう(脱「ひとり勝ち」文明論)。そのためには、日本人の果たすべき役割は、ぼくら日本人が思っているより大きく、もしかしたら日本人にしか出来ない。いくら「経済大国」だ、高品質な物を作る国だ!といっても決して尊敬されることが無かった日本人。その日本人が本当の意味で世界に貢献して輝かしい成果を出すべき時だ!!そういう流れを作るのが政治。それを突き動かせるのは世論しか無い。というのが清水浩さんの主張。僕も本気で思いました。

こういう新規性の高い技術は、実際にマーケットに導入して初めて評価される。技術的な開発投資、実社会への導入能力(スケールメリット)、その効果測定などの点を鑑みるともしかしたら、シンガポールという国を使って電気自動車を導入し、成功事例を作るのが成功の近道かもしれないと思います。日本、日本。と拘る時代ではない。という考えは清水さん同様です。だったら、清水さんにシンガポールで成功事例を作ってもらうのも手なのかもしれません。国家規模で技術に投資してくれますし、中長期で物事が決めやすい国の体制にある。人的投資も惜しまない。日本がだめならそういうてもありそうですね。(実際、清水さんはいろんな国の方々と交流をもたれていて技術提供の話もされているそうです。僕のおすすめは、シンガポールですね。長年シンガポールに対して悔しい思いをしているマレーシアかも。)

ではでは。

(余談;ホンダもプラグインタイプの自動車を3年後には販売する。先日発表したらしい。どの年が起点になるのか分からないが、「清水さん曰く、古い技術が新しい技術に変化するのは僅か7年」2015年ぐらいには一気にプラグインタイプの電気自動車が主流になっているかもしれませんね。)
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