P&Gの桐山一憲 社長による、P&Gの人材育成 ~​グローバルで活躍できる人材になるために必要なこと~ [講演会・セミナー]

【共有】P&Gの桐山一憲法 社長による、P&Gの人材育成 ~​グローバルで活躍できる人材になるために必要なこと~

ちょっと長いが、大変参考になる話。べったり載せます。これぞ ​”よもやま話”

P&Gという超一流企業における、人材育成にたいしての本気度、​トップのコミットメントの
高さを感じた。これがないと出来ないことだ。ということだ。(お​金、時間の確保。)
これはSamsungでも感じたことと全く同じだ。

P&Gの桐山一憲法 社長による、P&Gの人材育成
~グローバルで活躍できる人材になるために必要なこと~
 
ピクチャ 3.png
http://expo.nikkeibp.co.jp/hc/​​201107/seminar/cat_a.html#a3 

■P&Gにおける人材育成と考え方(人材育成の3つのコンセプト​​)
 1.内部からの登用・昇進(ヘッドハンティングに頼らず、時前​​で育てる。)
   だが、決して終身雇用制度を引いているわけではない。しか​​し、仕事が出来るスキルを身につけさせてくれる会社ではある。
   自前主義の危険性に関しても危機感をもって意識している。​​→だから、マネージメントが部下、後進の育成に注力しなくては​い​けないし、それが出来ない人はマネージャとして認められない​。
2.ダイバーシティ
  この言葉そのものは、日本でも定着しているが事業の根幹とし​​てコミットしている起業はそんなにないのでは。P&Gとしては​、​ダイバーシティを成長戦略と一体化させている。(人種・性別​・年​齢・宗教など多様性)
3.キャリアゴールに基づくトレーニングとアサイメント(職務の​​提供)
 何でもかんでも全員に与えるのではなく、個人個人の状況にあわ​​せてたトレーニングを提供していく。「個人と会社が対等である​。​」というコンセプトとカルチャーがある。本人のモチベーショ​ンを​加味したアサイメントをする。というカルチャーがP&Gに​ある。

■グローバルで活躍出来る人の特徴(桐山さんの経験に基づく考え​​)
 桐山さん自身は、25年間のP&G会社生活のなかで4度の海外​​勤務経験。カナダ→韓国→US→シンガポール。その経験を通し​て​、国、人種、性別、宗教を超えて優秀な人の共通項を挙げると​この​ようになる。

優秀なリーダーの5つの共通点
1.Wisdom(考える力 知恵)
 会社の指針、上司の指令、世の中の流れをまずは受け止めて、租​​借して、自分なりの考えを入れる人。そういう人の言葉には、部​下​や同僚にとって重みがある。
2.Integrity(真摯さ・誠実さ)
 非常ジ、困難時に特に力を発揮する。ブレナイ、正しいことは正​​しくやる。
3.Passion(情熱 熱心さ) キャラクターによりうちに​​秘めた情熱というのもあるし、外にあふれ出す情熱というのもあ​る​。いずれの場合もあり。
 伝える力、物事を成し遂げる力、行動力
4.Change Agent 
 変化に対応するだけではなく、自分から変化を起こす。
  変えられないもの。過去のデータ、歴史、一日24H,1年3​​65日など。
  変えられるもの。個人の考え方、戦略など
5.Broad mind & Capacity
 様々な価値観を受け入れる懐の深さ。
 懐が深い、受け入れる力と伝える力。行動に結びつける力。

Globalにやっていくには、とくに4.5が重要だと思ってい​​る。

■効果的な人材育成のために(桐山さんの7つの提言)
1.人材育成のための十分な予算計上とスケジュールの確保。
  本当に人材育成をヤルキがあるかどうかの最初の指標。
2.Walk the Talk
 社長・役員・部長が自らトレーニングプログラムのトレーナーに​​なる!
 会社の本気度を見せる最も重要なアクション。
 トレーニングするようもう自らの成長にもつながる。
 トレーニング受けた人も将来、自分の後進に対してトレーニング​​してあげたいと思う。
3.公正・公平で透明性のある人事評価基準項目(Global)​​と昇格制度の確立。年齢やせいべつではなく、優れた人材に。多​様​な社員を公平にひょうかするために世界共通の統一評価基準を​持つ​。対価(コンペンセ―ション)に関してもGlobal Standardにする。(MBOのセッティングや、評価Sco​​ringは、全世界で共通。)
4.優秀な人材に戦略的にチャレンジングな職務を与える。
  チャレンジングな仕事を与えることにより可能性のある若い人​​が早く成長する。ただし、本人の意思、合意が必要。急激な成長​を​望まない人もいる。
 戦略的人事を透明性をもって実施すべき。OPEN正々堂々と。​​また、敗者復活線も必要。
5.トレーニングプログラムは、Push型ではなくPull型に​​する。
 成長意欲の無い人に時間とコストをかける必要はない。
  Nice to Have ×
  Want to have ◎
6.メンター制度を確立させる。
  上司以外のたような意見を参考にできる。メンター自身​も直​属の部下以外からの思いを聞くことにより自らのチー​ム力向上の​ためのヒントが得られる。ただし、これには注​意してください。​個人情報は守る。直属の上司などの文句​のはけとしては使っては​いけない。

7.組織のダイバーシティ向上に真剣に取り組む。カリス​マリー​ダーがいなくなったときにダイバーシティがないと​ダメ。 個人​の価値観、バックグラウンドを尊重するカル​チャーをつくる。起​業の理念と価値観を確立共有する。 ​そうういうことからダイバ​ーシティを始めてみる。
「人は、人が育てるもの」会社に本気になってもらう。会​社が本​気であればこれらの7つの提言はまあたらしくもな​くあたりまえ​。 そこまで言い切る桐山さんも「優秀なリー​ダーを今まで以上​に育てていきたい」と締めくくられた。​ぐっとくる講演だった。


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