”組織の落とし穴“と“企業の理念の大切さ”  1組織150人まで(ダンバー数) [よもやま話]


ドラッカー名著集1 経営者の条件

ドラッカー名著集1 経営者の条件

  • 作者: P.F.ドラッカー
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2006/11/10
  • メディア: 単行本


思うところあって気にするようになった組織論。これもそのひとつ。本来一人ではなし得ない事を実現するために複数のメンバーで事にあたる。というのが組織の意味の筈だがその組織が物事を進める上で足かせになるという話。ドラッカーの著書にも詳しく書いてありました。読んだときは目から鱗でしたね。大きな組織(企業内)でなにかしようとしても中々おもうように進まない事が多いので悩んでいたときなのでなおさらでした。(ドラッガーの本は、すーっと読めるんだけど全て理解出来ているかというと出来ていない。何度も噛み締めたい名著が多い。らしい。(笑;偉そうな事言ってますが、ドラッガーの本で読んだのはまだこれだけです。。。)おちゃらけましたが、この本も普遍的な名著だと思いますよ。何度も読み返したい。)
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ダンバー数
人が集団で組織を起こし、全員ひとつのことに力を合わせてあたれば大きな成果が期待出来る。数学で言う“組み合わせ”的な相乗効果が生まれる。1+1=2以上のプラス・アルファの成果が出るというのだ。1人でやるよりグループで方向性合わせて事に当たったほうが大きい仕事が出来る。そこまではまあ、容易に理解出来ますね。ただ、まずベクトルを合わせる作業が組織が大きくなればなるほど難しくなる。そのベクトル合わせの大切な行為は、コミュニケーション。しかし、この組織という系において、突然、相乗効果を打ち消してしまう限界人数、経営者たちが経験的に肌身で感じてきた、組織の性質が変異してしまう臨界人数が存在するそうです。これが"ダンバー数"と呼ばれる150人の法則とのこと。
で、ダンバーは、オーストラリアのワルビリ族、ニューギニアのタウアデ族、グリーンランドのアンマサリク族、ティエラ・デル・フエゴ群島のオナ族など、歴史的考証の明らかな21の狩猟・採集社会を綿密に調べてみると、村落の平均人口は148.4人になることを突き止めた。これは互いの命を預けあう軍事組織においても、最先端の科学技術を駆使していながらも、長年の経験から機能的な戦闘部隊の構成員は現在でも実質的に200名を超えることはないというのとほぼ一致するそうです。興味深い。

よって、ダンバーは“150人以下であれば、規範やルールがなくても同じ目標を達成することができ、これが最大効果を生む組織の適正規模だと主張している。”そうです。逆に150人をわずかに超えてしまっただけで、分派行動が生まれ、互いがギクシャクしはじめて疎遠になって、各人のベクトルが分散してしまうということだ。
逆の言い方をすると、規範やルールがしっかりしていれば大組織もベクトルをあわせて成果を出し続けるということだと理解しました。なにか施策を計画するといつも企業理念との矛盾もしくは、Gapを感じることが多い。創業者が会社を指揮している間は好調だった企業が、次世代経営者にバトンを渡した途端に別会社?と思うくらいにパフォーマンスが落ちる例がありますがこういうことが背景にあるのかもしれませんね。そのときの解決方法は、おそらく2つ。創業者の理念をリマインドする(注)もしくは、組織を150人以下の小組織に分割してことにあたる。ってところなんでしょうか。


(注)そういう狙い(組織のベクトルあわせ)がこのサイト運営の背景にあるのかもしれません。
僕は、個人的に自らの気付きのために毎日参照させていただいています。勉強になります。

■松下幸之助 一日一話
創業者 松下幸之助さんが生前に語った英知と洞察にあふれることばを、毎日一話ずつご紹介しています。
PHP研究所編
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