InterBEE 2015(国際放送機器展)幕張メッセ ② HDR [イベント会場]

先日行った、InterBEE
印象に残ったモノをメモしておきたい。その②

②ソニー「HDRテクニカルセミナー」

 今年のInterBEEは、4K、Log撮影、そしてHDR にまつわる展示が多かったように思う。

 もちろん、8K展示もあったがまずは、4Kをいかに導入していくか。4Kの魅力の本質は何か。
 どうすれば魅力を引き出せるか。そこに出展者、来場者の関心事が集中していたように思う。

 何人もの来場者との会話や、各社のセミナーを見ていてもLog撮影への関心が高いことは実感できたし、興味があるが勉強中。というコメントも多くもらった。

■HDRが推奨される背景とは。

 カメラの性能(ダイナミックレンジ、広い色域)が上がった事。
 モニター側の性能も上がった。

 それなのに限定的な情報の出力&表示しかしていない。というのが現状。

 来る4K放送、モニター(TV)の導入に向けて、ポテンシャルを活かした楽しみ方の提案の一つがHDR。
 HDRを前提とした、表示をするためにもLog記録、RAW記録。来るべき日のためのアーカイビンぐは、Log撮影しておきましょう。(という流れと、Cineルックな映像を楽しむために、Log撮影しておきましょう。という2つの流れの内、InterBEEでは、前者押し。だったように思う)

そのHDRも各社展示があったが、メッセージに違いがあった。
・高輝度をひたすら強調したもの。
もあれば、
・より人間の目に近い表現が可能になる。
 (広いダイナミックレンジのおかげで明るさだけではなく、
  明るいところでも暗いところでの色も残っている。)

スクリーンショット 2015-11-21 10.16.21.png

というトーンのものもあった。
 
後者の立場をとるソニーが「3つの講演でHDRの全体像をレクチャー」を主催。
そのうちの1つIMAGICAの担当者を迎えた「HDR制作の検討ポイントと実例ワークフロー」を拝聴。

リアリティーのある映像に息を飲む。グレーディング実演を見て参考にする。などなど充実した時間にできた。
「リアリティーがありすぎるぐらいの映像だけに、映画やドラマなど物語性のあるコンテンツとは相性が悪いかもしれない。報道、ドキュメンタリー向け?」というコメントには妙に納得感があった。

⑴撮影素材が変わる
(2)編集
⑶表示のルールが変わる
 HDRの規格、仕様が鍵。
 関連用語:
 □ST2084「HDRの階調特性の規格」
  ーEOTF(表示階調特性)0〜10000nitsまで規定されたカーブ。
  ー推奨12bit以上でマスタリングされていること。

 □Hybrid Log Gamma
  ーBBC,NHKで検討中。
  ー10bit前提

 □HDR10(配信)
  ーEODFとしては、ST2084を採用。
  ーピーク輝度は、1000nits
      
 □ST2086(メタデータの規則)

ST2084は、ピーク輝度1000nits. →21〜22stopに相当。
カメラ側の現在の性能は、各社色々あるが12stopから14stop。
つまり、表示側のポテンシャルがカメラ側の実力を上回っているのが現状。

(しばらくは、表示側のポテンシャルを余裕度として扱うことになるのかな。
と思うと同時に本当に全てのレンジが必要なのだろうか。という僕自身の疑問もぬぐえていない。)

HDRに特化したグレーディング機能を搭載したソフトも既にある。らしい。

[1]ソニー HDR映像制作の動向やワークフローを機器・事例を交えて解説する特設セミナーを開催
http://www.inter-bee.com/ja/magazine/creation/detail.php?magazine_id=2890
[2] HDRが俄然盛り上がりを見せる中、東芝がZ20Xの実力を猛アピール
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2015/11/19/42133.html

[3]生中継までカバーする“Hybrid log-gamma”カーブとは?
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/avt/20150901_718753.html

[4]ハイブリッド・ログ・ガンマでのHDR再現も問題なし
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2015/11/19/42190.html


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