視聴率0.1%のインパクトってすごいの? [よもやま話]

松下奈緒 セーター姿.jpg引き続き気になっていることがある。ゲゲゲの女房。そうNHKの朝のドラマです。気になっている訳はいくつかあります。まずは、女優松下奈緒さん。いいですね〜。美人なのはもちろんですがいい雰囲気もってます。どなたかも表現されてましたがあの”こまったような表情の笑顔”たまりません。応援したくなります。で、それ以外には先日も記事にしましたがNHKが変わろうとしているのが気になります。これは番組作りに現れる姿勢もそうですし、広告宣伝の仕方などにも現れています。(民放寄りになって視聴率を気にしている。のが見えるようになってきました。いい悪いに関しては、この場では触れません。)で、視聴率そのもなのですが、NHKの朝ドラの初回放送(14.8%)として史上最悪の記録を出してしまったそうです。

初回の視聴率が悪かったのには、いくつか理由が考えられますがひとつには放送時間の変更があったと言われています。(僕もこれが一番大きな原因かと思ってます。)いままでずっと朝8時15分~8時30分(月曜日~金曜日)としていた放送時間をこの番組から15分早めて8時~8時15分(同 月~金)とした。いままでNHKがあまり遣らなかったビルボード広告なども使いながら放送時間のアピールもしていましたが放送時間変更の認知度は、いまいち上がらなかったようです。

もうひとつの原因は、おそらくドラマの題名でしょう。「ゲゲゲの○○」って、妖怪もの。朝のドラマのイメージじゃないですから。僕は、この小説の存在を以前から知っていたのでそういう先入観はなかったのですがもし、原作の存在をしらなかったら僕もゲッっと思ったに違いありません。
大杉漣.jpg竹下景子.jpg

で、ここからが興味深いドラマ関係者の間では、流石に歴代最悪の視聴率にヘこんだスタッフ、出演者などもいたようですがNHKもいろいろ仕掛けたのでしょうがじわじわと認知度があがり視聴率が右肩上がりです。これあくまで主観ですが、題名と逆に内容は朝ドラマ向き。かなり王道です。仲むつまじい夫婦、家族が苦労、苦労をかさねながらも明るく対処し、努力の末成功していく。派手さはなくても地道に。ってところが上手に描かれている。好印象です。加えて、キャスティングもすばらしい。主演の松下奈緒なんて最高の配役ですね。脇を固める俳優、女優もいけています。松坂慶子さん、大杉漣さんなどの演技も光っていますね。(他にも竹下慶子さん、古手川裕子さんと出演者は豪華です。)松下奈緒の人気はこれでかなりUPするでしょうね。今回の白無垢姿のシーンは、格別に視聴率が上がったようです。

放送が始まって約2ヶ月ですが、視聴率急上昇。週平均で15.32%だったのが直近では、17.43%と2ポイント以上のアップです。ここがポイントです。視聴率2ポイントUpってそんなに凄いの?ってところです。(視聴率調査の方法などに関しては、多少複雑な要素もふくまれていて単純な説明はできないですがここでは、細かいことは言わずに概略で背名していきます。)

日本全体での総世帯数は、約5千万世帯。ということは、2ポイントってのは、100万世帯!ってことなんですよ。0.1ポイントだとしても5万世帯。ちょっとした都市の総世帯数に相当する数字です。真面目に計算してみて改めて驚きました。同じ数字でも切り口表現を変えると伝わり方が大きく変わる良い例かもしれませんね。
スライド1.JPG

それ以外にも気になっていることがあります。当初売れなかった水木しげるさんがどのような工夫をしたかなどもきになるところです。ドラマの中でも登場してきますが読者参加型のコミュニティを作ったり、メンバーに会報を配る、寄せられたファンレターに対して回答などしながらコミュニケーションを大事にしていくところなど、我々のマーケティング活動にも色々な示唆があって興味深いです。すべてがうまくいかない。ということ含めて大変参考になりますね。

話は、ちょっとそれますがお笑い芸人のナイナイの岡村隆史さん。かなり勉強家かつ真面目な取り組みをされるかたのようですね。遊びはあまりしない。ひたすら自分のお笑いの研究やアイディアをねっているそうです。自宅では、自分の出た作品、番組をReviewして、人気がでてからもラジオ番組に出続ける。ラジオ番組は、テレビよりもコジンマリしていてかつ、リスナーとの距離感が近く、フィードバックが取れやすい。自分のやっていることがお客様にどうおもわれているかがよく分かるメディアである。というのが岡村さんがラジオ番組を大事にしている理由だそうです。個人的にはあまり好みの芸人さんじゃなかったのですがちょっと見る目がかわりました。VOC(Voice Of Customer)に耳を傾ける。よく言われていることですがそれをどこまで徹底してやるか?やれるか?がさまざまな活動(ビジネス)をやっていくかの上で鍵になることは間違いないと思っています。ますますその傾向がすすむでしょうね。UNIQLOの柳井さんなどの話も交えながら、この件には後日触れたいと思います。

とにもかくにも、ゲゲゲの女房、松下奈緒さんには引き続き注目です!
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