道具選びの大切さ。 [よもやま話]

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3歳になる愛娘は、おてんばで手におえません。じっとしていないし言う事一切聞きませんら。
でも、嬉しいことにお父さん大好き。って言ってくれるので、なんかもう~っ。平日なんかは
「一緒にお父さんといたいから、会社いかないで。」なんて涙ながらに言われたりしてもう親冥利につきます。と親バカ、のろけはそこまでに。

で、週末の遊び道具にこんなん買っちゃいました。スポンジで出来たボール&バット。3月だというのにまだ結構庭であそぶには、厳しいので部屋のなかで遊べるもの。でもって、3歳の娘の身体能力にあったもの。ってことで選びました。スポンジなのであたっても痛くないし、家にもダメージなし。ボールもバットもかるくてかつ大きい。(当たる。)というのが決めてでした。前から近所のコンビににあった商品で気にはなっていたのですが、800円ぐらいして躊躇してたのですが思い切って購入しました。

で、あそびながらふっと思ったのです。これってこれくらいの子供には、最適の道具だけど、変な話プロ野球の選手だったら。。。ありえないな。プロは自分の技量を最大限に発揮するために道具にとことん拘ります。僕、学生時代にある日本の一流スポーツブランドとスポーツ用具の機械的な解析(強度計算とかインパクト時のラケット、クラブ、スキー板などの振舞いなどを分析する)研究してましたんです。メーカーがテスター使ってのデータ測定時などにも同行させてもらう機会に恵まれたおかげで、メーカー社員からこぼれ話をきいて多少この手の話に詳しいんです。

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ちなみに、テニスに詳しいかたはご存知かもしれませんが、往年の人気プレーヤー
ピートサンプラスは、その辺の素人が使いこなせない、ProStaffってのを使っていたのですが
その辺で売っているProStaffと一見おなじだが、コスメティック(見た目)以外は全く別物でした。ただでさえ硬くてたまらないラケットなのに、かれは更にかたくゴツクつくるようにメーカーに依頼して作って貰っていたようです。シャフトとかフレームがとにかく太いのです。(通常のProStaffレベルでは、彼には頼りない物だったようです。)

同じ、プロでも好みがちがうし、プレースタイルによって道具はことなります。野球もそうですよね。イチローの使っているバット。あれって彼の打ち方と体質にマッチングしているけど、他のプレーヤーには合わない。なかなか、奥が深い。で、実際作るのはマイスターと呼ばれる職人の方々。XX名人って呼ばれるらしいですよ。
(たとえば、僕のお付き合いのあったブランドだと、岐阜の養老にマイスターが居て、プロ用のバットを作っているらしいですよ。世の中進歩しても、最後は職人業。究極のカスタマイズを考えるとそうなるという例ですね。)
まあ、一般のプレーヤーはそういうことよりも、XXXモデルっていうのに影響される。これってかなり顕著ですよね。スポーツ用品。契約選手にだれを抱えられるかってのがスポーツブランドの売上げを大きく変える。

以上を踏まえて、マーケティングおよび、組織のなかでの業務の運び方に関してあらためて
思ったことがあります。マーケティング理論も経営戦略も、結局、携わるひとそれぞれに最適の形で提供しないと、機能しない。それが大きな組織であればあるほど、共通認識にする必要がある。だが、携わる人みんなが同じ理解をできるようにするには、工夫が必要で道具もそれにあったものにしないといけない。よく、マーケティングのフレームワーク(考え方)を会社のなかでも紹介するですが、それを活かした活動につながらないのが悩みでした。独り相撲になっていたんですね。きっと。

そのときに出会ったのがこの本。会社の大先輩(会社のOB)に、自分のやろうとしているアプローチがうまく形にならない。マーケティング視点でただしく、後輩、先輩、上司につたえているのだがどうも会社のActionにつながらない。と悩み相談したとき紹介された本です。
始めこの本を紹介されたときは、小説仕立てのMarketing本なので、内心バカにしていました。
ですが、内容はしっかりしていてMarketing理論もかなり高いレベルのものが書かれている。
でも、物語したでて具体性もありこれなら、Marketingにたいしての理解が浅い、ひとたちにも
考えていることがわかりやすいフレームワークだと思いました。これも、道具(フレームワーク)と使う相手との相性が大事だ。という話かと思いました。

ただ、この本、小説仕立てで平易ですが決して単純な内容ではないです。奥が深く内容です。著者の気遣い、こだわりが色んなところに現れています。それに気付くか気付かないかは読者であるあなた次第です。



売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略

売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略

  • 作者: 佐藤 義典
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2009/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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