間接的に物事の動きを観る。

商品に寿命がある。それは芸能界においても顕著だ。という話は以前にも触れたことがありますが少しだけこの話題を。


ちょっと前までは、ＳＭＡＰが全盛で「キムタク」が持てはやされていましたがいつの間にか嵐の時代になっていますね。それも凄い勢いで。日本のメディアは、広告代理店ふくめて密接につながっていて一緒に動いているからこの辺りの動きはハッキリ分かります。”誰が流行るからこのタレントつかうと視聴率が稼げる。こっちのメディアでもこの期間に前面に押し出してプロモーションして露出するから間違いない。”相乗効果をつかって一気にすすめるやり方をすることが背景にあるようです。だからだと思います。ひとりのタレントがいろんな企業の広告を同時期にやる。ことが多い。そのチャンスを活かせればタレントとして成功もするし寿命も延ばせる。そういう循環のもと業界が動いているからでしょう。おそらく震源はいつも広告代理店と思われます。今後は、インターネットの果たす役割が大きく違った動きが出てくると予想できますね。

そういう流れを推し量るに便利なのが、笑っていいとも。この２８年間の長寿番組のレギュラーってそれなりにその時代の流行を表現してくれますよね。いま、SMAPのメンバーが４名もレギュラーに名をつらねていますが、もうすぐ嵐に置き換えられるんじゃないかなと思っています。ただ、この話を妻にしたら、「いいともの」勢いと、「嵐」のバラ売りにちょっと疑問があるとのこと。（ＳＭＡＰの5人は、おのおのが個人でバラで出演してもやりこなせるキャラクターだけど、嵐はメンバー全員もしくは、複数でそろわないとバラエティでは持ち味が出せない。とのこと。ちなみに妻は「嵐」の大ファンなのでファンとしての心配事としてコメントしてました。）どうなるかは分かりませんが、今後が楽しみです。

露出度が人気を押し上げる効果、高感度を高めるというのはありそうです。僕も嵐にたいして好意的になってますから。




もうちょっとだけ、題名にちかい話を。新規性の高い製品を開発、量産していくうえで大事な指標になるのは、マーケットサイズです。さまざまなアプローチがありますが一般的に、ビジネス計画を進めて行く上でまず、①市場規模を予測する。②その市場で何％のマーケットシェアを獲得する。よってもって③そのシェアを獲得するには、何台規模の生産設備および、材料の準備をする。という風に計画に落とし込みます。すべては、前提、仮定でしかありませんがそのプロセスを経ないとなにも決まらない。で、新規性の高い製品、カテゴリーであればあるほど市場規模の読みが大切になります。グローバルな市場で考えるともっとややこしい。新興国と先進国のマーケットのサイズ、判断基準になるものも違うので当然、予測の手法もちがってきます。多少、具体性にかけるので例を出しましょう。ちょっと前だとデジカメがそれに相当しますね。フィルムカメラからデジタルカメラへ。使い勝手などを理由に製品の置き換えがおきたのが先進国。だから、過去のデジカメの市場の伸びと普及率などから市場規模はなんとなく読めるわけです。反面、新興国においては、カメラというものが一般的に存在しなかった。加えて、世界規模で新興国の購買力が伸びている。ようするに豊かになってきている。という要素があります。で、たとえば横軸に一人当たりの購買力平価ＧＤＰpppを、縦軸にデジカメの市場規模をプロットするのです。直接的に読むのが難しい数字を他の数字と相関関係があると仮定して推定する。当然、ＧＤＰppp自体もなんらかの手法で予測するひつようはありますがデジカメ市場規模を直接よむよりは判断材料がそろっています。そういう予測を国ごとにやる。そういう手法をとることで国ごとの特殊事情が無視、吸収できるというのが味噌です。当然、この手法は、カメラの普及率がひくく、これからのマーケットである必要があります。実際この手法で市場規模を予測しましたが、結構いい線いってましたよ。あとは、グローバル市場全体での合計をざっくり計算してみて、自分が国別に計算した数量の総計を比較してチェックする。あまりにも妙だったら、再計算。ってのが流れですね。

なにかを見て、なにかを感じる。予測する。意識的にも無意識のうちにもいろいろ我々やっていますね。

ではでは。

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