「磯田道史の この人、その言葉 」 勝海舟(1823~1899) (朝日新聞:3月12日) これもWeb掲載お願いします。 [新聞]

柳井正さんの掲載に加えて、この磯田さんの掲載もWeb連載してほしい。という思いで転機します。これ繰り返しコメント付けます。

「行政改革といふことは、よく気をつけないと弱い者いぢめになるヨ」勝海舟(1823~1899)

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 勝海舟は、「世の中に無神経ほど強いものはない。」庭先の蜻蛉(とんぼ)を指差し「あの蜻蛉をごらん。尻尾を切っても平気で飛んで行くではないか」といった。白刃のなかを切り抜け、幕府の始末をつける大仕事をした彼は、難局にあたる時の無神経の大切さを説いた。「人間は難事に当たってびくとも動かぬ度胸が無くては、とても大事を負担することは出来ない。今の奴らは、ややもすれば、智慧をもって、一時逃れに難関を切り抜けようとするけれども、智慧には尽きる時があるから、それは到底無益だ。」智慧より度胸だと勝はいう。(「氷川清話」)

 政治とは何か。<天下の大勢を達観し、事局の大体を明察して、万事その機先を制するのが政治の本体だ....この大本さへ定まれば、小策などはどうでもよいのサ。>この言葉からすれば、おそらく勝は議員→公務員→国民の順で負担を求めるのではないか。偉い順に政治家や役人から改革を迫るのが
彼の思想だ。

 「政治の善悪は、みんな人に在るので、決して法に在るのではない...人物が出なければ、世の中は到底治まらない。」と彼はいう。そんな政治家は何処にいるのか。<人材などは騒がなくても、眼玉一つで何処にでも居るヨ。>これも勝の言葉である。探すのは我々だ。

(磯田道史 歴史学者•茨城大准教授)

なにやら、柳井正さんのコラムに相通じる。凄く共感を憶えるコラムだった。
ではでは。
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