ブランドに対しての思い。考え方。 [よもやま話]

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このロゴ知ってます?Li-Ning.(リーニングと発音するらしいです。)中国のスポーツブランドです。いろんなスポーツ用具を出しているようですが、僕が気にしてみているのがバドミントンです。日本では、あまりメジャーなスポーツとはいえないのかもしれませんが、世界的に人口の多い中国、インドや勢いのある東南アジア諸国では、大変人気のあるスポーツです。余談ですが、これから益々影響力をもつ国でビジネスを成功させたいなのなら、バドミントン、卓球、クリケットなどに興味、協賛することが大事になってくるのではないかと思っています。そういうところに赴任者を送るのなら、その赴任者にゴルフをさせるのもいいですが、バドミントン、卓球、クリケットなどを覚えさせ、現地の人と一緒にたのしませる。溶け込ませることもプランに入れるといいのでは。と思っています。ちなみに僕もシンガポールに駐在していたのですがバドミントンを始めたお陰でシンガポール人(中華系、インド系)、マレーシア人など友人が出来ました。そういうネットワーク、コミュニティ作りが今後ますます大切になる気がします。日本人だけでビジネスやっている場合じゃない、いかに全体で成長していくかハッピーになるかが鍵だと思っています。あまり日本、日本。ってこだわるから変な閉塞感にさいなまれるのです。

で、話をもとに戻します。バドミントン用具のブランドといえば、ダントツでヨネックスです。それは、日本に限らず、東南アジアでもダントツブランドです。(ちなみに、バドミントンが人気スポーツなシンガポールなどでは、日本であまりみかけないブランドもラケットなどをだしています。あまり注目されていませんが、実はバドミントンはスポーツブランドのなかで注目すべきカテゴリーになっている気がします。その影響が日本でも出てきているようで先日、日本のラケットショップにいったら、HEADや、WilsonなどのTennisラケット注力ブランドがバドミントンラケットを販売していました。当然、東南アジアでは以前からありましたけど。)

このLi-Ningって中国ブランドなのですが、いま急激にヨネックスを追いかけようとアクションをおこしているブランドなのです。ブランドでは、ヨネックス。バドミントンの強い国は、中国。というのが最近の状況で、その中国選手は、ヨネックスを使っている。という最強の組み合わせもあって、ヨネックスがマーケットシェアの大半を持っていた。と思われます。この昨年ぐらいからその図式をこのLi-Ningが壊そうと仕掛けてきたのです。中国ナショナルチームのオフィシャルスポンサー(用具提供含む)をこのLi-Ningが始めた。さらには国際大会のいくつかの冠スポンサーをYONEXに変わって始めたのです。シンガポールなどにもアンテナショップまで開いています。売上げのほどは、わかりませんが露出度をあげている。それも世界トップランクの選手をAmbassadorに。中国および、東南アジアをターゲットエリアに定めてのアプローチです。(写真は、世界No.1プレーヤー林丹(リン・ダン)です。かれもYONEXのラケットからLi-Ningに持ち替えました。スポーツ用具に有名選手をアンバサダーに使ういう手法ってそうと有効のようです。Nike、adidasはもとより、僕の中で印象てきなのがSALOMONスキー,Babolatテニスラケットそして、YONEXのゴルフクラブ。先日品川でやっていた新製品層入会でもDealerさん、それもゴルフ用具目当てっぽいDealerの社長っぽいひとがたくさんうろうろしていましたよ。石川遼効果でそうとうプラスのインパクトが出ていると想像します。今回のバドミントン広告に関連付けて洞察すると、YONEXの広告費用の使い方、社内でも相当シフトを進めた可能性がありますね。Golfも大事ですが、Badmintonへの投資も続けるべきだとおもいます。)
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これは、上海のアンテナショップ。シンガポールでは、iON(アイオン)の地下にあります。
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なにやらこのLi-Ningというロゴの形がどこか他のブランドのパクリだとか言っている人も居るらしいですが、ブランディングのアプローチとしてはかなり思い切った戦略、王道で攻めていると思います。そういう意味で好意的にみています。中国では、ブランドは創れない。というコメントもみたりしますがこのLi-Ningに関しては、例外かもしれませんね。
(ブランドに必要な物語性もちゃんと備えていますし。)
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ブランド対しての考え方、中国の方と日本の人とも違う。ヨーロッパの人に関してちょっとだけ。これ見たかたもいらっしゃるかもしれませんが英国Nissanの広告だそうです。これ観てポルシェはカンカンに怒ったそうです。そりゃそうでしょ。無断でブランド(エンブレム)を使われたら怒っちゃいますよね。アメリカ発、日本発のブランドの大半は、文字をブランド商標化していますが、ヨーロッパブランドの多くは、家紋のような位置づけでブランド商標を決めている。そういう背景からもブランドにたいしての考え方、捉え方に違いが出ますよね。そういう意味で日本にも本当の意味でのブランドは育ちにくいのかもしれません。(少しでも高い値段で売ろうとするヨーロッパブランド。安い値段で高品質なものを提供しようとする日本ブランド。この点であきらかに違いを感じます。)
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ではでは。
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